『「もう恋はしない」はずだった失恋令嬢と、くせ者殿下の溺愛結婚』は、自分から婚約破棄を申し出た令嬢オリビアが、ルース国の皇太子テオドールの婚約者候補として新しい恋を知っていくラブストーリーです。漫画は2026年9月18日配信の第10話が最新で、「今夜、殿下の正式な婚約者が決まる」という場面まで進んでいます。
原作は、はるきりょうさんが小説家になろうに投稿した短編『好きな人が幸せならそれでいいと、そう思っていました。』。最新話までの流れを先に押さえたい人に向けて、全10話をまとめました。
※本記事は2026年9月23日時点(漫画は第10話配信時点)の情報です。漫画のあらすじはブックライブの各話公式内容紹介の範囲で書き、原作小説から補う設定には「原作小説では」と明記しています。原作の結末には、ネタバレ注意の表示のあとでだけ触れます。
- 『「もう恋はしない」はずだった失恋令嬢と、くせ者殿下の溺愛結婚』がどんな話か(作品情報と原作小説)
- オリビア・テオドール・ジェイムズ・エライザ・アダムの関係
- 第1話〜最新第10話のあらすじ
- ジェイムズの「想い人」はオリビアの勘違いだったのか
- 原作小説の結末(ネタバレ注意つき)と、漫画・原作小説を読める場所
どんな話?——自分から婚約破棄した「失恋令嬢」が、皇太子の婚約者候補になる恋物語
婚約者の幸せのために身を引いた令嬢オリビアが、皇太子テオドールの婚約者候補として過ごすうちに、もう一度恋をする物語です。
第1話の公式内容紹介は、「私は今日、最愛の人と結婚をする」という一文から始まります。続くのは、大好きだった婚約者に想い人がいると知り、自ら婚約破棄を申し出るオリビアの話。最初の一文で「結婚」を見せてから失恋を語る——題名の「はずだった」が、この順番によく出ていると思います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 「もう恋はしない」はずだった失恋令嬢と、くせ者殿下の溺愛結婚 |
| 作者表記 | フェイ/はるきりょう/エトワール編集部 |
| 出版社・レーベル | ライブコミックス/COMICエトワール |
| 配信開始 | 2026年4月17日(第1〜5話を同日に先行配信) |
| 最新話 | 第10話(2026年9月18日配信) |
| 連載状況 | 連載中(2026年9月23日時点) |
| 1話の分量 | 33〜41ページ |
作者欄は3者の併記で、ストアの多くは役割を書いていません。ebookjapanの作品ページは「著:フェイ 原作:はるきりょう 編:エトワール編集部」という表記です。
原作はなろうの短編『好きな人が幸せならそれでいいと、そう思っていました。』
原作は、はるきりょうさんが2022年2月20日に小説家になろうへ投稿した短編です。文字数は38,776字(約3.9万字)で、作品のキーワードには「ハッピーエンド」が入っています。作者はなろうの作品ページで、コミカライズにあたって題名が『「もう恋はしない」はずだった失恋令嬢』に変わったと告知しました。
なろうでは本編のほか、後日談・アダム視点・おまけの3本の短編も公開されています。2025年には電子書籍にもなりました。
「くせ者殿下」はどんな人?
公式内容紹介は、テオドールを「ちょっぴり不器用なくせ者殿下」と呼びます。第3話では、オリビアの「殿下がなさりたいことをしてください」に「…そういう作戦ってこと?」と返す。第4話では、元婚約者ばかり気にするオリビアに「彼ばかり見るのはやめてもらいたい」と釘を刺します。
優しいだけの王子様ではなく、相手の本心を正面から突いてくる人。原作小説では、スラム街の視察から戻ったオリビアを、彼女の担当ではない金曜日に家の前で待っていて、「たまたま通りかかってね」ととぼけます。アダム視点の短編では「どこか飄々としながらも、観察眼にすぐれ」た人物とも書かれています。

登場人物は?——オリビア・テオドール・ジェイムズ・エライザ・アダムの関係
中心はオリビアとテオドールの二人です。元婚約者ジェイムズ、その幼馴染みエライザ、殿下の右腕アダムが関わって物語が動きます。
漫画の公式内容紹介に名前が出るのは、オリビア・テオドール・ジェイムズ・アダムの4人。エライザは、第10話までの紹介文には出てきません。下の表では、紹介文で分かる立場と原作小説での設定を列を分けて書きました。
| 人物 | 漫画の公式内容紹介での立場 | 原作小説での設定 |
|---|---|---|
| オリビア | 婚約者に想い人がいると知り、自ら婚約破棄を申し出た令嬢。皇太子の婚約者候補に | カールソン公爵家の長女で17歳。担当の曜日は水曜日 |
| テオドール | ルース国の皇太子(第10話の紹介文のみ「王太子」表記) | 騎士団を率いる立場。候補者を全員、下の名前で呼ぶ |
| ジェイムズ | オリビアの元婚約者。第9話でオリビアを救出 | ルーデンス侯爵家の長男で騎士。エライザの幼馴染み |
| エライザ | 第10話までの紹介文には登場しない | パン屋で働いていた15歳の少女。カールソン家の養子になり、オリビアの義妹に |
| アダム | 第6話でオリビアとスラム街を視察 | 宰相補佐アダム・クレメソン。スラム街の出身 |
原作小説の世界では、ルース国の皇太子が18歳を迎えると7人の婚約者候補が立てられ、半年間の選定期間で婚約者が決まります。候補者には1週間のうち1つの曜日が割り当てられ、その日の2時間を皇太子と過ごす。各曜日26日ずつ、合計52時間です。
漫画の紹介文にも「初めての水曜日」「2度目の水曜日」と、曜日が繰り返し出てきます。
なぜオリビアは自分から婚約破棄を?——第1〜2話のあらすじ
婚約者ジェイムズに想い人がいると知り、彼の幸せのために自分から身を引いたからです。
第1話——「もう恋はしない」と決めた令嬢が、婚約者候補に
大好きだった婚約者に想い人がいると知ったオリビアは、自ら婚約破棄を申し出ます。「もう恋はしない」と決めた矢先、ルース国の皇太子テオドールの婚約者候補に選ばれてしまう。失恋の傷と悪評が落ち着くまで、ライバルの令嬢たちに紛れて目立たないように過ごす——これが最初の彼女の方針でした。
原作小説では、この婚約破棄に周到な段取りがあります。
- 婚約は、ジェイムズへの恋心に気づいた父コンラードが、カールソン家から申し込んだもの。ジェイムズの家は先代の事業の失敗で負債を抱えていた
- オリビアは家同士の約束を残す形を選び、パン屋で働いていたエライザを父の養子に迎えて、ジェイムズの新しい婚約者にした
- エライザはジェイムズの幼馴染み。10歳で流行病により両親を亡くし、一人で働いてきた少女
原作でオリビアが告げる理由は「私は…欲深くなってしまったのです」。好きな人がそばにいるだけでは足りなくなった、と。ジェイムズに「君は何を考えている?」と聞かれ、彼女は「私の幸せですわ」と笑ってみせます。好きな人が幸せであることが一番幸せ——原作の題名になった考え方が、ここで一度かたちになります。
第2話——「愛より地位を選ぶ」と揶揄されて
婚約者候補が集まる顔合わせの日。ライバルの令嬢たちは、みな本気で殿下に選ばれようとしています。そんな中でオリビアは「愛より地位を選ぶ」令嬢と揶揄され、自分なりの覚悟を見せる——これが第2話の紹介文です。
正直、紹介文だけ読むと、ひどい言われようです。なぜそう見られるのか、原作小説の地の文に答えがあります。婚約者を切り捨てて皇太子妃の座を狙った、と端から見れば映るのです。本心は逆で、元婚約者の幸せのために身を引き、噂から逃げる時間として候補の半年を受け入れた。この「周りの見え方」と「本心」のずれが、第2話以降の緊張感になっています。
原作では、父コンラードが娘を候補に推薦した理由も書かれています。婚約破棄の噂を、「王妃候補」の噂で上書きさせるため。その代わりにコンラードは、望んでいなかった騎士団の指南役として現場に戻りました。
【結論】: 原作小説を読むなら、冒頭でジェイムズがくれた贈り物——黄色のドレス、ガーベラの花束、カフェのチーズケーキ——を覚えておいてください。
なぜなら、どれもエライザの好きなものだったと明かす一文が、後半でテオドールがオリビアの好きな色を言い当てる場面につながっているからです。私は最初この段落を読み流してしまい、テオドールの「だって、オリビア、青、好きだろ?」で意味に気づいて、冒頭まで読み返しました。
殿下との「水曜日」で何が変わる?——第3〜7話のあらすじ
殿下の負担にならないよう静かに過ごしていた水曜日が、少しずつ互いの本音に踏み込む時間へ変わっていきます。
原作小説では、7人の候補のうち水曜日を希望したのはオリビアだけでした。月曜日が2人、日曜日が4人。一番最後が記憶に残りやすいと日曜日に人気が集まる中、彼女はあえて印象に残りにくい曜日を選んだのです。
なぜ水曜日なのか。原作小説のオリビアは、候補の半年を「逃げの時間」と考えていました。選ばれるための競争に加わるつもりがなかったから、印象に残りにくい曜日で十分だったのです。アダムに「これは、作戦ですか?」と問われても、彼女は「ええ。もちろん」とかわします。
第3話——初めての水曜日は、執務と刺繍
「殿下がなさりたいことをしてください」。オリビアは自分の希望を出さず、殿下は執務、オリビアは刺繍をして過ごします。殿下の返しは「…そういう作戦ってこと?」。この不思議な振る舞いが殿下の心に残る、と紹介文は結ばれています。
第4話——剣術練習の見学と、元婚約者の視線
2度目の水曜日は、殿下が率いる騎士団の剣術練習の見学。ふと視線を感じた先にいたのは、元婚約者のジェイムズでした。思わず目を伏せたオリビアに、殿下は「彼ばかり見るのはやめてもらいたい」。紹介文の冒頭には「今度はちゃんと、俺を見ててね」という殿下のセリフが置かれています。
原作小説のこの場面で、テオドールはさらに踏み込みます。「選ばれるかもしれない、その可能性を勝手に消さないでくれ」。逃げ場として候補になったオリビアに、半年を本気で過ごしてほしいと頼むのです。
第5話——王立図書館で本を交換
3度目の水曜日は王立図書館。殿下の提案で、お互いが読みたい本を選んで交換します。「本を読むより、君のことが知りたい」。話に真摯に耳を傾けてくれる殿下の隣は居心地がよく、オリビアの心はこの日を境に大きく変わっていきます。
ちなみに、なろう版の本文には、本を交換する場面は見当たりません(図書室で静かに過ごす記述はあります)。漫画で加わった場面なのか、約2万字弱を加筆した電子書籍版にある場面なのかは、確認できていません。
第6話——アダムとスラム街へ
アダムと一緒にスラム街を視察したオリビアは、盗みや喧嘩を目の当たりにして大きな衝撃を受けます。それでも、過渡期にある街のあちこちには殿下の努力の跡がある。アダムがこぼす「あんたとテオは似てるな」が、この回の芯です。紹介文は、帰宅したオリビアを誰かが待っていた…というところで切られています。
原作小説では、アダムはスラム街の出身です。5年前、15歳のときに偵察に来た13歳のテオドールを襲い、逆に投げ飛ばされて「俺の味方にならないか?」と誘われた。テオドールの計らいでクレメソン家の養子になり、宰相補佐まで上り詰めた人物です。第6話は41ページあり、ここまでで一番長い回になっています。
第7話——「抱きしめてもいい?」
待ちに待った水曜日。殿下に話したいことがいっぱいのオリビアは、朝からそわそわしています。どんな問題も自分の頭で考え、まっすぐ意見を述べるオリビアに、殿下も心を打たれる。お互いの深い部分に一歩踏み込み、「ねぇオリビア、抱きしめてもいい?」——ふたりの距離が一気に縮まる回です。
原作小説のこの水曜日では、テオドールがオリビアの好きな色は青、好きな花はビオラだと言い当てます。元婚約者の贈り物がいつも黄色のドレスとガーベラだったと聞いたうえでの「抱きしめてもいい?」でした。
【結論】: 第3話を読むときは、水曜日の過ごし方を「目立たないため」だけでなく「殿下の負担にならないため」とも読んでみてください。
なぜなら、私は最初、オリビアが水曜日を選んだのは目立たないためだけだと思い込んでいたからです。原作小説でアダムに「これは、作戦ですか?」と問われ、殿下の希望を優先していると見抜かれる場面を読んで、第3話の「そういう作戦ってこと?」がただの皮肉ではないと分かりました。
襲撃、救出、そして「今夜」——第8〜10話(最新話)のあらすじ
第8話で暴漢に候補辞退を迫られ、第9話で元婚約者ジェイムズに救われ、第10話で殿下の正式な婚約者が決まる夜を迎えます。
第8話——好意の自覚と、帰り道の襲撃
殿下と一緒にいると、自分らしくいられる気がする。ついに殿下への好意を自覚したオリビアは、穏やかな水曜日を過ごした帰り道で、見知らぬ暴漢たちに襲撃されます。逃げ場をなくした彼女に突きつけられたのは、婚約者候補を辞退しろという脅し。「皇太子に二度と会わないと誓え」。
第9話——ジェイムズの救出と、「失うのが怖かった」
間一髪のところでオリビアを救ったのは、元婚約者のジェイムズでした。病院に着くと、無事を祈りながら待っていた殿下が出迎え、「俺はオリビアを失うのが怖かった」と告げる。その言葉に心を大きく動かされたオリビアは、自分の気持ちに正直になろうと決意します。
第10話——テオドールの過去と、婚約者が決まる夜
最新話の主役はテオドールです。幼いころから周囲の期待を一身に背負い、プレッシャーを感じながらも努力を続けてきた。「みんな、自分の望む『王太子』を求めた」。弱みも隙も見せてはならないと思ってきた彼が、「彼女の前なら、俺は――」と言いかけます。紹介文の最後は「ついに今夜、殿下の正式な婚約者が決まる…!」です。
ブックライブの第10話のレビューには、殿下の肝心のセリフが分からないまま終わって「焦らされた」という声が寄せられていました(2026年9月22日)。第6話以降の配信日は5月15日・6月19日・7月17日・8月21日・9月18日で、いずれも金曜日です。第11話の配信日は、9月23日時点では確認できていません。
婚約者が誰に決まるのかは、漫画ではまだ描かれていません。
ジェイムズの「想い人」はオリビアの勘違いだった?——原作小説が出した答え
ここから先は原作小説のネタバレを含みます!
漫画第10話より先の内容や、ジェイムズの本心に触れます。漫画を知らずに楽しみたい方は、「漫画はどこで読める?」の節まで読み飛ばしてください。
原作小説では、勘違いではありません。救出の場面で、ジェイムズ自身が「君と同じ気持ちではなかったかもしれない」と認めています。
この疑問が出るのは自然です。ブックライブの第1話のレビューには、元婚約者や幼馴染みの気持ちを確かめないまま身を引くのは一方的すぎないか、という疑問が寄せられていました。第9話のレビューにも、元婚約者はオリビアにどうしてほしかったのだろう、という戸惑いがあります。危機に駆けつけるジェイムズを見れば、「本当は好きだったのでは」と思うのも無理はありません。
原作小説は、この疑問を物語の中で一度ぶつけています。訓練場の場面で、テオドールが「君の早合点だった、ということはない?」と問うのです。オリビアの答えは「恋をしていれば、…もっとキラキラと輝くものです」。ジェイムズがエライザを見るときのように、と彼女は心の中で付け加えます。
根拠は贈り物にもありました。黄色のドレス、ガーベラの花束、チーズケーキ。どれもエライザの好きなもので、オリビアの好きな青やビオラ、ショートケーキではありません。婚約していた2年間、ジェイムズに好きな物を聞かれたことすらなかったのです。
決定打は救出のあと。ジェイムズは「君を大切に思っている。婚約者だったときも、今も」と伝えたうえで、「君と同じ気持ちではなかったかもしれない」と認めます。後日談では、彼はオリビアではない人に恋をしていて、本人はそれに気づいている様子がなかった、と整理されていました。
つまりオリビアの見立ては正しかった。ただし、ジェイムズは悪役として描かれてはいません。週に一度は顔を出し、ダンスが苦手なオリビアの練習に何日も付き合った——婚約者の務めは誠実に果たしていました。作者はあとがきで、こう書いています。
ちなみに、最後のあたり、勝手にクズになろうとするジェイムズに対して、お前がクズになる必要はない!と止める自分との戦いでした笑
出典: [コミカライズ決定!]好きな人が幸せならそれでいいと、そう思っていました。 – はるきりょう(小説家になろう・本編あとがき), 2022年2月20日掲載
なろうの感想欄でも、ジェイムズの評価は割れています。無神経さに腹が立つという感想がある一方で、嫌いではない、オリビアが好きになった相手だから、という感想もある。作者は感想への返信で「ジェイムスにはくずになりきれないという罰を与えておきました!笑」と書いていました。
私が思うに、ジェイムズに欠けていたのは誠実さではなく、目の前のオリビアを見ることでした。テオドールは、青いドレスが多いことや彼女の話しぶりから、好きな色と花をすぐに言い当てる。この対比こそが、題名にある「溺愛」の中身なのだと思います。
結末はどうなる?——原作小説でオリビアが選ばれるまで【ネタバレ注意】
ここから先は原作小説の結末のネタバレを含みます!
漫画版が同じ結末・同じ展開になるかは、2026年9月23日時点では分かりません。
原作小説では、選考期間が終わって結果を聞くために王宮へ呼ばれた日に、テオドールがビオラの花束を手にオリビアを婚約者に選び、二人が想いを伝え合って終わります。なろう版のキーワードにある「ハッピーエンド」のとおりです。
襲撃の黒幕は誰?
オリビアを襲ったのは、ヘルゲン家に雇われた者たちでした。ヘルゲン公爵家は、候補者の中で2番目に地位の高い令嬢の家。当主のコナーは王家騎士団の副団長で、権力に強く執着する人物です。事件のあと、ヘルゲン家の令嬢は候補から外され、コナーは投獄されました。家はコナーの弟が継ぎ、爵位は男爵に下げられています。
ジェイムズに救われた直後、オリビアは「テオドール殿下の婚約者候補、辞めたら?」と言われます。答えは「幸せになりたいと思っています。…許されるなら、殿下の隣で」。遠くから幸せを願う恋から、一緒に幸せになりたい恋へ。オリビアが変わった瞬間です。
選考結果の日——ビオラの花束と「泣ける」の答え
選考結果を聞く日、アダムは、手段さえ間違えなければ欲しいものを欲しいと願うのは悪いことではない、とオリビアの背中を押します。執務室で待っていたのは、ビオラの花束を抱えたテオドールでした。「君を選ぶことにしたよ」。
テオドールは続けて「俺は、君の前なら泣ける気がするから」と言います。訓練場で「殿下は、誰かの前で泣けますか?」と聞かれ、「その人を今、探している」と答えた彼の、半年越しの答えです。さらに「彼より好きになってもらうにはどうしたらいいか」と尋ね、「オリビア、君が好きなんだ」と告白します。
オリビアの返事は、原作の題名を裏返す言葉でした。「あなたが幸せならそれでいい、とは…言えないかもしれません」。好きな人の幸せを遠くから願う恋から、そばを離れない恋へ。本編は二人が想いを確かめ合うところで終わり、結婚式までは描かれません。
後日談とおまけ——エメラルドのイヤリングと青いビオラ
後日談は、婚約から半年後の穏やかな一日。テオドールはプロポーズの準備を進めていて、王家に伝わる指輪の代わりにイヤリングを用意していると明かします。電子書籍化を記念した「おまけ」では、丘の上でひざまずいてプロポーズし、エメラルドのイヤリングと青いビオラの花束を贈りました。
あと、青いビオラの花言葉は誠実な愛らしいです!
出典: 後日談(好きな人が幸せならそれでいいと、そう思っていました。) – はるきりょう(小説家になろう・あとがき), 2023年5月16日掲載
作者は感想欄への返信でも、読者にこう書いています。
【結論】: 原作小説を先に読むなら、本編→後日談→おまけの順番を守ってください。
なぜなら、おまけのプロポーズでテオドールが言う「約束しただろ?」は、後日談で青いビオラの花束を贈ると予告した場面を受けたセリフだからです。私はおまけを先に開いてしまい、この一言が何の約束なのか分からないまま読み終えて、後日談に戻ってようやく腑に落ちました。
主人公はめちゃくちゃ幸せなので安心してくださいね!
出典: 好きな人が幸せならそれでいいと、そう思っていました。 感想一覧 – はるきりょう(小説家になろう・作者返信), 2026年1月2日
漫画はどこで読める?原作小説は無料?——ブックライブ先行、8月28日から他の書店でも
漫画はブックライブが最新第10話まで先行配信しています。2026年8月28日からは他の電子書店でも配信が始まり、原作小説はなろうで無料で読めます。
本作は1話33〜41ページの分冊版で、1話ずつ買って読むスタイルです。第1〜5話は同じ日に配信されたので、王立図書館の第5話まで一気に読めます。オリビアの心が大きく変わる第5話まで読んでから続きを買うか決める——私ならこの読み方をすすめます。
| サービス | 特徴・おすすめポイント |
|---|---|
| Kindle | Amazonポイント還元 |
| ブッコミ | 月額コースでお得 |
| BOOK☆WALKER | 初回購入50%還元 |
| ブックライブ | 初回70%OFFクーポン |
| 漫画全巻ドットコム | 全巻まとめ買い割引 |
表は主な配信先です。ほかに、コミックシーモア(第9話まで、第10話は9月25日予定)とDMMブックス(第8話まで)でも配信中。ebookjapan・Amebaマンガ・honto・まんが王国・めちゃコミックでも、作品の配信を確認しました。ストアごとに配信済みの話数が違うので、最新話を読みたいときは話数を確かめてから購入してください。
迷ったら、ブックライブがおすすめです。 本作はブックライブのオリジナル作品で、4月17日の先行配信から最新話がいちばん早く届いています。第10話も9月18日に配信済みで、第1話は10月15日まで無料(9月23日時点)。試してから続きを決められます。価格はブックライブの表示で1話165円または220円(税込)でした。
原作小説はどこで読める?
なろう版(無料): 本編は約3.9万字の短編で、後日談・アダム視点・おまけも無料で公開されています。夜のうちに本編を読み切れる分量です。
電子書籍版: 書名は『好きな人が幸せならそれでいいと、そう思っていました。 好きな人へ贈った婚約破棄、オリビアは皇太子殿下の妃候補になりました。』(リブリオン/リブラノベル、イラストはシキユリ)。電子書籍ストアのシーモアで2025年2月25日に先行配信され、Amazonの電子書籍ストアでも2025年3月20日から配信されています。作者によると、本編と後日談に約2万字弱を加筆していて、時系列は本編→後日談→おまけ→シーモアの特典SSの順です。
📥 保存版:第1〜10話 あらすじ早見表
このままスクショしておけば、最新話を読む前の復習に使えます。
| 話(配信日) | 主な出来事 | 公式内容紹介のセリフ |
|---|---|---|
| 第1話(2026/04/17) | 自ら婚約破棄→皇太子の婚約者候補に | 「私は今日、最愛の人と結婚をする」 |
| 第2話(04/17) | 候補者の顔合わせ。「愛より地位を選ぶ」と揶揄される | 「彼女たちは、それだけ本気なのよね」 |
| 第3話(04/17) | 初めての水曜日。殿下は執務、オリビアは刺繍 | 「殿下がなさりたいことをしてください」 |
| 第4話(04/17) | 騎士団の剣術練習を見学。元婚約者ジェイムズと視線が合う | 「今度はちゃんと、俺を見ててね」 |
| 第5話(04/17) | 王立図書館で本を交換。オリビアの心が変わり始める | 「本を読むより、君のことが知りたい」 |
| 第6話(05/15) | アダムとスラム街を視察。帰宅すると誰かが… | 「あんたとテオは似てるな」 |
| 第7話(06/19) | 意見をまっすぐ述べるオリビアに殿下が心打たれる | 「ねぇオリビア、抱きしめてもいい?」 |
| 第8話(07/17) | 好意を自覚。帰り道に襲撃され、辞退を迫られる | 「皇太子に二度と会わないと誓え」 |
| 第9話(08/21) | ジェイムズが救出。病院で殿下が出迎える | 「俺はオリビアを失うのが怖かった」 |
| 第10話(09/18) | テオドールの過去。今夜、正式な婚約者が決まる | 「みんな、自分の望む『王太子』を求めた」 |
よくある質問(FAQ)
まとめ
『「もう恋はしない」はずだった失恋令嬢と、くせ者殿下の溺愛結婚』は、元婚約者の幸せのために自分から身を引いたオリビアが、皇太子テオドールと水曜日を重ねて恋を取り戻していく物語です。第1〜7話は静かな水曜日の積み重ね、第8〜10話は襲撃と救出を経て「今夜、殿下の正式な婚約者が決まる」ところまで進みました。
ジェイムズの「想い人」は、原作小説では勘違いではありません。そして原作の結末は、ビオラの花束とともにオリビアが選ばれるハッピーエンドでした。「好きな人が幸せならそれでいい」と言っていた彼女が、最後に「あなたが幸せならそれでいい、とは…言えないかもしれません」と答える。この変化を見届けるのが、本作のいちばんの楽しみだと思います。
結末を知らずに読みたい人は、漫画を第1話から。先に安心したい人は、なろうの原作小説から。どちらの順番でも、オリビアの「水曜日」はきっと特別に感じられるはずです。
参考文献・出典
- [コミカライズ決定!]好きな人が幸せならそれでいいと、そう思っていました。 – はるきりょう, 小説家になろう, 2022年2月20日掲載(原作本編・あとがき・コミカライズの告知)
- 後日談(好きな人が幸せならそれでいいと、そう思っていました。) – はるきりょう, 小説家になろう, 2023年5月16日掲載
- アダム視点(好きな人が幸せならそれでいいと、そう思っていました) – はるきりょう, 小説家になろう, 2024年12月29日掲載
- 【電子書籍化】(おまけ) 好きな人が幸せならそれでいいと、そう思っていました。 – はるきりょう, 小説家になろう, 2025年2月19日掲載(電子書籍版の加筆・時系列の案内)
- 好きな人が幸せならそれでいいと、そう思っていました。(シリーズ) – 小説家になろう
- 好きな人が幸せならそれでいいと、そう思っていました。 感想一覧 – 小説家になろう(読者の感想と作者返信)
- 漫画『「もう恋はしない」はずだった失恋令嬢と、くせ者殿下の溺愛結婚』あらすじネタバレ・無料配信情報 – ciatr, 2026年6月30日更新
- 『「もう恋はしない」はずだった失恋令嬢と、くせ者殿下の溺愛結婚』第1〜10話 各話の公式内容紹介・レビュー(ブックライブ/ライブコミックス・COMICエトワール、2026年9月23日閲覧)
