この記事は、第7話までのあらすじ(各話の山場を含むネタバレ)を扱います。
まっさらな状態で読みたい方は、先に第1話の試し読みからどうぞ。
『純愛アウトサイダー-嘘吐きたちの探偵社-』は、借金を抱えたメイ・シラヌイが、亡き父テツヤの遺した「シラヌイ探偵事務所」の所長にされる漫画です。所員リアム・ダスクウェルとバディを組み、マフィアがらみの依頼に挑みます。最新話は2026年10月16日配信の第7話で、所長(仮)になったメイに反発するツンツン頭の所員の名前が「ジェイド」だと分かります。
電子書籍ストアでは、ブックライブとブッコミが先行配信中。第1〜7話の流れと登場人物、それに父テツヤをめぐる「温度差」まで、話ごとに整理しました。
※本記事は2026年10月30日時点(第7話配信時点)の情報です。物語の中身は、COMICエトワール公式Xfolioの試し読みページと、ブックライブ各話ページの公式紹介文の範囲でまとめています。
- 『純愛アウトサイダー』の基本情報と、原作・作画の役割
- メイ・リアム・ジェイドら所員と、父テツヤの関係
- 第1〜6話のあらすじ(試し読みの台詞つき)
- 最新の第7話で分かったこと(ジェイドの名前・所長(仮)への賛否)
- 恋愛寄りか事件寄りか、どこで何話まで読めるか
『純愛アウトサイダー』はどんな話?——父の遺産は、曲者ぞろいの探偵事務所
父テツヤの遺した探偵事務所の所長にされたメイが、所員リアムとバディを組み、マフィアが絡む依頼に挑む「バディ×アクション×ロマンス」です。ブックライブのオリジナル作品で、掲載誌はCOMICエトワール、出版社はライブコミックス。
ブックライブの公式紹介文は、各話の紹介をこの一文で締めくくっています。
沼系男子、俺様ホスト、天才詐欺師――曲者イケメン部下たちとのバディ×アクション×ロマンス!
出典: 純愛アウトサイダー-嘘吐きたちの探偵社-(7) – ブックライブ(作品紹介)
目を引くのは「部下」という言葉です。メイは所長として上に立つのに、その部下がそろって曲者。しかもタイトルは「嘘吐きたちの探偵社」です。第2話では早くも、リアムがメイに近づいた本当の理由が明かされます。
作品の入り口をいちばん短く言い当てているのは、ブックライブ公式Xのこの書き出しだと思います。
死んだ父親の遺産は、イケメンばかりの探偵事務所…!?(1/11)
出典: ブックライブ 公式X – 2026年9月5日
父を「クソ親父」と呼ぶ娘のもとに、遺産として探偵事務所と所員たちがまるごと回ってくる。物語はそこから動き出します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式タイトル | 純愛アウトサイダー-嘘吐きたちの探偵社- |
| 読み | じゅんあいアウトサイダー うそつきたちのたんていしゃ |
| 漫画(作画) | えぬ |
| 原作 | TANI |
| 制作・発行 | 制作:エトワール編集部/発行:ライブコミックス |
| 掲載誌(レーベル) | COMICエトワール(ブックライブのオリジナル作品) |
| ジャンル | 女性マンガ(ブックライブの分類) |
| 形式 | 分冊版(1話ずつ配信)の白黒ページ漫画。1話27〜47ページ |
| 配信開始 | 2026年8月21日(第1〜5話を一挙配信) |
| 最新話 | 第7話(2026年10月16日配信・30ページ) |
| 連載状況 | 連載中(第8話の配信日は2026年10月30日時点で発表なし) |
| 原作小説・映像化 | 原作小説なし(漫画オリジナル)。アニメ化・ドラマ化の発表なし |
原作と作画はどっち?——漫画はえぬ先生、原作はTANI先生
漫画(作画)を担当しているのがえぬ先生、原作がTANI先生です。各話の表紙には大きく「えぬ」、その下に小さく「原作」「TANI」とクレジットされています。
配信前日に出たCOMICエトワール公式Xの告知も、役割をはっきり書いていました。
漫画:えぬ/原作:TANI「純愛アウトサイダー-嘘吐きたちの探偵社-」 第1話~第5話が一挙配信予定‼
出典: COMICエトワール 公式X(エトワール編集部) – 2026年8月20日
取り違えやすいのは、ブックライブの作品ページの著者欄が「えぬ/TANI/エトワール編集部」と、役割なしで並んでいるからです。名前の順番だけを見ると、先頭のえぬ先生が原作者のようにも読めてしまう。実際は逆で、「えぬ=漫画、TANI=原作」と覚えておけば迷いません。
舞台は日本ではない——西方の島国「エリストリア国」
舞台は架空の国「エリストリア国」です。第1話のナレーションは、この国を「西方に位置する島国」で、「様々な地域から多くの移民の集まる国」と紹介しています。
登場人物には、リアム、ジェイド、ヴィクター、ルカ、ガルシアといった横文字の名前が並びます。そのなかで、主人公メイの姓は「シラヌイ」、父の名は「テツヤ」。移民の集まる国という設定と合わせると、気になる組み合わせです(どんなルーツなのかは、第7話までの試し読みと公式紹介文では語られていません)。

登場人物は?——メイ・リアム・ジェイドら所員と、事件の関係者
中心は所長にされたメイと、バディのリアムです。所員はほかにジェイド・ヴィクター・ルカの3人で、ジェイドの名前は第7話で初めて出てきます。
メイ・シラヌイ——不正を断ってクビになった元経理の新所長
本作の主人公です。会社で経理をしていましたが、社長に帳簿の数字をいじるよう求められて断り、クビになります(第1話)。10歳のときに父が家を出て、1か月前には母を亡くしたばかり。母の残した借金と、大学の奨学金を抱えています。
父テツヤの遺した探偵事務所の所長にされますが、本人は父を「クソ親父」と呼んで嫌っています。第6話では作業着姿で敵を蹴り、「シラヌイ流」の当身術まで披露。第7話の冒頭では、所長(仮)になって1か月がたっています。
リアム・ダスクウェル——テツヤを慕う、手段を選ばない所員
毛皮の襟がついた上着の、金髪の男です。第1話でメイの散らばった荷物を拾い、「俺はリアム」「リアム・ダスクウェル」と名乗ります。シラヌイ探偵事務所の所員で、テツヤを慕っています。
第2話では、メイに近づいた狙いを自分から明かします。所長になるメイを先に落とせば、自分が実質の所長になれる——というものでした。第3話からメイのバディになり、第7話の回想では「改めて俺はメイを新所長に推すよ」と口にします。
ジェイド・ヴィクター・ルカ——メイを試す所員たち
リアムのほかに、試し読みで台詞がある所員は3人です。
- ジェイド:ツンツン頭の所員。テツヤを「オヤジ」と呼びます。第2話でメイを「認めるわけねぇだろ!」と突っぱね、第7話でも新所長に反対。第6話までの試し読みでは名前が出ず、第7話でメイが「ジェイド」と呼んで初めて分かりました。
- ヴィクター:丸眼鏡の所員。メイを「メイちゃん」と呼び、第3話では「私たちも手伝うから」と声をかけます。第7話では「私は最初から賛成よ」。
- ルカ:ネクタイ姿の所員。第3話で「所長に相応しいかを判断するという話でしたよね?」と言い、最初の依頼を手伝いません。第7話では「僕は保留させてもらいます」。
公式紹介文の「沼系男子、俺様ホスト、天才詐欺師」が誰に当たるのかは、第7話の時点でも公式には書かれていないので、この記事でも当てはめません。
事件の関係者——依頼人エルリック、マフィアの娘フィオナ、ガルシア
- フィオナ:失踪したマフィアの娘。メイとリアムが捜すことになる人物です(第3話の公式紹介文)。
- エルリック:最初の依頼の依頼人。第5話で危機に陥ります。
- ガルシア:組織「アイアン・サークル」の幹部。第4話の冒頭でリアムに銃を向けている人物で、リアムによればテツヤに恩義があります。
第1話のあらすじは?——不正を断ってクビ、そして新しい「所長」
帳簿の改ざんを断って会社をクビになったメイが、道でリアムと出会い、翌日、父の遺した探偵事務所の所長にされる回です。ページ数は47で、第7話までの中でいちばん長い回になっています。
「事務所の場面」から始まり、「1日前——」へ戻る
第1話は、いきなり事務所の場面から始まります。毛皮の襟の男が「ここはテツヤさんが娘のあんたに残した遺産」と告げ、「今日からあんたが俺たちの新しい“所長”だ」と続ける。「所長」には「ボス」とルビが振られています。
そこでページは「1日前——」に戻ります。答えにあたる場面を先に見せてから、前日にさかのぼる構成です。
「犯罪に手を貸すなんてまっぴらです!」——メイがクビになった理由
前日のメイは、会社の経理でした。サングラスの社長は「あんたクビね」と切り出します。理由は「言うこと聞いてくれない経理」だから。社長の言い分は「ちょ〜っと帳簿の数字をいじってほしいって言ってるだけじゃん」というものでした。
メイの答えは「できません」「犯罪に手を貸すなんてまっぴらです!」。公式紹介文の「ブラック企業をクビになった」は、こういう中身です。不正を断ったうえでのクビ。メイがどんな人なのかは、この2ページでほぼ伝わってきます。
10歳で蒸発した父と、母の残した借金・奨学金
段ボール箱を抱えて歩くメイの心の声は「お母さんの残した借金と大学の奨学金も返さないといけないのに……」。ナレーションは「10歳の時に父親が蒸発して」「1か月前にお母さんが死んだ」と続きます。
回想の父は、追いかける幼いメイに「悪いなメイ」「母さんのほかに好きな女ができたんだ」と告げて去っていきました。メイは「あのクソ親父」「お母さんの葬式にも来なかった」と心の中で吐き捨てます。
荷物が散らばって泣きそうになったところへ、「拾うの手伝うよ」と声をかけてきたのがリアムでした。試し読みで読めるのは、彼が名乗る場面までです。
この先は公式紹介文の範囲になります。メイはリアムにナンパされ、気がつくとホテルでふたりきりに。なんとか切り抜けた翌日、父の探偵事務所と所員たちをメイに託すという電話がかかってきます。冒頭の事務所の場面は、この「翌日」の出来事です。
第1話の前半、メイが会社をクビになる場面は読み飛ばさないでください。
私は最初、公式紹介文の「ブラック企業をクビになった」だけを読んで、よくある不運な導入だと思い込んでいました。試し読みで、帳簿の数字をいじれという社長に「犯罪に手を貸すなんてまっぴらです!」と返していたと知って、メイの見え方が変わったんです。第5話の「ただの綺麗事じゃないと証明する」という宣言は、この場面とひと続きの芯だと思います。
第2〜6話のあらすじは?——リアムの本当の狙いと、マフィアの娘の捜索
所員に認められないまま、メイはリアムと2人で失踪したマフィアの娘の捜索を引き受け、第6話では敵のアジトへ潜入します。第2〜5話は2026年8月21日に第1話と一緒に配信され、第6話は9月18日配信です。
第2話——「認めるわけねぇだろ!」と、リアムの告白(33ページ)
事務所の所員たちは、メイを歓迎しません。ツンツン頭の所員(第7話でジェイドと判明)は「この女がテツヤさんの代わりだぁ?」「認めるわけねぇだろ!」。この「テツヤさん」には「オヤジ」というルビが振られています。
「昨日 私をホテルに連れ込んだみたいに…」と詰め寄られたリアムは、あっさり白状します。「その前にあんたを落としちまえば話が早い」「そうすれば俺が実質所長になれるだろ?」。
メイは「父親の遺産も結構です」と出ていこうとします。その背中にリアムが投げたのが「借金はどうする気?」の一言。公式紹介文によれば、借金を返す術はほかになく、窮地のメイのもとへ一件の依頼が舞い込みます。
第3話——“所長試験”を兼ねた依頼と、バディ結成(27ページ)
メイは「ボスの娘ってのを捜し出せばいいだけでしょ」「やってやるわよ!」と依頼を受けて立ちます。公式紹介文によれば、依頼は「失踪したマフィアの娘・フィオナを捜す」もの。
ここでルカが待ったをかけます。「所長に相応しいかを判断するという話でしたよね?」「僕は手伝いませんよ」。ツンツン頭の所員も「今回の件はてめぇらふたりでなんとかしろ」。こうして、メイとリアムのふたりだけのバディが決まりました。
翌日、事務所の扉を開けたメイが出くわしたのは、リアムが女性とキスしている場面です。仕事のためなら手段を選ばない彼に、メイが何を言ったのか。紹介文は、その言葉が「リアムの心を揺さぶり…?」とだけ書いています。
第4話——アイアン・サークルの幹部と「テツヤさんの娘なんですよ この子」(29ページ)
試し読みは、編み込み髪の男がリアムに銃を向けている場面から始まります。組織「アイアン・サークル」の幹部、ガルシアです。リアムは「そんな物騒なもの向けないでくださいよ ガルシアさん」と軽口をたたき、メイの素性を明かします。
「…だったらせめて彼女だけでも見逃してもらえません?」「テツヤさんの娘なんですよ この子」。ガルシアは「本当にテツヤさんの娘なのか?」と、メイに確かめます。
公式紹介文によると、メイは「絶体絶命のピンチを咄嗟の機転で切り抜け」ます。父を慕うリアムは「やっぱりテツヤさんの娘だ」と喜ぶ。ところが、メイがテツヤを激しく非難した瞬間、リアムの表情は一変します。どのピンチをどう切り抜けたのかは、試し読みの範囲では分かりません。
第5話——「この案件は終了だ」と「ただの綺麗事じゃないと証明する」(29ページ)
試し読みは、電話口の叫び声で始まります。「ボスにお嬢がいなくなったことがバレた」「もうダメだ 殺される!!」。電話を聞いていたリアムは、「…この案件は終了だ」と打ち切りを告げました。
理由は「依頼料の前金はもらってるし 気にしても仕方ないよ」。メイが「エルリックはどうなるの!?」と詰め寄っても、リアムは前金の分け方を話し始めます。
公式紹介文によると、依頼人エルリックを助けようとするメイを、リアムは「綺麗事」と一蹴します。それでもメイは「ただの綺麗事じゃないと証明する」と宣言し、その度胸にリアムが驚く。ここまでが第5話の紹介文の範囲です。
第6話——清掃業者に化けた潜入と「穿心」、メイを庇ったリアム(27ページ)
公式紹介文によると、さらわれたマフィアの娘を救うため、メイとリアムは敵のアジトに潜入します。試し読みの2人は、清掃業者の作業着と帽子姿。メイは金髪の少女の手を引いて「こっち!」と走り、立ちはだかった男には「邪魔!!」と蹴りを一発入れます。
出口の手前でメイが放つのが、「シラヌイ流 合戦要法 当身術“穿心”」。流派の名前に、メイの姓と同じ「シラヌイ」が入っているのが気になるところです。元は会社の経理だった彼女がどこでこの技を身につけたのかは、第7話までの試し読みでは語られていません。
試し読みの先は、公式紹介文の範囲です。乱戦の中、メイを庇ったリアムは怪我を負い、自分を犠牲にしてでもメイを逃がそうとする——第6話の紹介文は、そこで「…?」と終わっています。第2話で打算を口にしていたリアムが、第6話ではメイを庇う。関係が大きく動いた回です。
第2〜6話は、「メイの所長試験がどうなるか」という目線で読むと筋を追いやすくなります。
公式紹介文だけを読んでいた段階の私は、最初の依頼をただの人捜しだと思っていました。第3話の試し読みでルカの「所長に相応しいかを判断するという話でしたよね?」を読んで、この依頼がメイを試す場を兼ねていると気づいたんです。その「判定」の答え合わせが、次の第7話に出てきます。
最新の第7話では何が起きた?——名前が判明したジェイドと、所長(仮)メイへの賛否
最初の依頼は「無事に達成」され、メイは所長(仮)に。所員の賛否が割れるなか、メイを毛嫌いするジェイドの昔馴染みから、新しい依頼が持ち込まれます。
第7話は2026年10月16日に配信された30ページの回で、10月30日時点ではこれが最新話です。COMICエトワール公式Xは10月15日に配信予定を、16日に「第7話が配信スタート」を告知していました。
「所長(仮)」になって1か月——経費をめぐるメイとジェイドの口論
第7話の試し読みは、「BAR Phillia」という看板の店から始まります。ツンツン頭の所員が「経費で落とせねぇってどういうことだよ!?」と食ってかかり、メイが「あのね ジェイド…」と返す。ここで初めて、彼の名前がジェイドだと分かります。
揉めている中身は、競馬の外れ券です。メイの「競馬の外れ券は領収書にはならないの!」に、ジェイドは「ギャンブルは俺の業務なんだよ!!」。元経理のメイが、今度は事務所の経費を締める側に回っているのが少しおかしい場面でもあります。
ジェイドはさらに「なんでこんな奴が所長なんだよ」「テツヤさんが生きてりゃこんなことには…」とぼやきます。メイの心の声は「……私が所長(仮)になって1か月…」。第1話で所長にされたメイは、この時点ではまだ「仮」の立場です。
ひと月前の回想——依頼は「無事に達成」、所員4人の賛否
場面は「——ひと月前」の回想に移ります。最初に置かれる一言が「さて 依頼も無事に達成したことだし」。第3〜6話のマフィアの娘捜しの依頼は、無事に達成されていたことがここで分かります。
ただし、第6話の引き(リアムの負傷と、メイを逃がそうとする決断)がどう決着したのか、その具体的な場面は第7話の試し読みには出てきません。そこは第6話の本編で確かめるところです。
回想では、メイを新所長にするかどうかについて、所員4人の意見がはっきり割れています。
| 所員 | 第7話の回想での答え |
|---|---|
| リアム | 「改めて俺はメイを新所長に推すよ」 |
| ジェイド | 「俺は反対だ」「こんな女に務まるわけがねぇ」 |
| ヴィクター | 「私は最初から賛成よ」 |
| ルカ | 「僕は保留させてもらいます」 |
推す・反対・賛成・保留。第3話でルカが口にした「所長に相応しいかを判断するという話」の答えは、満場一致の合格ではありませんでした。反対と保留が残っているから「仮」なのだと、私は読んでいます。
ツンツン頭の所員はジェイドだった——第2話との呼び方の一致
第2話から登場していたツンツン頭の所員と、第7話のジェイドが同じ人物だと言える根拠は、テツヤの呼び方です。第2話の「この女がテツヤさんの代わりだぁ?」でも、第7話の「テツヤさんが生きてりゃ」でも、「テツヤさん」に「オヤジ」とルビが振られています。
第2話で「認めるわけねぇだろ!」、第3話で「今回の件はてめぇらふたりでなんとかしろ」と言っていたのも同じジェイドです。慕っていた「オヤジ」の席に、その娘が座っている。ジェイドの反発は、第2話から一本の線でつながっています。
公式紹介文の引き——昔馴染みからの依頼と「腰掛け程度の半端な覚悟」
試し読みの先は、公式紹介文の範囲です。紹介文はジェイドとメイの関係を、こう書き出しています。
探偵事務所の新所長に就任したメイを毛嫌いするジェイドは、なにかと彼女に突っかかっては衝突してばかり。
出典: 純愛アウトサイダー-嘘吐きたちの探偵社-(7) – ブックライブ(作品紹介)
そんな中、ジェイドの昔馴染みから依頼が舞い込み、メイはジェイド、リアムとともに調査を始めます。ところが結果的に足を引っ張ってしまい、ジェイドから「腰掛け程度の半端な覚悟」だと厳しく非難される——紹介文はそこで「…?」と終わっています。
第5話で「ただの綺麗事じゃないと証明する」と言い切ったメイが、今度は「覚悟」を問われる側に回る。続きは、ブックライブかブッコミの第7話本編で読めます。
第7話時点でまだ分からないこと
第7話までの公式紹介文と試し読みでは、次のことはまだ分かりません。
- 第6話の引き(リアムの負傷・メイを逃がそうとする決断)が、どう決着したのか
- ジェイドの昔馴染みの名前と、持ち込まれた依頼の中身
- メイがどう「足を引っ張って」しまったのか
- 第6話で敵の男がメイを「てめぇは経理の!?」と呼んだ理由
- メイが「シラヌイ流」の当身術をどこで身につけたのか
- 第8話の配信日(2026年10月30日時点で発表なし)
第7話を読むなら、先に第2話のジェイドの台詞を読み返しておくと面白さが増します。
私は第2話の時点から、テツヤを「オヤジ」と呼ぶツンツン頭の所員の名前がずっと気になっていました。第7話の試し読みで「あのね ジェイド…」の一言を読み、同じ「オヤジ」のルビを見つけたとき、第2話の「認めるわけねぇだろ!」が急に重く見えたんです。名前が分かると、彼の反発がただの意地悪ではなく見えてきます。
父テツヤはどんな人?——娘は「クソ親父」と呼び、所員は「テツヤさん」と慕う
メイが10歳のときに家を出た父で、物語の時点ではすでに亡くなっています。娘は憎み、所員や組織の幹部は慕っている——この落差が、作品の軸のひとつです。
「失踪中」ではない——公式が「死んだ父親の遺産」と呼ぶ事務所
第1話の公式紹介文には「父は蒸発」とあります。そのため、テツヤが今も行方知れずだと受け取る人もいるかもしれません。
けれど、第1話でリアムは事務所を「テツヤさんが娘のあんたに残した遺産」と呼び、ブックライブの公式Xも「死んだ父親の遺産」と紹介していました。第7話ではジェイドが「テツヤさんが生きてりゃ」とぼやきます。テツヤは、すでに亡くなっている人物です。
ただし、いつ、どうして亡くなったのかは、第7話までの公式情報と試し読みでは描かれていません。事務所を始めたいきさつも同じです。ここを想像で埋めないのが、今の段階ではいちばん誠実な読み方だと思います。
呼び方でわかる、娘と周りの温度差
同じ人物なのに、呼び方がまるで違います。試し読みで確認できた呼び方を並べると、次のとおりです。
| 呼んでいる人 | 呼び方 | 場面 |
|---|---|---|
| メイ | 「あのクソ親父」 | 第1話。母の葬式にも来なかった父を思い出して |
| ジェイド | 「テツヤさん」(ルビは「オヤジ」) | 第2話でメイを認めない場面、第7話で「生きてりゃ」とぼやく場面 |
| リアム | 「テツヤさん」 | 第1話で事務所を「遺産」と呼ぶ場面、第4話でガルシアに頼む場面 |
| ガルシア | 「テツヤさん」 | 第4話。メイに「本当にテツヤさんの娘なのか?」と確かめる場面 |
組織の幹部であるガルシアまで「テツヤさん」と呼ぶのは、正直かなり意外でした。リアムいわく、ガルシアもテツヤには恩義がある。家族を置いて出ていった父が、事務所の外でも一目置かれていたことがうかがえます。
第4話でリアムの表情が一変する——父をめぐるすれ違い
この温度差がはっきりぶつかるのが、先に紹介した第4話の「やっぱりテツヤさんの娘だ」の場面です。喜ぶリアムの前でメイが父を激しく非難し、リアムの表情が一変する。
メイにとって、父は10歳の自分と母を置いて出ていった人です。一方、所員たちにとっては慕ってきた「テツヤさん」。第7話のジェイドの反発も、同じすれ違いの延長線上にあります。
父が家を出るときに口にしたのは、「母さんのほかに好きな女ができたんだ」という言葉でした。それ以上の事情があるのかどうかは、第7話までの範囲では描かれていません。ここからは私の読みですが、所員たちが語る「テツヤさん」の姿が、この先メイの父への見方を揺さぶっていくのではないでしょうか。
恋愛もの?事件もの?——『純愛アウトサイダー』の見どころ
第7話までは事件とアクションが前に出ていて、恋愛はメイとリアムのバディ関係の中でゆっくり動いている段階です。公式のキャッチコピーも「バディ×アクション×ロマンス」の順になっています。
公式紹介文を順に読むと、第3話のマフィアの娘の捜索から、第6話の救出までがひとつの依頼の流れです。第7話の回想でその依頼は「無事に達成」とされ、新しい依頼へ移ります。1話ごとに事件が片づく作りではなく、数話かけてひとつの依頼を追う作りです。
逆ハーレム?——所員は4人、公式の肩書きは3つ
COMICエトワール公式のXfolioの作品ページには、「逆ハーレム」「沼男子」「ホスト」「マフィア」といったタグが並びます。第1話の表紙も、中央のメイを所員4人が囲む構図です。
ただ、第6話までの中心はメイとリアムの2人でした。第7話でジェイドが前に出てきて、ようやくほかの所員にも順番が回ってきた印象です。今のところ、ほかの所員は「メイを所長として認めるかどうか」の軸で描かれています。
公式紹介文の「沼系男子、俺様ホスト、天才詐欺師」は、無理に所員へ当てはめずに読み進めるのがおすすめです。
読み始める前の私は、この3つの肩書きを所員に割り振ろうとして、試し読みで台詞のある所員がリアムを含めて4人いることに気づき、すっかり迷いました。第7話でジェイドの賭け事好きが出てきても、誰がどれなのかは公式に書かれていません。決め打ちせずに読むほうが、所員それぞれの「嘘」を素直に楽しめます。
守られるだけのヒロインではない
メイは、第1話で不正を断ってクビになり、第3話では「やってやるわよ!」と依頼を受けて立ちます。第5話では、見捨てようとするリアムに「ただの綺麗事じゃないと証明する」と宣言。第6話では作業着姿で敵を蹴り飛ばし、当身術まで放ちます。
ヒロインが守られるのを待つ話ではなく、自分から体を張る話です。そのぶん、第7話の紹介文で「足を引っ張ってしまう」メイが描かれるのは意外でした。強いだけのヒロインではなく、つまずきも描かれる——ここが、この先の読みどころになりそうです。
正反対のバディ——人を見捨てられないメイと、仕事と割り切るリアム
第5話の試し読みには、2人の違いがよく出ています。電話で危機を知ったメイは「た…助けなきゃ!」。一方のリアムは「…この案件は終了だ」と告げ、前金の分け方まで計算し始めます。
どちらかを一方的に悪者にしないのが、この作品のうまいところだと思います。第4話でガルシアと渡り合うリアムを見ると、裏社会の仕事の線引きをよく知っている人物にも読めます。そのリアムが、第7話の回想ではメイを新所長に推している。2人の距離は、確かに縮まっています。
『純愛アウトサイダー』はどこで読める?——ブックライブ・ブッコミの先行配信と試し読み
2026年10月時点では、電子書籍ストアではブックライブとブッコミが先行配信しています。COMICエトワール公式のXfolioでも、各話の冒頭を試し読みできます。
本作は1話ずつ買う分冊版で、第1話は47ページ。事務所で「所長」を告げられる場面、前日の失業、リアムとの出会いまでが第1話に入っています。第2話以降は27〜33ページで、第7話は30ページ。第1話で好みに合うかを確かめてから、1話ずつ買い足していけます。
迷ったら、ブックライブで第1話から読むのがおすすめです。 本作はブックライブのオリジナル作品で、最新の第7話もここで配信されています。第8話が出たときも、同じ場所で追いかけやすいのが利点です。
買う前に中身を見たいなら、COMICエトワール公式のXfolioも便利です。各話の冒頭を無料で閲覧でき、続きはポイントで読む仕組み。第7話の試し読みは、表紙と扉のあとの本編3ページ(所員4人の賛否の場面)まで読めました。
なお、ほかの主要な電子書籍ストアでは、2026年10月30日時点で作品名を検索しても見つかりませんでした。今後ほかのストアで配信されるかどうかは、発表されていません。
何話まで出てる?完結してる?単行本は?
2026年10月30日時点で連載中です。配信されているのは第7話までで、第8話の配信日はまだ発表されていません。第6話・第7話は月に1話のペースで配信されています。
単行本版や合本版といったまとめ巻は、電子でも紙でも確認できませんでした。ストアでは各話が「(1)」〜「(7)」の7冊として並んでいて、1冊が1話分です。「1~7巻配信中」と表示されていても、単行本7冊分ではない点に注意してください。
📥 保存版:第1〜7話 あらすじ早見表
このままスクショしておくと、続きを読むときに流れを見失いません。第7話まで合わせると222ページです。
| 話(配信日) | ページ数 | 主な出来事 | 確かめた情報源 |
|---|---|---|---|
| 第1話(2026/08/21) | 47 | 帳簿の改ざんを断ってクビ→リアムと出会う→翌日、父の遺した探偵事務所の所長に | 試し読み+公式紹介文 |
| 第2話(2026/08/21) | 33 | 所員に認められず、メイも拒否。リアムが「実質所長」を狙って近づいたと明かす。依頼が舞い込む | 試し読み+公式紹介文 |
| 第3話(2026/08/21) | 27 | リアムとバディを組み、失踪したマフィアの娘フィオナの捜索へ。翌日、リアムが女といちゃつく現場に遭遇 | 試し読み+公式紹介文 |
| 第4話(2026/08/21) | 29 | アイアン・サークルの幹部ガルシアと対面。ピンチを切り抜けたメイが父を非難し、リアムの表情が一変 | 試し読み+公式紹介文 |
| 第5話(2026/08/21) | 29 | 依頼人エルリックの危機。打ち切ろうとするリアムに、メイが「ただの綺麗事じゃないと証明する」と宣言 | 試し読み+公式紹介文 |
| 第6話(2026/09/18) | 27 | 清掃業者の格好で敵のアジトへ潜入。メイの当身術「穿心」。メイを庇ったリアムが負傷 | 試し読み+公式紹介文 |
| 第7話(2026/10/16) | 30 | 依頼は「無事に達成」。所長(仮)のメイにジェイドが反発。ジェイドの昔馴染みの依頼で「半端な覚悟」と非難される | 試し読み+公式紹介文 |
よくある質問(FAQ)
まとめ
『純愛アウトサイダー-嘘吐きたちの探偵社-』は、不正を断って会社をクビになったメイが、父テツヤの遺したシラヌイ探偵事務所の所長にされるところから始まる物語です。所員のリアムは、最初はメイを「落とす」つもりで近づいていました。
そんな2人がバディを組み、マフィアの娘を捜す最初の依頼は、第7話で「無事に達成」と語られます。それでもメイはまだ所長(仮)。名前が判明したジェイドは反対し、ルカは保留のまま、新しい依頼でメイは「覚悟」を問われます。
娘は「クソ親父」と呼び、所員たちは「テツヤさん」と慕う父が何者だったのかも、まだ謎のまま。まずは第1話の冒頭、事務所の場面から読んでみてください。
参考文献・出典
- 純愛アウトサイダー-嘘吐きたちの探偵社- 公式ページ – COMICエトワール(Xfolio)。第1〜7話の試し読み
- 純愛アウトサイダー-嘘吐きたちの探偵社-(7) – COMICエトワール(Xfolio)。第7話の作品紹介と試し読み
- COMICエトワール 公式X(新作配信のお知らせ) – 2026年8月20日
- COMICエトワール 公式X(第6話配信のお知らせ) – 2026年9月18日
- COMICエトワール 公式X(第7話配信予定のお知らせ) – 2026年10月15日
- COMICエトワール 公式X(第7話配信のお知らせ) – 2026年10月16日
- ブックライブ 公式X(作品紹介スレッド) – 2026年9月5日
- ブックライブ 公式X(今日の読んでみて) – 2026年9月14日
- 『純愛アウトサイダー-嘘吐きたちの探偵社-』第1〜7話の作品紹介(ブックライブ各話ページ、2026年10月30日確認)
- 『純愛アウトサイダー-嘘吐きたちの探偵社-』第1〜7話の試し読みページ(漫画 えぬ/原作 TANI/制作 エトワール編集部/発行 ライブコミックス)
