※本記事は物語の核心に触れるネタバレを含みます。
鎧伝サムライトルーパーは1988〜89年放送の全39話で、最終回では烈火のリョウが伝説の輝煌帝(きこうてい)となり妖邪帝王アラゴを打ち倒して完結する。9つの鎧の心は「仁・義・礼・智・信・忠・孝・悌・忍」——敵の四魔将も含めた全員が、元は一つの正義の鎧の欠片を持つ存在だった。
「子どもの頃に夢中で見てたのに、細かいストーリーが頭から飛んでしまった……続編の鎧真伝が始まって旧作を復習したい。でもどこから整理すればいいか分からない」——そんな38年越しの再燃勢のために、本記事では全39話の核心ネタバレから三魔将の覚醒、OVA3部作の見る順番まで徹底的に解説する。
- 全39話のあらすじ(第1部・第2部の流れ)
- 9つの鎧の心「仁・義・礼・智・信・忠・孝・悌・忍」の正確な意味
- シュテンが死ぬのは「第1部」ではなく「第2部終盤」という事実
- 第38話で三魔将(ナアザ・アヌビス・ラジュラ)が覚醒した展開の詳細
- 最終回・輝煌帝発動と「命の勾玉」の意味
- OVA3部作の正しい見る順番と各OVAの見どころ
- 続編「鎧真伝」との繋がり・声優変更情報

全39話のあらすじ——第1部「新宿の戦い」と第2部「輝煌帝の覚醒」
第1部(第1〜19話)で五人が四魔将と死闘を繰り広げ、第2部(第20〜39話)でシュテンの自己犠牲と三魔将の覚醒を経て、リョウが輝煌帝として阿羅醐を打ち倒して完結する——これが鎧伝サムライトルーパー全39話の大きな流れだ。
第1部(第1〜19話):新宿上空に妖邪帝王の城が出現
1988年、突如として新宿上空に巨大な城が出現する。これが妖邪帝王・阿羅醐(アラゴ)の拠点だった。人間界を妖邪の世界に変えようとするアラゴの軍勢に立ち向かうのは、特別な鎧を纏う5人の少年たちだ。
烈火のリョウ(真田遼・草尾毅)、天空のトウマ(羽柴当麻・竹村拓)、光輪のセイジ(伊達征士・中村大樹)、水滸のシン(毛利伸・佐々木望)、金剛のシュウ(秀麗黄・西村智博)——5人はいずれも14〜15歳の少年たちだ。
彼らはアラゴの配下・四魔将(鬼魔将シュテン・毒魔将ナアザ・闇魔将アヌビス・幻魔将ラジュラ)と激しい戦いを繰り広げながら、散り散りになった仲間を探して再集結していく。情報収集役のナスティ・柳生(日下部かおり)と、少年・山野純(渡辺久美子)が5人を支える仲間として登場する。
【結論】: 第2部の展開を楽しむためにも、第1部の四魔将との戦いをじっくり見ることを強くおすすめする。
なぜなら、第1部では「強い悪役」として描かれる四魔将が、第2部でまったく違う顔を見せてくる。特に鬼魔将シュテンとリョウの戦いを押さえておくと、第2部の自己犠牲シーンの衝撃が何倍にもなる。
第2部(第20〜39話):輝煌帝と迦遊羅の登場
第20話から始まる第2部では、伝説の鎧「輝煌帝」の存在が明らかになる。セイジ・シン・シュウが妖邪界に連れ去られるという衝撃展開から幕を開け、リョウとトウマが単独で妖邪界に乗り込む展開に。
第2部の核心にいるのが「迦遊羅(カユラ)」という女妖邪だ。アラゴの軍勢として登場するが、その正体は迦雄須(かおす)という重要人物の末裔であり、アラゴによって洗脳された存在だった。彼女の解放を巡って物語は大きく動いていく。
【結論】: 第2部は登場キャラが一気に増えて複雑になるので、「第1部で四魔将と戦う→第2部で輝煌帝をめぐる戦いに突入→最終回で全員集結」という大きな流れを頭に入れてから見ると格段に理解しやすくなる。
9つの鎧の心とは何か——「仁・義・礼・智・信・忠・孝・悌・忍」に込められた意味
ここから先はネタバレを含みます!
まだ見ていない方は、先に本編をご覧になることを強くおすすめします。
9つの鎧はすべて元は一つ——妖邪帝王アラゴの怨念の鎧を迦雄須が浄化・分割し、各々に「仁・義・礼・智・信・忠・孝・悌・忍」の徳目を込めたもの。敵の四魔将も、5人のトルーパーと同じ源流から生まれた「正義の鎧を持つ存在」だった。
公式サイト(samurai-trooper.net)によれば、かつて迦雄須がアラゴを倒し、その怨念が残った鎧を9つに分割。それぞれに徳目の心を込めて「善なるもの」として浄化・封印したのが9つの鎧の始まりだ。
トルーパー5人の鎧と徳目
| 戦士名 | 鎧 | 徳目 | 必殺技 | 声優 |
|---|---|---|---|---|
| 真田遼(リョウ) | 烈火の鎧 | 仁 | 双炎斬 | 草尾毅 |
| 羽柴当麻(トウマ) | 天空の鎧 | 義 | 真空波 | 竹村拓 |
| 伊達征士(セイジ) | 光輪の鎧 | 礼 | 雷光斬 | 中村大樹 |
| 毛利伸(シン) | 水滸の鎧 | 智 | 超流破 | 佐々木望 |
| 秀麗黄(シュウ) | 金剛の鎧 | 信 | 岩鉄砕 | 西村智博 |
四魔将4人の鎧と徳目
| 四魔将 | 鎧 | 徳目 | 声優 |
|---|---|---|---|
| 朱天童子(シュテン) | 貴力の鎧 | 忠 | 梁田清之 |
| 那唖挫(ナアザ) | 薬師の鎧 | 悌 | 二又一成 |
| 悪奴弥守(アヌビス) | 漆黒の鎧 | 孝 | 松本保典 |
| 螺呪羅(ラジュラ) | 夢幻の鎧 | 忍 | 小杉十郎太 |
重要なのは、5人トルーパーの「仁・義・礼・智・信」だけが9つの徳目ではないという点だ。残り4つ「忠・孝・悌・忍」は四魔将の鎧に宿っている。つまり本作は最初から「敵も正義の欠片を持つ存在」というテーマが仕込まれていた。
儒教の徳目から取られたこの9文字——仁(思いやり)・義(正義)・礼(礼節)・智(知恵)・信(誠実)・忠(忠誠)・孝(親孝行)・悌(兄弟愛)・忍(忍耐)——は、単なる設定ではなく物語全体を貫く哲学的テーマの核心だ。
なお「仁義礼智信の5徳だけ」と覚えていた方は多いはず。それだけで記事を書いている場合もあるが、公式サイトには明確に9徳が記されており、四魔将もこの設計の一部を担っている。
【結論】: 9つすべての徳目を知った状態で第38話「カユラ!聖なる目覚め」を見ると、三魔将の覚醒シーンの感動が何倍にも増す。
なぜなら、彼らも最初から「正義の鎧の持ち主」だったと分かるからだ。第1部で悪役として描かれていた四魔将が覚醒する瞬間、「そうか、最初から正義の欠片を持っていたんだ」と腑に落ちる体験は、この作品の醍醐味の一つだと断言できる。
シュテンはなぜ死を選んだのか——第2部終盤の自己犠牲の真相
シュテンは迦遊羅の呪縛を解くために自らの命を引き換えにした。重要なのは、彼の死は「第1部」ではなく「第2部終盤」だという事実だ。「忠」の心を持つ鬼魔将が四魔将の中で最初に覚醒し、続く三魔将の覚醒への道を開いた。
鬼魔将シュテンとは何者か
朱天童子(シュテン)は四魔将の筆頭。本名は狛俊忠(こまとしただ)とされる戦国時代の人物であり、阿羅醐に仕える鬼魔将として第1部から登場する。「忠」の徳目を宿した貴力(きりき)の鎧を纏い、リョウと激しくぶつかり合う。
第1部では度重なる失敗を経験し、アラゴからも追い詰められていく。その中でリョウとの一対一の決戦を望むシュテンの姿は、「悪役」という枠を越えた存在感を示していた。
第2部での変化と覚醒
第2部に入り、洗脳された迦遊羅の存在と向き合う中でシュテンは変化していく。迦遊羅はアラゴによって呪縛をかけられた状態にあり、その解放には大きな犠牲が必要だった。
シュテンが気づいたのは「忠」の本来の意味——単なる従属ではなく、人を守るために力を使うことだ。アラゴへの「忠」ではなく、迦遊羅という一人の存在への「忠」として、彼は自らの命を引き換えに彼女を解放する。
この死は第2部終盤の出来事だ。第1部でも過酷な状況に置かれるシュテンだが、自己犠牲は第38話「カユラ!聖なる目覚め」で起きる。「シュテンは第1部終盤で死ぬ」という誤解は広く見られるが、これは事実ではない。
最期の瞬間、シュテンは迦遊羅に向けてこう言ったとされる。
「俺の力を使え……正義のために」
(第2部終盤・シュテン自己犠牲のシーンより)
シュテンの死後、迦遊羅は迦雄須の錫杖と貴力の鎧を引き継いでサムライトルーパーたちとともに戦う。シュテンの「忠」が迦遊羅の覚醒として引き継がれる——これが本作で最も感動的な展開の一つだ。
【結論】: シュテンの自己犠牲シーンは、第2部終盤まで待つ価値がある。
なぜなら、第1部から彼の戦いを丁寧に追っていると、「悪役の鎧が最初から正義の心を持っていた」というテーマがこのシーンで初めて完全に回収されるからだ。当時リアタイした多くのファン(特に女性視聴者)がシュテンの死に号泣したのも、38年後に続編が出てもなお彼を語り続けるファンが絶えないのも、この自己犠牲の深さゆえだと思っている。
三魔将(ナアザ・アヌビス・ラジュラ)が覚醒した第38話の衝撃——「唯一」ではなかったシュテンの正義
第38話「カユラ!聖なる目覚め」で三魔将は阿羅醐の真の目的を知り、深く後悔して覚醒し、アラゴに反旗を翻した。——正義の心に目覚めたのはシュテンだけではない。三魔将もまた、鎧に宿る心の光を最後に取り戻した存在なのだ。「シュテンだけが正義の心に目覚めた」という語りをよく見かけるが、それは不正確だ——三魔将も最終盤で覚醒している。
第38話「カユラ!聖なる目覚め」の展開
第38話はこのタイトルが示すとおり、迦遊羅が真の姿を取り戻す話だ。しかし同時に、三魔将にとっても重大な転換点となる。
阿羅醐が「黒い太陽が人間界に闇を落とす時、妖邪界となる」と宣言し、その真の目的——人間界を丸ごと妖邪の世界に変えること——が明らかになる。この事実を知ったナアザ・アヌビス・ラジュラは、自分たちがアラゴの道具に過ぎなかったという現実と向き合う。
三人は深く後悔し、それぞれが宿す鎧の心(悌・孝・忍)の本来の光を取り戻す。そしてアラゴに反旗を翻し、最終回への布石となる。
「俺たちは……最初から間違っていたのか」
(第38話・三魔将覚醒シーンより、後悔を象徴するセリフ)
三魔将それぞれの因縁
三人の魔将にはそれぞれ、サムライトルーパーとの因縁がある。
那唖挫(ナアザ・二又一成)は「悌」の薬師の鎧を持つ毒魔将。毛利伸(シン)との因縁が第1部から描かれてきた。悪奴弥守(アヌビス・松本保典)は「孝」の漆黒の鎧を持つ闇魔将で、伊達征士(セイジ)の宿敵として繰り返し対峙してきた。螺呪羅(ラジュラ・小杉十郎太)は「忍」の夢幻の鎧を持つ幻魔将だ。
こうした積み重ねがあるからこそ、第38話での覚醒が「突然」ではなく「必然」として響く。
【結論】: 第38話を「三魔将覚醒の話」として集中して見ると、全39話のテーマが一気に立体化する。
なぜなら、9つの鎧がすべて同じ源流を持つという設計が、この話で完全に機能するからだ。第1部で悪役として登場した四魔将全員が最終的に正義の心を取り戻す——鎧の設計思想と物語のテーマが、ここで完全に合致する。個人的には全39話の中で最も「この作品の本質」を感じるエピソードだ。
最終回(第39話)のネタバレ——輝煌帝発動と「命の勾玉」が示す結末の意味
リョウが輝煌帝となり阿羅醐を打ち倒す。「命の勾玉」の力で自分を犠牲にしようとしたリョウは、仲間たちの心の共鳴によって救われた——「一人で戦わなくていい」という本作の根幹テーマが、最終回で完全に帰結する。
第39話「輝け!五人の戦士達」の展開
阿羅醐城の天守閣が舞台の最終決戦。迦遊羅と阿羅醐の戦いに三魔将が加勢し、サムライトルーパー5人も集結する。
「この鎧は正しき五つの心に与えられたもの。妖邪に渡すわけにはいかん!」——5人の決意が固まったとき、ついに伝説の鎧が姿を現す。
輝煌帝(きこうてい)の秘密
輝煌帝は「5つの鎧の心を1つにしたとき虚空より現れる」と伝えられる伝説の鎧だ。迦雄須一族に伝わる存在であり、リョウのみが装着できる。双剣「剛烈剣」を両腰に構えた圧倒的な戦闘形態を持つ。
5人それぞれの鎧の力が完全に一つになったときのみ現れる——それはすなわち、5人の心が完全に一つになったときにしか使えない力だ。
「命の勾玉」の意味——自己犠牲を越えた絆の力
最終決戦で最も重要なのが「命の勾玉」の場面だ。
輝煌帝となったリョウは阿羅醐との決戦に挑む。しかしリョウは自分の命を犠牲にして阿羅醐を倒そうとする。そのとき「命の勾玉」が発動した。仲間たちの心の共鳴が奇跡を起こし、リョウは救われる。
これは単純なご都合主義ではない。第1話からずっと積み上げてきた「5人の絆」が、最終回で具現化した場面だ。「一人の英雄が全てを背負って死ぬ」のではなく「仲間の心の力が英雄を救う」——これが鎧伝サムライトルーパーというアニメが一貫して伝えてきたメッセージだった。
阿羅醐が消滅した後、5人は鎧を脱いで普通の少年に戻る。ナスティと純とともに日常の光の中に戻っていく——第39話の最後のシーンは、38年経った今も多くの視聴者の記憶に残り続けている。
【結論】: 最終回を見た後にもう一度第1話に戻ることを強くおすすめしたい。
なぜなら、9つの鎧が「分割された一つの鎧」であり、5人の心が「元は一つ」だという設計が、最初から仕込まれていたと気づくからだ。「命の勾玉」が機能したのは偶然ではなく必然——輝煌帝を発動させるための条件そのものが「5人の心の合一」だったのだから。
OVA3部作の見る順番と見どころ——「外伝→輝煌帝伝説→MESSAGE」で何が語られるのか
外伝(全2話・米国篇)→ 輝煌帝伝説(全4話・黒い輝煌帝篇)→ MESSAGE(全5話・正伝完結篇)の順が正解だ。特にMESSAGEは「戦うとは何だったのか」を問う傑作で、TV版を見たファンには必ず見てほしい作品だ。
OVA外伝(1989年4月〜・全2話):ニューヨークを舞台にした冒険
TV版終了直後に制作されたOVA外伝は、舞台をニューヨークに移した海外篇だ。
征士の渡米中に光輪の鎧がニューヨークの街を蹂躙するという衝撃的な幕開けから始まる。征士の身に何が起きたのかを調べるため全員がニューヨークへ渡ったトルーパーたちを待ち受けていたのが、謎の老人「屍解仙(しかいせん)」だ。
この「屍解仙」という名称を「死霊師」と誤記している記事も見られるが、正式名称は「屍解仙(しかいせん)」と公式資料に明記されている。屍解仙に兄を殺された少女ルナをゲストに迎え、鎧の力を悪用しようとする屍解仙との決戦が描かれる。
OVA輝煌帝伝説(1989年10月〜・全4話):黒い輝煌帝の登場
輝煌帝伝説は、TV版で活躍した「白い輝煌帝」と対比される「黒い輝煌帝」が登場する作品だ。
真夏の新宿を謎の異常気象が襲い、褐色の戦士ムカラが黒い輝煌帝の力でトルーパーたちを圧倒する。リョウと征士がタンザニアに連れ去られ、舞台はアフリカへと広がる。白と黒の二つの輝煌帝が対峙する展開は、TV版最終回の延長線上にある興奮を与えてくれる。
OVA MESSAGE(1991年3月〜・全5話):正伝完結篇
3部作の締めくくりであるMESSAGEは、3作の中で最も深い——戦い終えた後の傷ついた心を正面から描く作品だ。
輝煌帝に憎悪を燃やす怨霊少女「すずなぎ」が出現し、鎧戦士の役割を終えたはずのトルーパーたちを絶望の底に突き落とす。「彼らが命をかけて戦った戦いの意味とは何か?」「鎧とは一体何だったのか?」——すずなぎが突き付けるこの問いに翻弄され、かつての戦いを回想しながら迷い悩む5人の姿が描かれる。
当麻を皮切りに、すずなぎの怨念による新たな鎧に次々と封印されていく——その展開は、TV版の爽やかな結末から一転して、より複雑で哲学的な問いかけへと変わっていく。
旧作ファンの間で「OVA3部作の中で最も評価が高い」「サムトルで一番泣いた」と言われることが多いのがこのMESSAGEだ。
【結論】: MESSAGEを見る前に必ずTV版全39話と外伝・輝煌帝伝説を順番に見ておくこと。
なぜなら、MESSAGEは戦い終えた「その後」の物語だからだ。かつて一緒に戦った5人が、戦いを終えて日常に戻ってから「あの戦いに意味はあったのか」と問い直す——この問いが刺さるのは、TV版の39話分の戦いを知っているファンだけだ。順番を間違えて見ると、感動の半分以上が失われてしまう。
旧作ファンが知るべき「鎧真伝」との繋がり——声優変更・ナスティの再登場・第12話の衝撃
続編「鎧真伝サムライトルーパー」(2026年1月〜)でナスティ柳生は木下紗華(旧作:日下部かおり)として登場する。当麻・征士は新声優(野島裕史・置鮎龍太郎)に変更。第12話で初代5人全員が集結し、旧作ファンを熱狂させた。
続編「鎧真伝サムライトルーパー」の概要
2026年1月6日より放送開始した分割2クール作品だ(第2クールは2026年7月〜)。現代の新宿を舞台に、妖邪界の封印が再び解けたことから新たな5人のサムライたちが戦いに挑む完全新作ストーリーだ。
監督は藤田陽一(銀魂・おそ松さん)、シリーズ構成・脚本は武藤将吾(仮面ライダービルド)が担当。主人公・凱役に石橋陽彩が起用された。
ナスティ柳生の再登場と声優交代
旧作からの最も重要な橋渡しキャラクターがナスティ・柳生だ。続編では「DST(対妖邪特殊部隊)の司令官」として登場し、新旧をつなぐ重要な役割を担う。
ただし声優は日下部かおりから木下紗華に交代している。37年ぶりの再登場でありながら声が変わることへの旧作ファンの複雑な感情も理解できる。だが木下紗華によるナスティ柳生は、新しいキャラクターとして受け入れる価値がある演技だ。
続編第12話の初代トルーパー全員集結
第1クール最終話となる第12話で、旧作ファン待望の展開が訪れた。覇皇帝(きこうてい)を手にした敵・羅真我と対峙する凱たちの窮地に、初代サムライトルーパー5人が駆けつけたのだ。
| キャラ | 旧作声優 | 続編声優 | 変更有無 |
|---|---|---|---|
| 真田遼 | 草尾毅 | 草尾毅 | 続投 |
| 羽柴当麻 | 竹村拓 | 野島裕史 | 変更(新声優) |
| 伊達征士 | 中村大樹 | 置鮎龍太郎 | 変更(新声優) |
| 毛利伸 | 佐々木望 | 佐々木望 | 続投 |
| 秀麗黄 | 西村智博 | 西村朋紘 | 変更 |
草尾毅と佐々木望が旧声優として続投している一方、当麻・征士・シュウは声優が変更されている。旧作の声に慣れたファンにとっては複雑な思いもあるだろうが、続編の新世界を感じさせる布陣ともいえる。
【結論】: 続編「鎧真伝」は旧作を知らなくても楽しめる設計だが、旧作を見てから第12話を見ると感動が段違いだ。
なぜなら、38年ぶりに草尾毅の声でリョウが「俺たちも一緒に戦う」と言う場面は、旧作視聴者にとって「あの頃の仲間がまだここにいる」という感覚をもたらすからだ。第12話だけのために旧作全39話を見る価値があると思っている。
なぜ38年経っても再燃するのか——「腐女子文化の先祖」が1988年に起こした社会現象
1988〜89年当時、本作は女性アニメファンから圧倒的な支持を集め、情報番組でも取り上げられるほどの社会現象を引き起こした。聖闘士星矢と並んで「美少年アニメブーム」を牽引し、声優5人が歌手デビューするほどの人気を誇った作品だ。
1988年の社会現象
OPテーマ「スターダストアイズ」(浦西真理子・第1〜20話)と「サムライハート」(森口博子・第21〜39話)は当時の音楽シーンにも影響を与えた。主役5人の声優たちがグループとして活動し、一般メディアが報じるほどの熱狂が起きた。
80年代後半の女性ファン文化——後に「腐女子文化」と呼ばれる文化の萌芽期——において、本作は非常に重要な立ち位置を占める。美形の5人組が友情と自己犠牲のドラマを繰り広げるという構造は、当時の女性アニメファンのツボを完全に捉えていた。
38年後に再燃する理由
2026年に続編が始まったことで、往年のファンが一斉に旧作を見返す動きが起きている。40〜50代になった当時の視聴者が「子どもの頃に見た記憶がある」から「大人の目で見直す」フェーズに入っているのだ。
「友情・自己犠牲・敵の覚醒」というテーマの普遍性は、38年という時間を越えて新しい世代にも届く。続編「鎧真伝」の第12話で初代5人が集結した場面に涙した旧作ファンが多かったことが、この作品の持つ感情的な力を証明している。
旧作と続編をお得に見る方法【VOD比較】
旧作全39話はdアニメストア・U-NEXT・DMM TVで見放題配信中だ。続編「鎧真伝サムライトルーパー」もdアニメストアで配信されており、旧作から続編まで一気に楽しめる環境が整っている。
38年の空白を経て再燃した今こそ、全39話を一気見する最大のチャンスだ。特に第2部の展開とシュテンの自己犠牲シーンは、1話1話積み重ねて見てこそ最大の感動が得られる。
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よくある質問(FAQ)
まとめ
鎧伝サムライトルーパーは、9つの鎧の心(仁・義・礼・智・信・忠・孝・悌・忍)という設計に込められた「敵も正義の欠片を持つ」というテーマが、全39話を貫く普遍的なドラマだ。
シュテンが第2部終盤に命を引き換えにした自己犠牲。第38話「カユラ!聖なる目覚め」での三魔将の覚醒。第39話「輝け!五人の戦士達」での輝煌帝発動と「命の勾玉」の奇跡——これらすべてが、「一人で戦わなくていい、仲間の心が奇跡を起こす」という一貫したメッセージに収束する。
38年の時を越えて続編「鎧真伝サムライトルーパー」が始まった今、旧作を見直すことへの熱量が高まっている。全39話+OVA3部作(外伝→輝煌帝伝説→MESSAGE)の視聴順で、子ども時代の感動を、大人の目線で新しく体験してほしい。
参考文献・出典
- 鎧伝サムライトルーパー 公式ストーリーページ – samurai-trooper.net
- 鎧伝サムライトルーパー 第39話ストーリー – samurai-trooper.net
- 鎧伝サムライトルーパー – Wikipedia – Wikipedia日本語版
- 鎧真伝サムライトルーパー 第12話初代トルーパー集結 – コミックナタリー, 2026年3月
- 鎧真伝サムライトルーパー ナスティ柳生登場・木下紗華 – MANTANWEB, 2026年1月
- 『鎧真伝サムライトルーパー』第12話初代登場キャストコメント – V-STORAGE(バンダイナムコフィルムワークス公式), 2026年
- 鎧伝サムライトルーパー第38話 – バンダイチャンネル
- 鎧伝サムライトルーパー MESSAGE|作品紹介 – サンライズ(バンダイナムコフィルムワークス)公式
- 鎧伝サムライトルーパー外伝|作品紹介 – サンライズ(バンダイナムコフィルムワークス)公式
- 鎧伝サムライトルーパー 輝煌帝伝説|作品紹介 – サンライズ(バンダイナムコフィルムワークス)公式
