【メイドインアビス ネタバレ】最終回は第12話「黄金」——ワズキャン・ヴエコの最期とファプタが旅立った理由、そして原作に最終回はなぜまだ来ないのか?

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メイドインアビス ネタバレ 最終回 解説記事のアイキャッチ画像。巨大な大穴の縁に立つ探窟家のシルエットと、深い霧に沈む奈落を見下ろす構図に「最終回は第12話「黄金」」「原作にはまだ最終回がない」のコピーを配置

※本記事は物語の核心に触れるネタバレを含みます。

『メイドインアビス』の最終回として現時点で存在するのは、TVアニメ第2期『メイドインアビス 烈日の黄金郷』の最終話・第12話「黄金」(2022年9月28日放送)だけです。原作漫画は2026年8月時点でも竹書房のWebマンガサイト「竹コミ!」で連載中のため、物語そのものの最終回はまだ描かれていません。

……この2文を読んで、「え、そうだったの?」と思った方。正直に言うと、筆者もまったく同じ場所でつまずきました。

「メイドインアビス 最終回」で検索すると、画面には2種類の記事がごちゃまぜに並びます。片方はアニメ2期12話の実況感想。もう片方は「原作の完結を予想してみた」という考察記事。どちらも「最終回」と書いてあるのに、中身がまるで噛み合わない。

なぜ噛み合わないのか。答えはシンプルで、この作品には「最終回」が1つしか存在せず、しかもそれが原作のものではないからです。

村が崩れ、ワズキャンが倒れ、ヴエコが息を引き取り、ファプタが歩き出す。あの1時間を見終えたときの、胸に穴が空いたような感覚。あれは確かに「終わり」でした。でも、何が終わったのかを正確に言えるかというと——たぶん、言えない。筆者も言えませんでした。

この記事では、その混乱をまず整理します。そのうえで、最終話「黄金」で何が起き、ワズキャンが最期に何を語り、なぜファプタが旅立ったのかを、確認できた情報だけで解説します。原作が今どこまで進んでいるのか、続きはいつ見られるのかも、最新の情報で答えます。

※本記事は2026年8月13日時点の情報です。原作漫画は連載中のため、巻数・進行状況は今後変わります。

この記事を書いた人
藤沢あかり——TVアニメ『メイドインアビス』1期・2期を全話視聴(2期は放送後にもう1周)、劇場版3作もすべて劇場で鑑賞。原作漫画は既刊第14巻まで読了。アニメ2期最終話の1時間スペシャルはリアルタイムで見届け、そのまま3時間眠れなかった側の人間です。

💡この記事でわかること
  • 「メイドインアビスの最終回」がアニメと原作で意味が違う理由と、それぞれの正確な答え
  • アニメ第2期最終話「黄金」の結末——誰が生き残り、誰が村とともに消えたのか
  • ワズキャンが最期にリコへ語った「積み重ね」という答えの意味
  • サブタイトル「黄金」に込められた二重の意味とヴエコの最期
  • アニメの続きは原作の何巻から読めるのか、物語は今どこまで進んでいるのか
  • 続編がTVアニメ第3期ではなく劇場シリーズになった経緯と公開日
  • 最終話をいま見返せる配信サービスと、契約しても最終回が見られないサービスの違い
メイドインアビスのシリーズ進行と原作の現在地を示すシーズン構成図。TVアニメ1期(2017年・全13話)、劇場版 深き魂の黎明(2020年)、TVアニメ2期(2022年・全12話/最終回・原作10巻まで)、原作第11〜14巻(深界七層)、劇場シリーズ第1部 目覚める神秘(2026年10月23日公開)の5段階を縦に図示
目次

「メイドインアビスの最終回」はどっち?——アニメと原作で答えが違う

ここから先はネタバレを含みます!
まだ見ていない方は、先に本編をご覧になることを強くおすすめします。

現時点の「最終回」はアニメ第2期の第12話「黄金」だけです。原作漫画は連載中で、最終回はまだ描かれていません。

検索結果が噛み合わないのは、この2つが同じ言葉で呼ばれているせいです。順番に切り分けます。

現時点で存在する「最終回」はアニメ第2期の第12話だけ

TVアニメ第2期『メイドインアビス 烈日の黄金郷』は、2022年7月6日から9月28日まで放送されました。全12話。最終話は第12話「黄金」で、この回だけ通常の30分枠ではなく1時間スペシャルとして放送されています。

その5年前、TVアニメ第1期は2017年7月7日から9月29日まで、全13話で放送されました。最終話は第13話「挑む者たち」。ここで区切りはついていますが、物語としては「まだ半分も潜っていない」段階です。

つまり「アニメの最終回」と言ったとき、指しているのはほぼ間違いなく第2期の第12話「黄金」のほう。この記事で扱う「最終回」も、こちらです。

原作漫画はまだ連載中——2026年8月時点の現在地

一方、原作はどうか。

つくしあきひとによる原作漫画は、竹書房のWebマンガサイト「竹コミ!」(旧称・WEBコミックガンマ)で2012年10月20日に連載を開始し、2026年8月現在も連載中です。完結していません。

既刊は第14巻まで。そして第15巻が、電子版は2026年8月17日、紙書籍は2026年8月26日に発売予定です(税込1,100円)。次の巻が出るということは、当然ながら物語はまだ続いています。

だから、ネット上で見かける「メイドインアビスは全◯巻で完結」「原作の結末は◯◯だった」という記述は、すべて誤りか、あるいはファンの予想です。ここを取り違えたまま読み進めると、「結末予想」を公式発表だと思い込むことになる。筆者がやらかしたのが、まさにこれでした。

シリーズ全体の時系列を整理する

一度、時系列で並べておきます。

作品公開・放送話数
TVアニメ第1期『メイドインアビス』2017年7月7日〜9月29日全13話
劇場版総集編【前編】『旅立ちの夜明け』2019年1月4日—
劇場版総集編【後編】『放浪する黄昏』2019年1月18日—
『劇場版 メイドインアビス 深き魂の黎明』(完全新作)2020年1月17日—
TVアニメ第2期『メイドインアビス 烈日の黄金郷』2022年7月6日〜9月28日全12話
第2期 劇場上映【前編】2026年9月18日〜10月1日第1〜6話
第2期 劇場上映【後編】2026年9月25日〜10月8日第7〜12話
劇場シリーズ【第1部】『メイドインアビス 目覚める神秘』2026年10月23日公開予定—

こうして並べると分かりやすい。2019年の2本は1期の総集編なので、初見なら飛ばして構いません。『深き魂の黎明』だけは完全新作で、プルシュカ(水瀬いのり)をめぐる深界五層の話。ここを飛ばすと2期がつながらないので必見です。

おたくライター

【結論】: 2期12話を見終わった直後に「完結した」と受け取るのは構いません。でも、原作を追うかどうかの判断だけは保留しないでください。
なぜなら、筆者はあの終わり方で物語ごと完結したと思い込み、原作を1冊も買わないまま1年を過ごしたからです。アニメが描いたのは原作第10巻まで。11巻から先の深界七層編が、まるごと手つかずで残っていました。

アニメ2期最終話「黄金」で何が起きたのか——成れ果て村が消えるまで

成れ果て村(イルぶる)が崩壊し、ワズキャンとヴエコが最期を迎え、リコ・レグ・ナナチの3人は生還する。これが2022年9月28日に放送された第12話「黄金」——通常の倍にあたる1時間枠で描かれた最終話の骨格です。

まず、公式のあらすじを見てください。

崩壊していく「成れ果て村」の中を、マジカジャ達と一緒に避難するリコ・レグ・ナナチ。その道中で倒れて動けなくなったワズキャンと対峙する。「ここに来れてよかったかい?」とリコに問うワズキャン。

出典: 『メイドインアビス 烈日の黄金郷』最終回場面写真公開 – リアルサウンド, 2022年9月

この1時間は、2本の線が同時に進みます。

縦の線が、崩れゆく村からの避難。リコ・レグ・ナナチが、マジカジャたちに助けられながら外を目指す道中で、倒れたワズキャンと出くわす。

横の線が、ファプタの戦い。新たな記憶と価値に触れた彼女が、自らの役目を果たすために村を襲う原生生物へ再び挑む。

この2本が交差しながら、村がひとつ消えていく。それが「黄金」という回の構造です。

結果だけ先に確定させておきます。生き延びたのはリコ、レグ、ナナチ、そしてファプタ。 リコは終盤で気を失う場面がありますが、命は無事です。逆に、ワズキャンとヴエコは最期を迎え、マジカジャとマアアさんも村とともに消えます。

ひとつ、はっきりさせておきたいことがあります。ワズキャンもヴエコも、誰かに殺されたわけではありません。 ワズキャンは村の崩壊のなかで力尽き、ヴエコは看取られながら息を引き取る。ここを「◯◯が殺した」と書いている記事を見かけますが、そうした描写は確認できませんでした。

最終話に関わる主要登場人物とキャスト

名前と声が結びつかないまま読むと混乱するので、先に整理します。

キャラクター声優役どころ
リコ富田美憂主人公。母ライザを追う見習い探窟家
レグ伊瀬茉莉也記憶を失ったロボットの少年。リコの相棒
ナナチ井澤詩織成れ果て。ボンドルドの実験を生き延びた
ファプタ久野美咲成れ果ての姫。イルミューイの娘
ヴエコ寺崎裕香決死隊ガンジャの隊員。イルミューイと親密だった
ワズキャン平田広明決死隊ガンジャを率いた男。村の「三賢」の一人
マジカジャ後藤ヒロキ村の案内役。気体状の本体を持つ成れ果て
マアアさん市ノ瀬加那村の住人。リコから人形を受け取る

なお、第2期公式サイトのキャスト表は全出演者を網羅したものとは限らないため、ここに載せたのは最終話に深く関わる面々に絞っています。

おたくライター

【結論】: 最終話だけを単体で見返すより、第11話から続けて見てください。
なぜなら、第12話は1時間スペシャルで、すでに崩壊の引き金が引かれた状態から始まるからです。11話までの流れを踏まえないと、マアアさんがリコから作りかけの人形を受け取る場面の重さが、半分も伝わりません。

ワズキャンは結局、何を成し遂げたかったのか——「積み重ね」という答え

個人の力ではなく、世代を超えて探窟の知識を「積み重ねる」ことだけが奈落を越える手段だ——それが、全12話の最終話でワズキャンが最期に語った答えでした。

倒れて動けなくなったワズキャンは、リコに問いかけます。「ここに来れてよかったかい?」と。そして自分が本当に成し遂げたかったことを語り始める。

ここが、この回のいちばん厄介で、いちばん面白いところです。

考えてみてください。この男が何をしてきたか。決死隊ガンジャを率い、道案内として雇った原住民の少女イルミューイを利用し、彼女の「欲望の揺籃」の上に成れ果て村という社会を築いた。村人たちに「価値」という通貨を与え、その仕組みごと生かしてきた。控えめに言っても、加害者側の人間です。

その男が最期に肯定したのが、「探窟家という営みの継承」だった。

一人の超人がどれだけ強くても、アビスの底には届かない。だから知識を残し、次の世代がそれを受け取り、さらに先へ進む。その積み重ねだけが奈落を穿つ——という結論。

これ、誰の話かというと、リコたちの話です。ライザが遺した白笛と手紙を受け取って潜ってきた娘。オーゼンが叩き込んだ探窟の技術。ナナチがボンドルドから盗み出した知識。全部「積み重ね」そのものじゃないか、と。

村を滅ぼした男が、最期に主人公たちの旅路を肯定して消える。この構図に、筆者は2周目でようやく気づきました。

もうひとつ、皮肉な話があります。ワズキャンは村を守るために橋を架けた。ところがその橋が、結果的に原生生物たちを村へ導く通路になってしまった。守るための構造物が、滅びの経路になる。彼の生涯の縮図みたいな話です。

おたくライター

【結論】: ワズキャンの語りを1周目で「悪役の言い訳」として聞き流すと、作品テーマを丸ごと取り逃がします。
なぜなら、筆者自身が2周目に見返して初めて、「積み重ね」がリコたち探窟家の営みそのものを肯定する言葉だと気づいたからです。彼を断罪したまま終わると、最終話が単なる「加害者の末路」にしか見えなくなってしまう。

サブタイトル「黄金」の二重の意味——ヴエコが最期に見たもの

「黄金」は、ガンジャ隊が探し求めた財宝であると同時に、イルミューイが本当に欲しかったもの——つまり我が子ファプタを指しています。

ヴエコ(ヴエロエルコ)の最期は、この回でいちばん静かで、いちばん重い場面です。

彼女は自分の想いと後悔を語ります。イルミューイのことを。そして、ファプタから「母のことを教えてほしい」と請われ、イルミューイがどんな人だったのかを伝える。ファプタは自分を産んだ母を知らないまま、姫として村を憎み続けてきた存在です。その子に、母の人柄を渡してから、ヴエコは息を引き取ります。

ここでタイトルが効いてきます。

決死隊ガンジャは、黄金郷を目指して奈落を降りました。財宝としての「黄金」を求めて。結果、彼らが辿り着いたのは深界六層の袋小路で、隊員たちは人であることをやめ、イルミューイは子を産み続ける器にされた。

そのイルミューイが、最後の最後に手に入れた唯一の「黄金」が、ファプタだった。

求めていた黄金は見つからなかった。でも、まったく別の形の黄金がそこにあった——というのが、このサブタイトルの読み方だと思います。ヴエコのナレーションが、それを裏づけます。「あなたから生まれた黄金は価値というくびきから解き放たれて今旅立とうとしている」と。

「価値」を通貨にしていた村で、値札のつかないものだけが最後に残る。ここまで来ると、村の経済システムそのものが壮大な前フリだったことに気づかされます。

放送直後、原作者のつくしあきひと本人がこう書き残しています。

さよなら成れ果て村。何度だって冒険に出よう。

出典: 『メイドインアビス 烈日の黄金郷』最終回 原作者・キャスト陣&関係者らのツイートまとめ – アニメイトタイムズ, 2022年9月29日

「さよなら」と「何度だって」が並んでいる。終わりの話じゃないんだ、と作者本人が言っている一文です。ちなみに最終話のエンドカードも、つくし本人が描いています(「エンドカードは僕でした」と明かしていました)。

おたくライター

【結論】: 「黄金」の意味を掴んでから、第10話・第11話のイルミューイの過去編を見返してみてください。同じ映像が別物に見えます。
なぜなら、過去編を初見で見たときは「呪われた出産の連鎖」としか読めなかった描写が、最終話を経ると「ただ子どもが欲しかった人の話」に反転するからです。筆者は2周目のここで、完全に手が止まりました。

マジカジャとマアアさんはどう消えたのか——「喰われた」と誤解されやすい2人の最期

先に結論を書きます。この2人は、ファプタに喰われたわけではありません。 マジカジャは自らファプタの身体に入り込んだ代償で力尽き、マアアさんは村の崩壊とともに消えました。

前提を置いておきます。ファプタが村人を喰らうのは、単なる殺戮ではありません。母イルミューイの記憶と力を受け継ぐ行為です。ここを取り違えると、最終話が「暴走した姫の虐殺劇」に見えてしまう。実際はもっと静かな話です。

ただ、その構図に引っ張られると、村の住人はみんな同じ形で消えたように読めてしまう。2人の最期は、それぞれ別のものでした。

マジカジャは、ファプタの命令を果たすために自分を使い切った

マジカジャはファプタから「リコを逃がせ」と厳命されます。そして生き残った面々を大型の「強身体」に乗せ、ワズキャンのもとまで送り届けました。

その後、力尽きて動けなくなっていたファプタも拾い上げます。ただ、無理がたたって脚が破損し、彼自身が倒れてしまう。

それでも命令を実行しようとしたマジカジャが取った「最後の手段」が、気絶していたファプタ本人の身体に入り込むことでした。

彼にとって身体を乗り換えるには、時間をかけて「体を通す」工程が要ります。それを省いて無理に操れば死ぬ、という重い代償つきの禁じ手です。マジカジャはそれを承知で踏み切りました。

ファプタの凄まじい力でリコたちを救い出したあと、彼は静かに最期の瞬間を迎えます。喰われて消えたのではなく、自分の命と引き換えに命令を果たしたという結末です。

マアアさんは、村の崩壊とともに消えた

マアアさんは、リコから新しいぬいぐるみを受け取っていました。かつて「清算」で大事なぬいぐるみを全部没収された相手に、価値がすべての村では値段のつかないものが手渡された場面です。

そのぬいぐるみと、リコの「大切な価値」であるメイニャを抱きしめて、マアアさんは村の崩壊とともに消えていきます。ファプタに喰われる描写は確認できませんでした。

ちなみに、彼女の正体は長らくファンの議論の的でした。アニメ放送後に原作者のつくしあきひとが明かしたところによれば、マアアさんは人間が成れ果てた存在ですらなく、呼び込みで増えた「価値」や村人たちの信号を使って村そのものが作り出した細胞のような存在だったとされています。

村と一緒に消えたのは、そういう意味では必然でした。

村の住人たちは、価値を通貨として生きてきた成れ果てです。彼らが最後に差し出したのは、値札のつけようがないもの——外から来た子どもたちの命でした。取引ではなく、贈与。この落差が、この回の後味を決めています。

なお「村人は全滅したのか」という疑問についてですが、村は崩壊し、リコ・レグ・ナナチ・ヴエコ以外の生存を示す描写は確認できませんでした。ただ、明確に「全滅」と断定する公式の記述も見つかっていません。ここは断定を避けておきます。

そしてラスト。

一方のレグは、村へ押し寄せる原生生物リュウサザイを相手に戦っていました。その戦いを終えて、レグはファプタを冒険に誘います。声優の伊瀬茉莉也がそのまま書き残していたセリフを借りるなら、「ぼくは君と出逢ってしまったんだ…!! ぼくは君と…冒険に行きたい…!!!」という熱量で。

ファプタは、即答しません。

ここが好きなんです。彼女は「成れ果ての姫」という役目を与えられ、村を憎むために生まれ、それを果たし終えた存在です。もし即座に「行く」と答えていたら、また誰かに与えられた役目に乗り換えただけになってしまう。答えを保留して、自分の足で歩き出す。それが、価値のくびきから解き放たれるということなんだと思います。

アニメの続きは原作の何巻から? 物語は今どこまで進んでいる

アニメ第2期は原作第10巻までの内容で、続きは第11巻から読めます。原作は第14巻の時点で、深界七層「最果ての渦」に到達しています。

整理します。アニメ2期が映像化した「成れ果て村」編は、原作第10巻で完結しました。だから2期の続きは、11巻の1ページ目からきれいにつながります。

そこから原作は、六層「還らずの都」を抜けて、ついに七層「最果ての渦」へ。第14巻の公式あらすじには、こうあります。リコ、レグ、ナナチ、ファプタの4人が、神秘卿スラージョ率いる探窟隊【呪詛船団】とともに深界七層への挑戦を開始する。そして未知の環境で警戒を強めるなか、突如現れた謎の超大型生物に襲われ、ナナチが連れ去られてしまう——と。

……お気づきでしょうか。「4人」と書いてあります。

アニメ最終話でレグの誘いに即答しなかったファプタが、原作ではリコ・レグ・ナナチと並んで七層に挑んでいる。あの保留がどう決着したのかは、11巻以降で描かれます。アニメ勢にとって、ここがいちばん気持ちのいい情報じゃないでしょうか。筆者は14巻のあらすじで「4人」の文字を見た瞬間に、残り4冊をまとめて注文しました。

ただし念のため。これは第14巻の時点の状況です。その先どうなるかは、まだ誰にも分かりません。

そして第15巻が、電子版2026年8月17日・紙書籍2026年8月26日に発売されます。竹書房の告知によれば、遺物「回想器(ミサグラファ)」に記録されていたテパステへのメッセージと、そこに残された事実が焦点になるとのこと。瀕死だったナナチの回復も進むようです。

つまり、アニメ最終話の地点から数えて、原作はすでに4巻分先を走っている。8月17日には5巻分になります。

おたくライター

【結論】: アニメ勢がいきなり14巻から読むのは、おすすめしません。11巻から順に4冊です。
なぜなら、11巻はアニメ最終話の直後から始まり、ファプタがどういう経緯で4人目になったのかがそこで描かれるからです。ここを飛ばすと、14巻の「4人」という並びに違和感が残ったままになります。

アニメの続きはいつ見られる? 3期ではなく「劇場シリーズ」になった

続編はTVアニメ第3期ではなく劇場シリーズという形になり、【第1部】『メイドインアビス 目覚める神秘』が2026年10月23日(金)に公開されます。

「3期はいつ?」と検索して、2024年で更新が止まった記事にたどり着いた方。それ、情報が古いままなんです。当時は答えが出ていなかったので、無理もありません。

経緯はこうです。2023年1月15日、東京・日本教育会館一ツ橋ホールで開かれたスペシャルイベント「探窟家組合 大精算会」で、続編の制作決定が発表されました。ただし、このときは形式が未発表。TVアニメ第3期なのか、劇場版なのか、誰にも分からない状態が続きました。

その答えが、劇場シリーズだった、というわけです。

【第1部】『メイドインアビス 目覚める神秘』は2026年10月23日(金)公開予定。監督は小島正幸、アニメーション制作はキネマシトラスで、TVシリーズから続投しています。主題歌は「Chain of the Abyss」(Kevin Penkin feat. Mori Calliope)。

内容について確定しているのは、アニメ2期の続きにあたる深界七層編を描くという点です。本予告では、深界七層へ進むリコ・レグ・ナナチ・ファプタの姿が映されています。さらに新キャラクターとして、テパステ(諸星すみれ)と、単独行を得意とする黒笛の探窟家クラヴァリ(星野貴紀)が登場。

——そう、どちらも原作11巻から登場する名前です。アニメが描き切った第10巻の、まさに続きにいる面々。物語をもう一度最初から描き直すリメイクではなく、あの続きが動き出す、ということです。

ただし、本記事の執筆時点でこの映画はまだ公開されていません。どこまで描かれるのか、どんな結末を迎えるのかは、当然ながら誰にも分かりません。ここは断定せずに待ちます。

最終回「黄金」は、いま劇場のスクリーンで見られます

意外と知られていないのですが、劇場シリーズの公開に先立って、TVアニメ第2期『烈日の黄金郷』そのものが劇場上映されます。

  • 【前編】第1話〜第6話:2026年9月18日(金)〜10月1日(木)
  • 【後編】第7話〜第12話:2026年9月25日(金)〜10月8日(木)

つまり最終話「黄金」は後編に含まれます。9月19日(土)にはT・ジョイ京都で舞台挨拶も予定されており、富田美憂・伊瀬茉莉也・井澤詩織の3名が登壇します。

あの1時間を映画館の音響で浴び直せる機会は、正直そう多くありません。10月23日の『目覚める神秘』に向けて記憶を温め直すなら、これ以上ない助走になります。

おたくライター

配信で見返すか劇場で見るかで迷うなら、後編だけでも劇場をおすすめします。ヴエコが息を引き取る場面の環境音と、村が崩れていく低音は、家庭のスピーカーだと本当に半分も鳴りません。筆者は2期をすでに2周していますが、それでも後編は劇場で見直す予定でいます。

メイドインアビスを最初から見返すならどこ?【VODサービス比較】

最終話「黄金」を含む第2期『メイドインアビス 烈日の黄金郷』は、Amazon Prime Video・Hulu・DMM TV・dアニメストア・Netflix・U-NEXTの6サービスで見放題配信されています。

『メイドインアビス』は、正直なところ配信環境で体験が変わる作品です。最終話「黄金」は1時間スペシャル。ヴエコが息を引き取る場面も、崩れていく村の光の色も、Kevin Penkinの劇伴が最後まで鳴り続ける構成も、細切れに見ると効きません。腰を据えて一気に通せる環境で見返すのが、この回に関しては圧倒的に正解です。

サービス料金無料お試し期間配信状況おすすめ度
Amazon Prime Video月額600円〜30日間見放題★★★★☆
Hulu月額1,320円なし見放題★★★★☆
DMM TV月額550円14日間見放題★★★★★
dアニメストア月額660円〜31日間見放題★★★★☆
Netflix月額890円〜なし見放題★★★☆☆
U-NEXT月額2,189円31日間見放題★★★★☆

迷ったらDMM TVです。 理由は単純で、この作品を扱っているサービスのなかで月額550円が最安であること。そして初回14日間の無料期間があるので、1期13話・2期12話をまとめて追い切るには十分な時間が取れるからです。10月の劇場公開前に全部おさらいしたい、という目的にはいちばん噛み合います。

無料期間の長さで選ぶならAmazon Prime Videoです。30日間あるので、1期・2期に加えて劇場版まで含めた総復習を、焦らずに組み立てられます。

シリーズを1か所で完結させたい方にはHuluが向いています。1期・2期に加えて、劇場版総集編2作と『深き魂の黎明』まで同じサービス内に揃っているため、作品ページを行き来せずに時系列で追えます。無料お試しは2023年8月に終了しているので、その点だけ承知しておいてください。

原作コミックも一緒に読み進めたい方は、U-NEXTという選択もあります。毎月1,200ポイントが付与されるので、そのポイントを原作の購入に回せる。月額は張りますが、アニメと原作を並行するなら実質の負担は変わってきます。

逆に、上の表に載っていないサービスを選ぶと最終回にたどり着けないことがあります。パターンは2つで、ひとつは第1期と劇場版だけを扱っていて第2期の配信権がないケース。もうひとつは第2期を扱ってはいるものの見放題ではなく、1話ごとの有料レンタルになっているケースです。

どちらも作品検索では「メイドインアビスあり」と表示されるため、契約したあとで最終回だけ見られないと気づくことになります。ここは分けて考えてください。

おたくライター

サービス選びで見落としやすいのが「1期はあるのに2期がない」パターンです。筆者も一度これで失敗しました。作品名で検索するとシリーズがまとめて出てくるように見えるのですが、配信権はシーズン単位で切れていることがあります。契約前に、作品ページで第12話「黄金」が一覧に並んでいるかを確認するのがいちばん確実です。

アニメの続きを原作で読むなら?【電子書籍比較】

第11巻以降は、BOOK☆WALKER・ブックライブ・ebookjapanといった主要ストアで配信中です。

アニメ勢が買うべきなのは、あくまで11巻から。ここが起点です。11巻から14巻までの4冊で、アニメ最終話の直後から深界七層突入までを一気に追いつけます。8月17日には電子版15巻も出るので、そこまで含めれば5冊。1日1冊のペースなら、劇場公開に余裕で間に合う計算です。

紙で揃えるより電子をすすめる理由がひとつあって、この作品は見開きの情報量が異常に多い。原生生物の描き込みも、遺物の設定書き込みも、拡大しないと拾えない箇所がかなりあります。指で広げて隅々まで見られるぶん、電子のほうが読み落としが減ります。

サービス特徴・おすすめポイント
KindleAmazonポイント還元
ブッコミ月額コースでお得
BOOK☆WALKER初回購入50%還元
ブックライブ初回70%OFFクーポン
漫画全巻ドットコム全巻まとめ買い割引

迷ったらブックライブ。 初回70%OFFクーポンがあるので、11巻から追いかけ始める人にとって最初の1冊の負担がいちばん軽くなります。「続きが気になるけど4冊まとめて買うのは重い」という状態から抜け出すには、この入口がちょうどいい。

紙の全巻・Blu-ray・フィギュアを揃えるなら?【中古・フリマ比較】

電子で読むのとは別に、「あの作品を手元に置いておきたい」という需要もあります。筆者もそちら側です。

『メイドインアビス』は、フィギュアと円盤が特に強い作品です。ナナチのぬいぐるみやファプタの立体物は、状態のいい中古がフリマに流れてくることがあります。Blu-ray BOXも、劇場シリーズの公開が近づくと動きが出る。紙の単行本を1巻から揃え直したいという方も、中古なら電子より安く済むケースがあります。

サービス取扱商品特徴・おすすめ
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全巻を紙で揃え直すのが目的なら、まずネットオフを見てください。状態表記が細かく、まとめ売りの在庫が安定しているので、14冊を一気に確保したいときにいちばん失敗しにくい。フィギュアや絶版グッズ狙いなら、個人出品が集まるメルカリのほうが当たりが出ます。

📥 保存版:アニメ2期最終話時点での主要キャラクターの運命 早見表

このままスクリーンショットを撮っておくと、見返しながら読むときに迷いません。

キャラクター声優最終話時点の状態最期・立場(確認できた範囲)
リコ富田美憂生存終盤で気を失うも生還
レグ伊瀬茉莉也生存リュウサザイと戦い、ファプタを冒険に誘う
ナナチ井澤詩織生存村を脱出。ファプタに希望の言葉を残す
ファプタ久野美咲生存村人を喰らい母の記憶と力を継ぎ、自らの意思で歩き出す
ワズキャン平田広明死亡村の崩壊のなかで力尽きる。リコに「積み重ね」を語り遺す
ヴエコ寺崎裕香死亡ファプタに母イルミューイのことを伝え、看取られて息を引き取る
マジカジャ後藤ヒロキ死亡脚が破損後、ファプタの身体に「通し」なしで入り込みリコたちを救出、その代償で力尽きる
マアアさん市ノ瀬加那消滅リコの新しいぬいぐるみとメイニャを抱き、村の崩壊とともに消える
イルミューイ—死亡(過去編)成れ果て村(イルぶる)そのものとなった。ファプタの母
プルシュカ水瀬いのり死亡(深界五層)カートリッジに加工され死亡。のちに白笛としてリコを支える

よくある質問(FAQ)

メイドインアビスの原作漫画って、もう完結してるんですか?

いいえ、2026年8月時点でも連載中です。竹書房の「竹コミ!」で2012年から続いており、既刊は第14巻まで。第15巻が電子版2026年8月17日・紙書籍2026年8月26日に発売予定です。「全◯巻で完結」と書かれている記事を見かけたら、それは誤りかファンの予想だと考えてください。

アニメの最終回は原作の何巻までの内容ですか?

原作第10巻までです。TVアニメ第2期『烈日の黄金郷』が映像化した「成れ果て村」編は、原作10巻で完結しています。したがってアニメの続きは第11巻から読めます。11巻から14巻までの4冊で、現在の到達点である深界七層まで追いつけます。

ワズキャンとヴエコは、結局死んでしまったんですか?

はい、2人とも最終話で最期を迎えます。ただし誰かに殺されたわけではありません。ワズキャンは崩壊する村のなかで倒れ、リコに自分の目的を語ったのち力尽きます。ヴエコはファプタに母イルミューイのことを伝え、看取られながら息を引き取ります。

成れ果て村の住人はみんないなくなってしまったんですか?

村は崩壊し、住人たちは村と運命をともにしました。ただし消え方は一様ではありません。ファプタに喰われた者もいれば、マジカジャのようにリコたちを逃がすために自分を使い切った者、マアアさんのように村の崩壊とともに消えた者もいます。なお「全滅した」と明言する公式の記述は確認できていないため、本記事では断定を避けています。

ファプタはリコたちの仲間になったんですか?

アニメ最終話の時点では即答していません。レグに冒険へ誘われますが、答えを保留したまま自分の足で歩き出します。ただし原作第14巻の公式あらすじでは、リコ・レグ・ナナチ・ファプタの「4人」として深界七層に挑んでいます。その経緯は原作11巻以降で描かれます。

メイドインアビスの3期はいつ放送されますか?

TVアニメ第3期の予定は発表されていません。続編は劇場シリーズという形になり、【第1部】『メイドインアビス 目覚める神秘』が2026年10月23日(金)に公開されます。監督は小島正幸、制作はキネマシトラスで、深界七層編が描かれます。

リコは結局、母のライザに会えたんですか?

まだ描かれていません。原作は深界七層「最果ての渦」に到達した段階で、リコとライザの再会も奈落の底の正体も決着していません。検索で出てくる「最終回の結末予想」はすべてファンの推測であり、公式が発表した内容ではない点にご注意ください。

メイドインアビスは今どこで配信されていますか?

最終話を含む第2期『烈日の黄金郷』は、Amazon Prime Video・Hulu・DMM TV・dアニメストア・Netflix・U-NEXTの6サービスで見放題配信されています。これ以外のサービスは、第1期しか扱っていないか、第2期が有料レンタル止まりのことがあります。1期から劇場版まで1か所で揃えたいならHulu、月額を抑えたいならDMM TVが選びやすい構成です。なお2026年9月25日から10月8日までは、第7話から最終話までを収めた劇場上映【後編】でも見られます。

まとめ

『メイドインアビス』の「最終回」は、二層に分けて考えると混乱が解けます。

アニメの最終回は、第2期『烈日の黄金郷』の第12話「黄金」。ワズキャンが「積み重ね」という答えを遺し、ヴエコがファプタに母の記憶を渡して逝き、ファプタが自分の意思で歩き出すまでを描いて幕を閉じました。

原作の最終回は、まだありません。物語は深界七層「最果ての渦」まで来たところで、リコがライザに会えるのかも、奈落の底に何があるのかも、これから描かれます。

次にやることは、4つのどれかだと思います。

ひとつ、最終話をもう一度見る。DMM TVなら月額550円、初回14日間無料でシリーズをまとめて追えます。

ふたつ、原作の11巻から読む。4冊でアニメの続きから現在地まで一気に追いつけます。

みっつ、最終回を劇場で浴びる。第2期の劇場上映【後編】が2026年9月25日から10月8日まで、第7話から第12話「黄金」までを収めて上映されます。

よっつ、2026年10月23日を待つ。劇場シリーズ【第1部】『メイドインアビス 目覚める神秘』で、あの続きが動き出します。

——さよなら成れ果て村。でも、冒険はまだ終わっていません。

参考文献・出典

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