【ガーディアンズオブギャラクシー リミックス ネタバレ】ヨンドゥはなぜ死んだ?エゴの正体・母の死の真相・最期の言葉とクレジット5つ

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスのネタバレ解説記事のアイキャッチ画像。宇宙に集まった船の光の花火と、宙に浮かぶ1本の赤い矢、崩れていく惑星、「ヨンドゥはなぜ死んだ?」のコピー

この記事は、エゴの正体・クイルの母の死の真相・ヨンドゥの最期・クレジット後の映像まで含む核心のネタバレを扱います。
まだ観ていない方は、先に本編をご覧になることをおすすめします。

結論から言うと、クイルの実の父エゴは惑星そのものである天人(セレスティアル)で、宇宙を自分で埋め尽くす「拡張」のためにクイルの力を狙っていました。母メレディスの命を奪った脳腫瘍を植えたのもエゴです。最後はベビー・グルートが仕掛けた爆弾でエゴは死に、崩れる星からクイルを救い出したヨンドゥが、1つしかない宇宙服をクイルに着けて宇宙で息絶えます。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017年)は、観終わったあとに一番「整理したくなる」MCU作品かもしれません。ヨンドゥのラストで泣いたのに、エゴが結局何をしたかったのか、最期の言葉が原語でどんな意味だったのか、エンドロールの後に映像がいくつあったのか。細部ほど抜け落ちるんですよね。

この記事では、結末までの流れを押さえたうえで、その「なぜ」を1つずつほどいていきます。『VOLUME 3』を観る前の復習にも使える構成にしました。

※配信情報は2026年10月時点で確認できた内容です。最新の状況は各サービスでご確認ください。

※台詞は英語の原語を要旨で紹介しています。日本語字幕・吹替の文言とは異なる場合があります。

💡この記事でわかること
  • 結末までのネタバレあらすじと、エゴの正体・「拡張」の目的
  • クイルの母が死んだ本当の理由と、ヨンドゥがクイルをエゴに渡さなかった理由
  • ヨンドゥの最期の言葉(father と daddy)と、「Brandy」「Father and Son」が語る2人の父
  • クレジットシーン5つの順番と、マンティス・アダムの答え合わせ
  • 主要人物の最終的な運命の早見表と、見放題で観られる配信サービス

この記事を書いた人
藤沢あかり——MCU作品を公開順に劇場と配信で追いかけてきた映画ライター。『リミックス』は2017年の日本公開時に劇場で観て、ディズニープラスではシリーズ3作とホリデー・スペシャルを通しで見返しました。気になる台詞は英語の書き起こしで確かめる派です。

目次

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』はどんな話? 作品情報と登場人物——第1作の数か月後を描くMCU第15作

第1作の数か月後の2014年を舞台に、ピーター・クイルが実の父エゴと出会い、育ての親ヨンドゥとの関係に向き合う物語です。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では第15作にあたり、日本では2017年5月12日に公開されました。

作品データ早見

項目内容
邦題ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
原題Guardians of the Galaxy Vol. 2
監督・脚本ジェームズ・ガン(本作の脚本はガン単独)
原作ダン・アブネット、アンディ・ランニングのマーベル・コミック『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』
製作・配給マーベル・スタジオ製作/ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ配給
公開日日本2017年5月12日(アメリカは2017年5月5日)
上映時間136分
興行収入日本11.4億円/全世界 約8億6,380万ドル
MCUでの位置第15作・フェーズ3(前作『ドクター・ストレンジ』、次作『スパイダーマン:ホームカミング』)
シリーズ前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)、次作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(2023年)

世界で最初の上映は、2017年4月10日に東京で開かれたアジア・プレミアでした。ガン監督とクリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デイヴ・バウティスタがそろって来日しています。

日本の興行収入11.4億円は、日本映画製作者連盟の2017年統計で洋画23位。第1作の10.7億円を上回りました。第90回アカデミー賞では視覚効果賞にノミネートされています(受賞はなし)。日本でのキャッチコピーは「銀河の運命は、彼らのノリに託された!」でした。

登場人物とキャスト(日本語吹替)

役名演者(声)日本語吹替本作での立ち位置
ピーター・クイル/スター・ロードクリス・プラット山寺宏一ガーディアンズのリーダー。父を知らずに育った
ガモーラゾーイ・サルダナ朴璐美サノスの養女。エゴの星に違和感を覚える
ドラックスデイヴ・バウティスタ楠見尚己歯に衣着せぬ戦士。マンティスと打ち解ける
ロケットブラッドリー・クーパー(声)加藤浩次電池を盗み、騒ぎの発端をつくる
ベビー・グルートヴィン・ディーゼル(声)遠藤憲一第1作のラストで鉢植えから芽吹いた小さなグルート
ヨンドゥ・ウドンタマイケル・ルーカー立木文彦ラヴェジャーズの船長。クイルの育ての親
ネビュラカレン・ギラン森夏姫サノスのもう1人の養女。ガモーラの命を狙う
エゴカート・ラッセル金尾哲夫クイルの父を名乗る男
マンティスポム・クレメンティエフ秋元才加エゴに育てられた従者。触れた相手の感情を感じ取る
アイーシャエリザベス・デビッキ魏涼子ソヴリンの指導者(原語の肩書は High Priestess)
スタカー・オゴルドシルヴェスター・スタローンささきいさおラヴェジャーズのリーダー
テイザーフェイスクリス・サリヴァン廣田行生ヨンドゥの部下。反乱を起こす
クラグリンショーン・ガン土田大ヨンドゥの部下

ほかに、クイルの母メレディス・クイル役でローラ・ハドックが第1作から続投。デヴィッド・ハッセルホフが本人役でカメオ出演し、スタン・リーは宇宙飛行士の役で登場します。

クイルを演じたクリス・プラットは、初来日時のインタビューで役との共通点をこう語っていました。

もし僕が9歳で宇宙にさらわれていたとしたら、きっとピーターみたいになっていたと思うよ

出典: もし宇宙にさらわれていたら?クリス・プラットが明かす“異色のヒーロー”との共通点 – 映画.com, 2017年5月11日

さらわれた少年がどんな大人になったのか。そして、さらった側のヨンドゥは何を考えていたのか。本作は、その答えを出す映画です。

邦題が「リミックス」になった理由

原題の Vol. 2 は、第1作のラストでクイルが母から受け取ったカセット「最強ミックス Vol. 2」に掛けたものです。邦題の「リミックス」は、日本の配給側がこの方が良いと主張し、ガン監督が承認した題名でした。

発表当時は、前作の再編集版やリメイク版のように聞こえるとして、ファンから批判も出ています。日本盤サントラの題は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス オーサム・ミックス VOL.2(オリジナル・サウンドトラック)』で、邦題と原題の両方の意味が並んでいます。

観る前に押さえたい順番

本作は第1作の数か月後の話なので、先に1作目を観ておくと人間関係がすっと入ります。一方で、アベンジャーズ側の作品を観ていなくても話は追えます。作中の年代を整理したいなら、MCUの時系列を年表で整理した記事も役に立つはずです。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスの時系列図解。1980年にエゴがメレディスに苗木を見せる冒頭から、ソヴリンの電池、ベアハートでのエゴの登場、ヨンドゥ一味の反乱、拡張の計画と母の死の真相、グルートの爆弾によるエゴの死、宇宙服をクイルに譲ったヨンドゥの葬儀までを7段階で図示

結末までのネタバレあらすじ——盗まれたアニュラクス電池から、ラヴェジャーの葬儀まで

ロケットが盗んだ電池をきっかけに一行は二手に分かれ、エゴの星で正体と計画が明かされ、最後はエゴを倒す代わりにヨンドゥを失います。物語は1980年の地球から始まり、34年後の2014年へ飛びます。

1980年ミズーリ州——エゴがメレディスに見せた苗木

冒頭はミズーリ州。若き日のエゴが恋人のメレディス・クイルを森へ連れて行き、自分が植えた異星の苗木を見せます。土に根付いた、いずれ宇宙中に広がる——そんな趣旨のことを、エゴは楽しそうに語ります。

流れるのは、ルッキング・グラスの「Brandy (You’re a Fine Girl)」。甘い恋の場面に見えるこの数分が、実は結末までの伏線になっています。

アビリスク退治と盗まれた電池——ベアハートに不時着、父を名乗る男

2014年。ガーディアンズはソヴリンに雇われ、高価なアニュラクス電池を宇宙怪獣アビリスクから守る仕事を片付けます。仲間が必死に戦う横で、ベビー・グルートだけがELOの「Mr. Blue Sky」に合わせて踊っている。あのオープニングです。

報酬として受け取ったのは、電池を盗もうとして捕まっていたネビュラの身柄でした。ところがロケットが電池をこっそり盗んでいたため、ソヴリンの指導者アイーシャは遠隔操縦のドローン艦隊を差し向けます。

追い詰められたところで謎の人物が艦隊を全滅させ、ミラノ号は惑星ベアハートに不時着。現れた男はエゴと名乗り、クイルの父だと告げました。そばには、従者のマンティスがいます。

二手に分かれた一行——エゴの星と、ヨンドゥ一味の反乱

クイル、ガモーラ、ドラックスはエゴの星へ。ロケットとベビー・グルートは、壊れたミラノ号の修理とネビュラの見張りのためにベアハートに残ります。

一方、アイーシャはヨンドゥ一味を雇ってガーディアンズを追わせていました。ヨンドゥはロケットを捕まえますが、クイルを引き渡すことをためらいます。これにクラグリンが不満を漏らし、テイザーフェイスが反乱を起こしました。

拘束されていたネビュラは、仲間が殺されるとグルートに言って拘束を解かせ、ヨンドゥの頭のフィン(ヤカの矢を操る装置)を撃ち抜きます。テイザーフェイスはヨンドゥに忠実な部下たちを宇宙へ放り出して処刑し、ヨンドゥとロケットを監禁。ネビュラは報酬の船で、ガモーラを殺しにエゴの星へ向かいました。

流れが変わるのは、反乱に加担したことを悔やんだクラグリンが動いてから。ベビー・グルートが試作品の予備フィンを運び、ヨンドゥはヤカの矢で反乱派を一掃して、エクレクター号を自爆させます。爆発の前にソヴリンへ居場所を通報したテイザーフェイスは、その爆発で死にました。

洞窟の骸骨と「拡張」——エゴの正体が明かされる

エゴの星では、エゴがクイルに、星の中心にある光を操る方法を教えていました。手の中に光の球を作れたクイルは、父と同じ力が自分にもあると知って夢中になります。

でも、マンティスは何かを恐れていました。遅れて星にたどり着いたネビュラはガモーラと激しく戦ったすえに休戦し、2人は洞窟で大量の骸骨を見つけます。

その頃、エゴはクイルを洗脳し、自分の計画「拡張(Expansion)」を明かしていました。旅先の無数の星に植えた苗木で、宇宙を自分の一部に作り変えること。そして、母メレディスに脳腫瘍を植えたのが自分だということも。我に返ったクイルはエゴを撃ちますが、エゴはクイルから力を吸い上げ、各地の苗木が星を飲み込み始めます。

最終決戦——エゴの脳に仕掛けた爆弾と、崩れる惑星

ヨンドゥとロケット、ベビー・グルート、クラグリンが駆けつけ、ドラックスたちと一緒にクイルを救い出します。エゴの本体は、星の中心核にある脳でした。

ロケットは盗んだアニュラクス電池で爆弾を作り、体の小さいベビー・グルートが、狭い隙間をくぐって脳に仕掛けに行きます。押してはいけないボタンを何度説明しても覚えられない、あの場面です。

再びソヴリンの艦隊が襲いかかるなか、クイルは受け継いだ力でエゴと戦って時間を稼ぎ、マンティスも一時エゴを眠らせます。爆弾が爆発してエゴは死に、惑星は崩れ始めました。

ヨンドゥの最期と、ラヴェジャーズが集まった葬儀

エゴの死とともにセレスティアルの力を失ったクイルは、崩れゆく星に取り残されます。宇宙服とエアロリグ(飛行装置)は1つずつしかありません。ヨンドゥはクイルを抱えて宇宙へ飛び出し、宇宙服をクイルに着けて、自分は宇宙空間で息絶えました。

ネビュラはガモーラと和解したうえで、サノスを殺すために一行を離れます。マンティスはガーディアンズに加わりました。

葬儀では、ロケットが知らせを送ったヨンドゥの昔のラヴェジャー仲間の船が次々と現れ、色とりどりの光でヨンドゥを見送ります。追放されていたヨンドゥは、ここでラヴェジャーとして再び迎えられたのです。

エゴの正体と目的は? クイルの母に脳腫瘍を植えた本当の理由

エゴは惑星そのものが本体の天人(セレスティアル)で、宇宙を自分で埋め尽くす「拡張」のために、力を受け継いだ子としてクイルを必要としていました。母メレディスを殺したのは、地球に通い続ければ計画が止まってしまうからです。

惑星そのものが本体——人の姿は「仮の体」

エゴは自分の始まりを、宇宙をたった独りで漂う意識だったと語ります。何百万年もかけて周りの物質を操れるようになり、層を重ねるようにして、クイルたちが立っている星そのものを作り上げた——というのがエゴの説明です。

人の姿は、生き物の体を細部まで真似て作った仮の体にすぎません。エゴは自分のことを原語で Celestial(天人)と呼び、神なのかと聞かれると、小文字の god だと笑ってみせます。軽口のようでいて、この時点でもう「人間とは別のもの」だと白状しているんですよね。

同時にエゴは、この体には弱点もあると明かします。定期的に星に戻って中の光に触れなければ、体はしおれて死んでしまう。だから地球のメレディスのもとに留まれなかった——ここまでは、エゴが息子に聞かせた「言い訳」です。

「拡張」に要った2人のセレスティアル——洞窟の骸骨は誰の子か

エゴの本当の目的は、旅の途中で何千もの星に植えた自分の分身を一斉に目覚めさせ、宇宙を自分で覆い尽くすことでした。原語で Expansion、日本語では「拡張」です。

問題は、1人のセレスティアルでは力が足りないこと。2人なら足りるかもしれない——そう考えたエゴは、無数の星で異種族との間に子をもうけ、ヨンドゥに子どもたちを運ばせます。ヨンドゥには、子どもを傷つけないと約束していました。

ところが、力を受け継いだ子は1人もいなかった。エゴは期待外れの子を次々に殺し、その骸骨こそ、ガモーラとネビュラが洞窟で見つけた山です。光とつながれたのは、クイルただ1人でした。

ここで第1作の冒頭が、まったく別の意味を帯びます。ヨンドゥがクイルを地球から連れ去ったのは、そもそもエゴの依頼だったわけです。

4回目に戻れば離れられない——母メレディスを殺した理屈

エゴは、地球のメレディスに3回会いに戻ったと打ち明けます。そして、4回目に戻ればもう彼女から離れられず、拡張ができなくなると考えた。だから、彼女の頭に腫瘍を植えた——。

第1作の冒頭、少年ピーターの目の前で亡くなった母。その死因の脳腫瘍が、実の父の仕業だったわけです。しかもエゴは、腫瘍を植えるのは自分も心が痛んだという趣旨で、まるで被害者のように語ります。

正直、私が一番ぞっとするのは、エゴが愛を否定していないところです。メレディスを愛していたのは本当だった。そのうえで、愛が目的の邪魔になるなら取り除く。愛と支配の区別がない——これがエゴという父親の正体だと思います。

撃たれたエゴが一瞬ハッセルホフの姿になる意味

真相を知って逆上したクイルが撃ちまくると、エゴは一瞬だけデヴィッド・ハッセルホフの姿に変わってみせます。お前に一番ふさわしい姿を必死に探してやったのに、という趣旨の嫌味つきです。

ハッセルホフは、クイルが子どものころ「本当の父親」だと言い張っていたドラマ『ナイトライダー』の俳優。この話は、エゴの星へ向かう前にガモーラがクイルに持ち出していました。クイルの心の中の「理想の父」を見透かしたように、エゴはそれをあざけりの道具にしたわけです。

ちなみに、この変身はわずか2カット。それでも視覚効果チームは、ハッセルホフの部分的なデジタル・ダブル(CGで作った分身)まで用意して仕上げています。たった数秒のために手間をかけたのは、このあざけりが物語の要所だからでしょう。

おたくライター

見返すなら、エゴの星でクイルに「Brandy」の話をする場面に注目してみてください。初めて劇場で観たとき、私はここを、やっと父子が打ち解けたいい場面だと受け取っていました。2回目でようやく、エゴが歌の中の船乗りを自分に重ね、母のもとを去ったことを正当化していると気づき、背筋が冷たくなったんです。

ヨンドゥはなぜクイルを渡さなかった? 痩せていたからという嘘と、ロケットに語った過去

ヨンドゥは、エゴのもとへ運んだ子どもたちがどうなったかを知り、幼いクイルを渡さなかったのです。クイルが聞かされてきた、痩せていて泥棒に便利だった、食べるつもりだった、という話は照れ隠しの冗談でした。

痩せていた、食べるつもりだった、は冗談——船の中で明かされた本当の理由

ベアハートでエゴは、ヨンドゥに迎えを頼んだのに連れてこなかった、理由は分からないと話します。クイルの答えは、自分が痩せていて大人が入れない場所に潜り込めたから、泥棒に便利だったんだろう、というもの。ヨンドゥは自分を食べると脅していた、とも言います。

同じ説明は、監禁されたヨンドゥがロケットに理由を聞かれたときにも繰り返されます。痩せていて泥棒向きだった、と。

答え合わせは終盤、エゴの中心核へ降りていく船の中です。痩せた子どもだったおかげで助かった、とクイルが皮肉ると、ヨンドゥは、他の子どもたちに何が起きたか分かってからは渡すわけにいかなかったという趣旨を返します。食べるという話は冗談だった、とも。

クイルは大人になるまでずっと、便利な道具だから手元に置かれたのだと思って生きてきたことになります。ヨンドゥの本心が明かされるのは、別れのほんの少し前。この遅さが、ラストの痛みを何倍にもしています。

掟を破って追放されていたヨンドゥ——スタカーとの因縁

ヨンドゥ一味は、ラヴェジャーズの掟を破ったとしてリーダーのスタカー・オゴルドに追放されていました。掟とは、子どもの取引をしないこと。エゴの子どもたちを運んでいたことが、その違反です。

ある店で再会した場面で、ヨンドゥは知らなかったと言い張ります。スタカーの返しは、知りたくなかったんだろう、金になったから、というもの(原語の要旨)。そのうえで、お前が死んでも自由の角笛は鳴らない、オゴルドの色がお前の墓の上に光ることもない、という趣旨を突きつけます。

監禁中、ヨンドゥはロケットに自分の過去も語りました。クリーの奴隷戦士として20年過ごしていたところをスタカーに解放され、ラヴェジャーズに迎えられた。若くて欲深く、愚かだった。掟を破った自分はこうなって当然だ——。ヨンドゥにとってラヴェジャーズは、ただ1つの家族だったのです。

ロケットは自分と同じだ——ヨンドゥが見抜いた本音

エゴの星へ向かう船の中で、ヨンドゥはロケットの本音を容赦なく言い当てます。誰より怖がっているのはお前だ。必要もない電池を盗み、受け入れてくれる相手を突き放すのは、少しの愛情で心の穴の大きさを思い知らされるからだ——という趣旨です。

ヨンドゥ自身、赤ん坊のころに親から奴隷として売られた身でした。ロケットを作った科学者たちも、ロケットのことなど気にかけなかった。だからヨンドゥは、お前は俺だと言い切ります。

この場面があるから、最後にロケットがヨンドゥの昔の仲間へ知らせを送る行動が生きてきます。捨てられた者同士として、ヨンドゥの居場所を取り戻してやったのはロケットでした。

おたくライター

ベアハートでヨンドゥが、ガーディアンズを殺す片棒を担ぐほど馬鹿じゃない、ノバ軍警察が黙っていないと部下に言い放つ場面。初見の私は、言葉どおり損得の話だと思って聞き流していました。痩せていたからという理由を真に受けていたからです。本当の理由を知ってから見返すと、あの台詞はクイルを守るための精一杯の言い訳に聞こえてきます。

なぜヨンドゥの最期で泣ける? father と daddy、そして「Brandy」と「Father and Son」が語る2人の父

血のつながった父エゴと、育ての父ヨンドゥの違いを、台詞と曲の両方で突きつけてから別れが来るからです。エゴは「Brandy」を自分を正当化する歌に変え、ヨンドゥは命で答えました。

宇宙服とエアロリグは1つずつ——ヨンドゥが選んだこと

爆発が迫るなか、ヨンドゥはロケットに船へ戻れと言いますが、ロケットはクイルなしでは行かないと答えます。グルートを頼むと言われても、ロケットはヨンドゥなしでは行かないと食い下がりました。それでもヨンドゥは、自分は人生で何一つまともにやってこなかった、だからこれは俺に譲ってくれという趣旨を告げます。ロケットが持っていた宇宙服とエアロリグは1つずつだけで、ロケットはそれをヨンドゥに渡しました。

この時点で、ヨンドゥは自分が帰らないことを分かっていたはずです。船に戻ったロケットが、クイルを待つと言うガモーラに、今日失える仲間は1人までだという趣旨を泣きながら告げる場面も、同じ決断の裏側です。

father と daddy——原語で読む最期の言葉

崩れる星から舞い上がったヨンドゥは、クイルに向かってこう言います。原語では He may have been your father, boy, but he wasn’t your daddy。英語の father は続柄としての「父親」、daddy は日々をともに過ごした「親父」に近い呼び名です。

血はつながっていても、エゴは父親の役目を何も果たさなかった。毎日をそばで過ごしたのは自分だ——ヨンドゥはその違いを、最期のひと言に込めたのだと私は読んでいます。続けて、ちゃんとしてやれなくて悪かった、お前が俺の息子でいてくれて本当に幸運だった、という趣旨を告げ、宇宙服をクイルに着けました。

なお、日本語字幕・吹替でこの台詞がどう訳されているかは、本記事では確認できていません。ここでは原語のニュアンスとして紹介しています。

エゴは「Brandy」を自分の歌にした——海に呼ばれる船乗りの理屈

この最期が深く刺さるのは、もう1人の父、エゴの言葉と対になっているからです。カギは、冒頭とエゴの星で2度流れる「Brandy (You’re a Fine Girl)」。

「Brandy」は、港町の酒場で働く娘ブランディと、彼女を愛しながらも海へ戻っていく船乗りの歌です。エゴの星でこの曲が流れたとき、エゴはクイルに、お前と私はあの歌の船乗りなのだと語ります。海が船乗りを呼び戻すように、歴史は偉大な者を呼ぶ——という趣旨です。

つまりエゴは、メレディスのもとを去ったことを、歌になぞらえて仕方のないことにしていたわけです。撃たれたあと、クイルを捕らえて力を吸い上げる場面でも、エゴは歌詞の一節を引いて、これこそが海なのだと告げます(原語の要旨)。エゴにとっての海とは、宇宙を自分で埋め尽くす拡張でした。

ガン監督は、劇中の曲選びについてこう語っています。

それぞれのシーンに最適な、その場面の感情を一番うまく伝えられる曲、ということを大前提に選んでいるよ。

出典: スタジオも言うがまま!?ジェームズ・ガン監督の独自演出へのこだわり – MOVIE WALKER PRESS, 2017年5月13日

母が好きだった甘い歌を、実の父は自分の身勝手の言い訳に使った。そう考えると、この選曲はかなり残酷です。

母のウォークマンを潰した父、Zuneを残した父

エゴは、クイルが母のカセットを聴き続けてきたウォークマンも握りつぶします。最終決戦でクイルがぶつけるのは、母さんを殺すべきじゃなかった、俺のウォークマンを潰すべきじゃなかった、という趣旨の言葉でした。母の死と音楽プレーヤーを同じ重さで並べるところに、あのウォークマンが母そのものだったことがにじみます。

葬儀の場で、クラグリンはクイルにZuneを手渡します。ヨンドゥがジャンク屋で見つけ、いつかクイルが戻ってくると言って取っておいたもので、300曲入り。母が残した音楽を壊したのは実の父で、新しい音楽を残したのは育ての父だった——この対比が、私はシリーズ全体で一番好きな仕掛けです。

ガン監督も、シリーズの音楽の役割をこう説明しています。

最初の二本の映画では、音楽はピーターと母親の関係について語っているんだ。

出典: 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』クリス・プラット&監督が明かす、劇中音楽に込められたストーリーテラーとしての役割 – Billboard JAPAN, 2023年4月16日

カセットが母との物語だとすれば、Zuneはヨンドゥが手渡した次の物語の始まりです。最終決戦でクイルが力を引き出すとき、矢は頭ではなく心で飛ばすのだというヨンドゥの言葉が重なります(原語の要旨)。あの瞬間のクイルは、もう父エゴではなく、ヨンドゥの教えに従っているように見えるんです。

「Father and Son」とハッセルホフの弔辞

葬儀で流れるのは、キャット・スティーヴンスの「Father and Son」。父と息子がそれぞれの立場から語り合う形の歌です。冒頭の「Brandy」が去っていく父を正当化する歌として使われたのに対し、こちらは父と子が向き合う歌として置かれています。

クイルの弔辞は、子どものころデヴィッド・ハッセルホフを父親だと思い込んでいた話から始まります。ハッセルホフには喋る車があったけれど、ヨンドゥには空飛ぶ矢があった。天使の歌声はなかったけれど、天使の口笛があった。そう並べた末に、ハッセルホフは結局自分の父親だったんだ、ただしそれはヨンドゥだった、と締めくくります(原語の要旨)。

エゴがあざけるために化けたハッセルホフを、クイルはヨンドゥの姿で取り戻したことになります。一生かけて探していたものは、実はずっとそばにあった——弔辞の結びも、その趣旨でした。

そこへラヴェジャーズの船が次々と現れ、色とりどりの光が宇宙に広がります。追放の場面でスタカーが、オゴルドの色がお前の墓の上に光ることはないと告げていたのを思い出してください。あの光は、その言葉への答えに見えます。スタカーは古い友に別れを告げ、仲間のマルティネックスは、あいつは結局俺たちを失望させなかったという趣旨をつぶやきます。

光を見上げるロケットの目からは、涙がこぼれます。ヨンドゥに自分と同じだと見抜かれたロケットが、ヨンドゥの居場所を取り戻して泣く。ここで泣かずにいるのは難しいです。

おたくライター

葬儀の場面は、冒頭の1980年の数分とセットで見返すのがおすすめです。私は3回目でようやく、冒頭で流れる「Brandy」と葬儀の「Father and Son」が、同じ父親の話を正反対の側から鳴らしていると気づきました。曲名と歌の中身を知ってから観ると、ラストの重さがまるで変わります。

ガーディアンズの面々はどうなった? ネビュラの旅立ち・マンティスの加入・クイルが失った力

ネビュラはガモーラと和解してサノスを追う旅へ、マンティスはガーディアンズに加わり、クイルはエゴの死とともにセレスティアルの力を失います。

ネビュラとガモーラ——勝ち負けの姉妹が和解するまで

ネビュラは、ガモーラを殺すためだけにエゴの星まで追ってきました。2人はどちらもサノスの養女で、ネビュラはガモーラの義妹です。

サノスは訓練で2人を戦わせ、ガモーラが勝つたびにネビュラの体の一部を機械に置き換えました。ネビュラはヨンドゥ一味との取引の場で、その過去を淡々と語っています。父親を八つ裂きにしてやる、という復讐の誓いと一緒に。

エゴの星での戦いのあと、ガモーラはネビュラの命を救います。そこでネビュラがぶつけるのは、勝ちたかったのはあなたで、自分はただ姉妹が欲しかったのだ、という趣旨の叫びでした。

葬儀の場で、一緒に残る道を断ったネビュラに、ガモーラは原語で You will always be my sister と告げます。これからもずっと姉妹だ、という意味です。ネビュラはサノスを殺すために旅立ち、その決意はのちの『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『アベンジャーズ/エンドゲーム』へ続いていきます。

クイルが失ったもの、選んだもの

エゴの星で、クイルは自分も不死だと聞かされていました。星の光がある限り、死とは無縁でいられる。何百万年かければ、好きなものを何でも作れる——。宇宙一の力を手にしかけたわけです。

最終決戦で、エゴは、自分を殺せばお前もほかのみんなと同じになるぞと迫ります。クイルの答えは、原語で What’s so wrong with that?(それの何が悪い、という趣旨)。神であることより、仲間と同じ限りある命を選んだ瞬間です。

エゴの死とともに、クイルはセレスティアルの力を失いました。手に入れかけた不死と力を、自分の意思で手放した結末だと私は受け止めています。父から受け継いだものを捨て、育ての父と仲間を選んだ——本作の答えは、ここに集約されています。

マンティスとドラックス——家族を名乗った一行

エゴの危険を一番早く知っていたのはマンティスでした。ドラックスに伝えようとして、ガモーラが現れたので言いそびれる場面があります。

ドラックスはマンティスの見た目をずけずけとけなしながらも、醜い者が誰かに愛されるなら、その愛は本物だという趣旨で彼女を励まします。湖を前に亡き娘の話をして、涙ぐむ場面もありました。

仲間を助けに戻るかで揉めたとき、ネビュラは、あなたたちは怒鳴り合ってばかりで友達じゃないと言い放ちます。答えたのはドラックスで、その通り、自分たちは家族だ、仲間は置いていかない、というものでした(原語の要旨)。最後にマンティスがガーディアンズに加わるのは、彼女もこの「家族」の一員になったということです。

クレジットシーンは全部で5つ——順番と、それぞれの意味

ミッドクレジットが4つ、エンドロールの最後に1つの計5つです。ガン監督自身が5つと明言しており、最後のスタン・リーまで観てようやく全部です。

順番場面つながる先
1つ目クラグリンがヤカの矢の練習をして、ドラックスに刺してしまうヨンドゥの矢を継いだクラグリン
2つ目ヨンドゥの死をきっかけに、スタカーが昔の仲間と再び手を組む本作ではここまで(チームのその後は描かれない)
3つ目アイーシャが新しい出産ポッドの中の存在をアダムと名付ける『VOLUME 3』のアダム・ウォーロック
4つ目思春期に育ったグルートが部屋を散らかし、クイルに叱られる『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のグルート
5つ目(最後)スタン・リーがウォッチャーたちに置き去りにされる本編中盤のスタン・リーの場面の続き

1つ目——クラグリンとヤカの矢

チープ・トリックの「Surrender」が流れるなか、クラグリンが口笛でヤカの矢を操る練習をします。ところが矢は、そばにいたドラックスに刺さってしまう。葬儀でクイルから矢を託されたクラグリンの、まだ不器用な第一歩です。

2つ目——スタカーと昔の仲間たち

スタカーが、かつての仲間とチームを組み直します。顔ぶれはチャーリー27(ヴィング・レイムス)・アリータ・オゴルド(ミシェル・ヨー)・マルティネックス(マイケル・ローゼンバウム)・メインフレーム(声:マイリー・サイラス)・クルーガーです。ヨンドゥを失う悲劇がみんなを再び引き合わせた、あいつも誇りに思うだろう、という趣旨のスタカーの言葉付きです。

3つ目——アイーシャとアダム

資源を無駄にしたと評議会に責められているアイーシャが、新しい出産ポッドを見せます。より強く、より美しく、ガーディアンズを倒せる存在。アイーシャはそれをアダムと名付けます。

4つ目——思春期のグルート

ゲームに夢中で、部屋に蔓をはびこらせたままの思春期のグルート。片付けろと叱るクイルは、ヨンドゥの気持ちが今なら分かると嘆きます(原語の要旨)。笑いどころですが、クイルが「父親側」に回ったことを示す一言でもあります。

5つ目——置き去りのスタン・リー

エンドロールの最後、宇宙飛行士役のスタン・リーが、話の途中でウォッチャーたちに立ち去られてしまいます。帰りの足はどうするんだ、とぼやく姿で本当の幕です。

この人物は本編の中盤、ヨンドゥたちが連続ジャンプする場面にも登場していました。そこでウォッチャーたちに、昔は FedEx の配達員だったと話しています。

幻の6つ目と、ガン監督が認めた「矛盾」

ガン監督は6つ目の場面も考えていました。ヨンドゥ一味のゲフが船で瀕死の状態で見つかるというものでしたが、分かりにくいという理由で外されています。

スタン・リーの FedEx の話は、彼が『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で演じた配達員への目配せです。ただ、本作は『シビル・ウォー』より前の時代の話。ガン監督は自分のミスだと認めたうえで、スタン・リーは FedEx の配達員に化けたことが何度もあったんだろう、と冗談めかしています。

おたくライター

2017年に劇場で観たとき、私は思春期のグルートの場面で満足して席を立ち、5つ目を見逃しました。のちに配信で見返して、エンドロールの最後にスタン・リーがいたことを知ったんです。ディズニープラスで観るなら、再生が終わったと思っても画面が完全に切り替わるまで待ってください。

公開後に明かされた答え合わせ——マンティスはエゴの娘、アダムは『VOLUME 3』へ

マンティスがエゴの娘=クイルの異母妹だと分かるのは2022年のホリデー・スペシャル、アイーシャが作ったアダムが登場するのは2023年の『VOLUME 3』です。2017年の公開時点では、どちらもまだ答えが出ていませんでした。

マンティスはクイルの異母妹——2022年のホリデー・スペシャルで判明

『リミックス』の中のマンティスは、あくまでエゴの従者です。故郷で幼虫のころに孤児となり、エゴに拾われて育てられた。本作で語られるのはそこまでで、エゴの娘だとは一言も出てきません。

答えが出たのは、2022年11月25日にディズニープラスで配信された『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデー・スペシャル』でした。マンティスはクイルに、自分は異母妹だと打ち明けます。エゴの所業を思い出させるのが怖くて、何年も言えなかったのだと。

これを知ってから本作を見返すと、ある台詞の重さが変わります。マンティスは自分の力を、主人を眠らせるために使っていると話していました。主人は夜も眠れずに自分の子孫のことを考えている、とも(原語の要旨)。洞窟の骸骨を知った後で聞くと、背筋が寒くなる一言です。

ちなみにホリデー・スペシャルでは、ヨンドゥが昔クリスマスにクイルへ2丁のブラスターを贈っていたことも明かされます。クイルがずっと使っている愛用の銃です。ヨンドゥの不器用な父親ぶりは、本作のあとも少しずつ補われていきました。

アダムは本来、本作の主要キャラになるはずだった

3つ目のクレジットのアダムは、マーベル・コミックのアダム・ウォーロックのことです。ガン監督は当初、アダム・ウォーロックを本作の主要キャラとして登場させるつもりでした。

それでも外したのは、キャラクターが1人多すぎるから。マンティスを失いたくなかったし、マンティスのほうが物語に自然に溶け込んでいた、という趣旨をガン監督は語っています。結局、伏線だけを3つ目のクレジットに残し、アダム・ウォーロックは2023年の『VOLUME 3』でウィル・ポールターが演じました。

この伏線について、マーベル側から反発もあったそうです。ファンが『インフィニティ・ウォー』や『エンドゲーム』に出ると期待してしまう、という懸念でした。ガン監督は、アダムがアベンジャーズの2作には出ないことを自分のSNSでファンに説明すると約束したうえで、この場面を残しています。

思春期のグルートは「数年後」——『インフィニティ・ウォー』と同じ姿

4つ目のクレジットの思春期のグルートは、本編の数年後という設定だとガン監督が説明しています。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に登場するグルートも、この姿です。

本編で爆弾を運んだベビー・グルートが、クイルに口答えするほど育っている。続けて観る人にとっては、時間の経過を教えてくれる目印にもなります。

サノスを追うネビュラ、矢を継いだクラグリン

ネビュラのサノスへの復讐心は、そのまま『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』へ持ち越されます。本作で姉妹の和解を見ておくと、あの2作でのネビュラの選択がぐっと分かりやすくなるはずです。アベンジャーズ側へ進む順番を確かめたいなら、アベンジャーズを見る順番の解説記事も参考にしてください。

クラグリンは、ヨンドゥの矢を継いだ人物として『VOLUME 3』まで登場し続けます。1つ目のクレジットでドラックスに矢を刺してしまったあの不器用さが、どう変わっていくのか。シリーズを通しで観る楽しみの1つです。

おたくライター

ホリデー・スペシャルを観たあとに『リミックス』へ戻ると、マンティスが最終決戦でエゴを眠らせる場面の見え方が変わります。私は初見のとき、従者が主人に逆らう勇気の場面だと思っていました。実の父に、娘として向き合っていた場面だったのだと知ってからは、あの必死な表情を軽く見られなくなりました。

ヨンドゥの最期とエゴにX・知恵袋・5chはどう反応した?——泣いた声と、物語の「なぜ」

X(旧Twitter)と5ch(旧2ちゃんねる)ではヨンドゥの最期で泣いたという声が目立ち、Yahoo!知恵袋では、エゴの計画やヨンドゥの動機を確かめる質問が多く寄せられていました。

Xでの感想——見返してヨンドゥの評価が上がった、エゴには怒りの声

X(旧Twitter)では、2026年9〜10月にMCUを順番に見返している人の投稿が目立ちました。

  • 本作で一番泣けるのはヨンドゥの最期で、次に心に残るのはドラックスとマンティスが湖を前に語る場面だという声
  • ここまで観たMCUで一番好きで、ヨンドゥの活躍がたくさん見られた一方、最後は寂しすぎるという声
  • エゴの身勝手さに腹を立てつつ、『VOLUME 3』を観たあとだと、ロケットがアライグマと呼ばれる場面や、失える仲間は1人までという台詞がつらく響くという声
  • 先に観ていれば、『インフィニティ・ウォー』と『エンドゲーム』で家族を失ったロケットとネビュラの気持ちがもっと分かったのに、という声

ヨンドゥの評価が上がったという声が目立つのは、1作目のヨンドゥがあくまで怖い育ての親として描かれていたからでしょう。本作は終盤の船の中で、その印象を一気に裏返します。シリーズの先を知る人ほど、ロケットのあの台詞が重く響くのも納得です。

Yahoo!知恵袋で多かった疑問——エゴはなぜ子どもを殺した? ヨンドゥはなぜクイルを渡さなかった?

Yahoo!知恵袋では、感想より物語の「なぜ」を尋ねる質問が目立ちました。

  • 2017年5月、エゴが子どもを作って殺した理由や、クイルの母に腫瘍を植えた理由など、流れが分からないという質問
  • 2021年1月、なぜヨンドゥは掟を破ってまでクイルを連れ去ったのか、エゴと関係があるのかという質問。ベストアンサーは、ヨンドゥはエゴの狙いに気づいてクイルを渡さず、自分の子として育てたと回答
  • 2021年12月、マンティスがドラックスに触れて読み取った感情は何か、ガモーラが来たときになぜ言うのをやめたのかという質問
  • 2026年5月、ロケットはなぜ電池を盗んだのかという質問。回答の1つは、ヨンドゥが指摘したとおり、盗むことで周りの気を引きたかったのだと説明

公開直後の質問の書き出しです。

クイルの父、エゴは何を計画してたくさんの子供を作ったのでしょうか。

出典: ガーディアンズオブザギャラクシーリミックスを見ました。 少しわからなかった点があります。 – Yahoo!知恵袋の質問(2017年5月)

こうした疑問が出るのは、答えが本編の中で一度しか語られないからです。エゴの計画と母の死の真相は、洗脳の場面の独白に詰め込まれています。ヨンドゥの本心も、船の中の短いやり取りで明かされるだけ。一度で聞き取れなくても無理はありません。

5chでの評価——ヨンドゥを題にした雑談スレが何度も立ち、「生き返ると思った」の声

5ch(旧2ちゃんねる)では、作品の専用スレではなく、ヨンドゥを題にした雑談スレが何度も立っていました。

  • 2020年12月のスレッドで、息子を守って死ぬのはかっこよすぎる、宇宙服は1着しかないと聞いた時点で察し、ラヴェジャーズが集まる別れの場面でもう一度泣いたという書き込み
  • 同じスレッドで、死ぬとは思っていなかった、間一髪で誰かが助けに来ると思っていたという書き込み
  • 2018年6月のスレッドで、ヨンドゥは2作目で大好きになった、初めて観たときはなんだかんだで生き返ると思っていたという書き込み
  • 2021年12月のスレッドで、あの死に様は何回観ても泣くという書き込みと、スタカー側の話の続きはどうなるのかという疑問

生き返ると思っていたという声が複数のスレで見られるのは、本作が直前まで笑いを手放さないからだと思います。矢にぶら下がって宙に浮かんだヨンドゥが、自分はメリー・ポピンズだと叫ぶ場面は、最終決戦の真っ只中でした。そのあとほどなくして、本当に帰ってこない別れが来る。油断していた分だけ刺さるわけです。

媒体目立った反応温度感
X(旧Twitter)ヨンドゥの最期で泣いた、評価が上がった、エゴへの怒り見返した人を中心に好意的
Yahoo!知恵袋エゴの計画、ヨンドゥの動機、電池を盗んだ理由感想より疑問が中心
5ch最期で泣いた、初見では生き返ると思っていたヨンドゥへの愛着が中心

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』を観るならどこ?【VODサービス比較】

見放題で観るなら、ディズニープラスが第一候補です。1回だけ観たい人は、レンタル配信のあるサービスも選べます。

本作は、結末を知ってから見返すと意味が変わる場面の多い映画です。冒頭1980年の「Brandy」、エゴの星での船乗りの話、船の中のヨンドゥの告白、そして葬儀の光とクレジット5つ。巻き戻して確かめたくなる場面ばかりなので、期限を気にせず再生できる見放題のほうが向いています。

サービス料金無料お試し期間配信状況おすすめ度
Disney+月額1,250円〜なし見放題★★★★★
Amazon Prime Video月額600円〜30日間レンタル★★★☆☆
DMM TV月額550円14日間レンタル★★★☆☆

迷ったらディズニープラスです。 2026年10月時点で本作は見放題の対象で、第1作、『VOLUME 3』、そしてマンティスの正体が明かされるホリデー・スペシャルも同じサービスで探せます。この記事で触れた答え合わせを、続けてそのまま追えるのが一番の利点です。無料体験はないので、その点は契約前に確認してください。

レンタルの場合は、見放題とは別に作品ごとの料金がかかります。Amazon Prime VideoもDMM TVも本作は1本ずつのレンタルで、プライム会員でも見放題の対象ではない点に注意してください。配信状況は変わることがあるため、最新の情報は各サービスの公式サイトで確かめてください。

中古・フリマで集める『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』のBlu-ray・グッズ【ネットオフ・メルカリ・Yahoo!フリマ】

ヨンドゥの葬儀を何度でも見返したい人は、手元に残るBlu-ray・DVDで持っておくのも手です。ベビー・グルートやヨンドゥのフィギュア・グッズも、中古・フリマなら手に取りやすい価格で見つかることがあります。

サービス取扱商品特徴・おすすめ
メルカリ中古DVD/Blu-ray・パンフレット・グッズなど個人出品で掘り出し物・限定品が見つかる
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📥 保存版:主要人物の最終的な運命 早見表

このままスクリーンショットしておくと、『VOLUME 3』やアベンジャーズ側の作品を観るときに迷いません。

人物本作の結末決め手になった場面その後につながる作品
エゴ死亡。惑星も崩壊ロケットの爆弾を、ベビー・グルートが中心核の脳に仕掛ける—
ヨンドゥ・ウドンタ死亡(自己犠牲)1つしかない宇宙服をクイルに着け、宇宙空間で息絶える『ホリデー・スペシャル』でクイルが思い出を語る
テイザーフェイス死亡ヨンドゥが自爆させたエクレクター号の爆発—
タルクらヨンドゥ派の部下死亡反乱でテイザーフェイスに宇宙へ放り出される—
メレディス・クイル物語開始前に死亡死因の脳腫瘍はエゴが植えたものと判明—
ピーター・クイル生存。セレスティアルの力を失うエゴの死。不死より限りある命を選ぶ『VOLUME 3』
ネビュラ生存。サノスを殺すため一行を離れるガモーラとの和解『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』
マンティス生存。ガーディアンズに加わるエゴを眠らせて時間を稼ぐ『ホリデー・スペシャル』でクイルの異母妹と判明
クラグリン生存。ヤカの矢を受け継ぐ反乱を悔やみ、脱出を手引きする1つ目のクレジット、『VOLUME 3』
グルート生存爆弾を中心核まで運ぶ4つ目のクレジットで思春期の姿に、『インフィニティ・ウォー』
アイーシャ生存艦隊でガーディアンズを追い続ける3つ目のクレジットでアダムを作る、『VOLUME 3』
スタカー・オゴルド生存ヨンドゥの葬儀に駆けつける2つ目のクレジットで昔の仲間と再結成

よくある質問(FAQ)

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックスでヨンドゥは死ぬの?

はい、ヨンドゥは死にます。崩れるエゴの星からクイルを抱えて脱出し、1つしかない宇宙服をクイルに着けて、自分は宇宙空間で息絶えました。葬儀にはラヴェジャーズの船が集まり、追放されていたヨンドゥはラヴェジャーとして見送られます。

エゴの正体って結局なに?なんで惑星なの?

エゴは天人(セレスティアル)で、惑星そのものが本体です。独りで漂う意識だったエゴが、周りの物質を集めて自分の星を作り上げました。人間の姿は、その星から作った仮の体にすぎません。この体を保つには定期的に星へ戻る必要があり、地球のメレディスのもとに留まれなかった理由として本人が語っています。

エゴはなぜクイルのお母さんを殺したの?

地球に通い続けると、宇宙を自分で埋め尽くす「拡張」ができなくなると考えたからです。エゴはメレディスに3回会いに戻り、4回目に戻れば離れられなくなると恐れて、彼女の頭に腫瘍を植えました。母の死因の脳腫瘍は、エゴの仕業だったわけです。

ヨンドゥはなぜクイルをエゴに渡さなかったの?

エゴに運んだ子どもたちが殺されたと知ったからです。痩せていて泥棒に便利だった、食べるつもりだった、という話は冗談でした。本当の理由は、終盤にエゴの中心核へ向かう船の中で、ヨンドゥ自身が明かします。

リミックスのクレジットシーンは何個ある?最後まで観るべき?

5つあるので、最後まで観るのがおすすめです。ミッドクレジットが4つ(クラグリンの矢、スタカーの再結成、アイーシャとアダム、思春期のグルート)で、エンドロールの最後にスタン・リーの場面が1つあります。ガン監督自身も5つと明言しています。

マンティスってエゴの娘なの?

はい、ただし本作では明かされません。マンティスがエゴの娘=クイルの異母妹だと分かるのは、2022年11月25日にディズニープラスで配信された『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデー・スペシャル』です。本作の時点では、エゴに育てられた従者として描かれています。

なんで邦題が『リミックス』なの?

日本の配給側がこの方が良いと主張し、ガン監督が承認したためです。原題の Vol. 2 は、第1作のラストで母から受け取ったカセット「最強ミックス Vol. 2」に掛けたものでした。発表時には、リメイク版のように聞こえるという批判もありました。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックスはどこで観られる?

見放題で観るならDisney+(ディズニープラス)が第一候補です。2026年10月時点で見放題の対象で、第1作や『VOLUME 3』、ホリデー・スペシャルも同じサービスで探せます。1回だけならAmazon Prime VideoやDMM TVのレンタルも選べます。

まとめ

  • エゴは惑星そのものが本体の天人(セレスティアル)。宇宙を自分で埋め尽くす「拡張」のためにクイルの力を狙い、母メレディスに脳腫瘍を植えたのもエゴだった
  • ヨンドゥは、エゴの子どもたちが殺されたと知ってクイルを渡さなかった。痩せていたから、食べるつもりだった、は冗談
  • 最後はベビー・グルートが仕掛けた爆弾でエゴが死に、ヨンドゥは1つしかない宇宙服をクイルに着けて宇宙で息絶える
  • father と daddy の言い分け、エゴが語り直した「Brandy」、葬儀の「Father and Son」が、2人の父の違いを描き分けている
  • クレジットシーンは5つ。マンティスの正体はホリデー・スペシャル、アダムは『VOLUME 3』で答えが出る

血のつながった父が母を殺し、さらってきた男が命をくれた。宇宙の大活劇なのに、最後に残るのは「父親とは誰か」という、とても身近な問いです。結末を知った今こそ、冒頭の1980年の数分からもう一度観てみてください。初見では甘い恋の歌にしか聞こえなかった「Brandy」が、きっと違って聞こえるはずです。

参考文献・出典

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