『黙示録の四騎士』は、『七つの大罪』の聖戦から16年後を描く続編です。パーシバル・トリスタン・ランスロット・ガウェインの4人が“黙示録の四騎士”として集い、混沌の力に呑まれて暴君と化したアーサー王に立ち向かいます。本作はアニメ第2期(通算第36話)まで放送され、原作は連載中で未完結です。
この記事では、前作を観ていない人でも迷わないように、四騎士それぞれの正体、アーサー王が敵になった理由、そして最大の謎である「パーシバルの出生の秘密」までを順番に解説します。核心のネタバレを含むので、まだ本編に触れていない方はご注意ください。
この記事には『黙示録の四騎士』および前作『七つの大罪』の重要なネタバレが含まれます。パーシバルの出生の真相など、物語の核心に触れるため、自分で驚きたい方はご注意ください。
- 『黙示録の四騎士』が前作『七つの大罪』とどうつながっているか
- 黙示録の四騎士4人の正体と、前作キャラクターとの血縁関係
- “希望の王”アーサーがなぜ暴君になったのか、その因果
- 主人公パーシバルの出生に隠された衝撃の真相
- アニメがどこまで放送され、続きは原作の何巻から読めるか
『黙示録の四騎士』とはどんな物語?前作との16年のつながり
『黙示録の四騎士』は、鈴木央さんが『週刊少年マガジン』で2021年から連載している漫画で、大ヒット作『七つの大罪』の正統続編です。舞台は前作の聖戦が終わってから16年後の世界。前作の主人公メリオダスたちが成し遂げた平和の「その先」が描かれます。
物語の主人公は、辺境の地「神の指」で祖父バルギスと静かに暮らす少年パーシバルです。ある日、聖騎士イロンシッドが訪ねてきたことで、その平穏は一瞬で崩れ去ります。イロンシッドは祖父を手にかけ、しかも自分がパーシバルの父であることを告げるのです(この「父」の本当の意味は、後述する出生の秘密で覆されます)。
祖父を奪われ、父を仇として旅立ったパーシバル。その旅の途中で彼は、「世界を滅ぼす四人の聖騎士が現れる」という予言の当事者、すなわち“黙示録の四騎士”の一人であることを知っていきます。前作を知らなくても、パーシバル個人の喪失と復讐という分かりやすい起点から物語に入れる構成になっています。
前作『七つの大罪』を全部観ていないと楽しめないのでは、と身構える必要はありません。筆者も本作から前作の記憶を掘り起こしながら読み進めましたが、序盤はパーシバルの視点だけで完結しているので十分ついていけます。前作キャラの子どもたちが出てきたタイミングで前作を振り返ると、感動が二倍になります。

黙示録の四騎士とは誰のこと?4人の正体と親世代の血縁
「黙示録の四騎士」とは、パーシバル・トリスタン・ランスロット・ガウェインの4人を指します。彼らの多くは前作『七つの大罪』のキャラクターの子ども世代であり、ここに16年後という時間設定の妙が効いています。
4人の正体と血縁関係を整理すると、次のようになります。
| 四騎士 | 正体・血縁 |
|---|---|
| パーシバル | 主人公(アニメの声優は小村将)。祖父バルギスに育てられた翠の髪の少年。出生に大きな秘密を抱える |
| トリスタン | メリオダスとエリザベスの息子。魔神族と女神族の力を併せ持つ「ネフィリム」 |
| ランスロット | バンとエレインの息子。ベンウィックの王子で、当初は狐「シン」の姿で行動していた |
| ガウェイン | アーサー王の姪。キャメロット出身の実力者 |
トリスタンが前作のメインカップルであるメリオダスとエリザベスの子である点、ランスロットがバンとエレインの子である点は、前作ファンにとって大きな見どころです。親たちが命がけで守った平和の中で生まれた子どもたちが、今度は自分たちの戦いに挑む——この世代交代の構図が本作の背骨になっています。
一方で、パーシバルだけは他の3人と出自の性質がまったく異なります。その理由は、後述する「出生の謎」で明らかになります。
四騎士のもう一つの面白さは、性格や立場がバラバラな点です。まっすぐで人懐っこいパーシバル、王子としての矜持を持つランスロット、王家に連なるトリスタンやガウェイン——育ちも価値観も違う4人が、予言というひとつの運命でつながれていきます。すぐに打ち解けるわけではなく、時にぶつかりながら関係を築いていく過程は、前作の「七つの大罪」チームが少しずつ絆を深めていった流れを思い起こさせます。世代は変わっても、鈴木央作品らしい「はぐれ者たちが仲間になる」熱さは健在です。
四騎士は最初からチームとして集まるわけではなく、旅の中で少しずつ出会っていきます。シンという狐の正体がランスロットだと分かる場面は、前作からの伏線回収的な驚きがあって印象的でした。誰が四騎士なのかを頭に入れておくと、合流のたびに「来た!」と楽しめます。
なぜアーサー王は“希望の王”から暴君になったのか
本作を語るうえで避けて通れないのが、アーサー・ペンドラゴンの変貌です。前作『七つの大罪』のラストで、アーサーは魔神王を退けた末に王として立ち、まさに“希望の王”として描かれました。ところが本作では、そのアーサーが四騎士の前に立ちはだかる最大の敵として登場します。
アーサーが変わってしまった大きな要因は、聖戦後のキャメロット再建の過程にあります。彼は「混沌」という強大な力を手にする一方で、その力に人格を蝕まれていきました。かつては人と魔神が共に生きる未来を願っていたはずの王が、いつしか「人間だけの理想郷キャメロット」を築くという排他的な思想へと傾いていきます。
さらにアーサーは、「世界を滅ぼす四人の聖騎士が現れる」という予言を信じています。彼にとって黙示録の四騎士は、自らの理想郷を脅かす存在にほかなりません。だからこそ、四騎士の抹殺を目論むのです。リオネス側が彼らを「世界を救う希望」と見なすのとは正反対で、同じ4人が立場によって「希望」にも「災厄」にも見えるという構図が、本作の核心的なテーマになっています。
前作を愛したファンほど、輝いていたアーサーの転落には強い衝撃を受けます。「なぜあの王が」という問いこそ、本作を追ううえで最も感情を揺さぶられるポイントだと言えるでしょう。
注目したいのは、アーサーの行動が「悪意」だけで説明できない点です。彼が掲げる理想郷キャメロットは、少なくとも本人の中では「争いのない完璧な世界」を意味します。ただし、その完璧さは「人間だけ」「選ばれた者だけ」という排他の上に成り立っており、そこからこぼれ落ちる存在は容赦なく切り捨てられます。理想を突き詰めた先に生まれる冷たさこそが、本作におけるアーサーの怖さです。
また、四騎士を排除しようとするアーサーの姿勢は、「予言をどう受け止めるか」という価値観の対立とも言えます。同じ「世界を滅ぼす四人の聖騎士」という予言を、アーサーは「排除すべき脅威」と読み、リオネス側は「世界を救う希望」と読む。未来は決まっているのか、それとも選び取れるのか——この問いが、アーサーと四騎士の衝突に深みを与えています。
アーサーの闇落ちは、単なる「悪役化」ではなく、良かれと思った理想が暴走した結果として描かれているのが上手いところです。筆者は当初「がっかりだ」と思いましたが、読み進めるうちに彼なりの理屈が見えてきて、単純に憎めなくなりました。この複雑さこそ鈴木央作品の魅力です。
パーシバル出生の謎の答え——彼は人間ではなかった
物語が進むにつれて明かされる最大の衝撃が、主人公パーシバルの出生の真相です。結論から言うと、パーシバルは普通の人間として生まれた存在ではありませんでした。
彼の正体は、どこかの国の第七王子だった赤子の亡骸に、「生命の精霊」という存在が宿ったものです。つまり、パーシバルという少年の「器」は死んだ赤子であり、その中に精霊の力が入り込むことで動き出したのです。
なぜそんなことが起きたのか。鍵を握るのが、パーシバルの誕生に関わった聖騎士イロンシッドの存在です。イロンシッドには血を分けた実の息子ディオドラがいましたが、病弱で長くは生きられない体でした。そこでイロンシッドは、ディオドラを生かすための「新たな肉体」として、赤子の亡骸に生命の精霊を宿らせるという禁忌に手を染めます。その産物こそがパーシバルだったのです。
しかしパーシバルは、祖父バルギスに連れ出されて共に暮らすうちに、本来なら芽生えないはずの自我を持ちました。自分を普通の人間だと信じて育ったのです。だからこそ、自分が「ディオドラのために用意された器」だったという真実は、彼にとって存在そのものを揺るがす残酷な事実でした。原作では、この出生の秘密が暴かれる展開が大きな山場となり、パーシバルとディオドラの因縁が物語の重要な軸として描かれていきます。
「自分は何者なのか」というアイデンティティの問いは、パーシバルというキャラクターの根幹です。仇である父、器としての出自、そして本来その体を使うはずだったディオドラ——これらの要素が絡み合うことで、単なる冒険譚を超えた重みが本作には生まれています。
パーシバルの明るくまっすぐな性格と、出生の重さのギャップが本当に切ないです。筆者はこの真相を知ってから読み返すと、序盤の彼の無邪気な言動一つひとつが違って見えました。ネタバレを踏まえたうえでの再読は、この作品ならではの楽しみ方だと思います。
アニメはどこまで放送された?原作の何巻から続きを読めるか
アニメ『七つの大罪 黙示録の四騎士』は、テレコム・アニメーションフィルム制作で、TBS系で放送されました。放送状況を整理すると次のとおりです。
- 第1期:2023年10月8日〜2024年3月31日・全24話
- 第2期:2024年10月6日〜2024年12月29日・全12話(通算で第25〜36話、最終回は第36話「強者たちの宴」)
第1期の最終回である第24話は、おおむね原作9巻あたりまでの内容にあたります。第2期はその続きを描いており、2025年時点でアニメは第2期までが放送済みです。
一方で原作漫画は連載中で、まだ完結していません。単行本は2026年時点で26巻まで刊行されています。つまり、アニメで描かれた範囲の先、四騎士の集結後の戦いや、パーシバルの出生の秘密をめぐる本格的な展開は、原作漫画を読むことで先に追いかけられます。「アニメの続きが気になる」という方は、原作漫画へ進むのが最短ルートです。
アニメ勢が原作に乗り換えるなら、アニメ2期の終わり付近の巻から読み始めると重複が少なくて済みます。ただ、前作からの伏線やキャラの心情を取りこぼしたくない人は、少し戻って読み直すのもおすすめです。筆者は結局、面白すぎて最新刊まで一気読みしてしまいました。
『黙示録の四騎士』の配信を見る方法【VODサービス比較】
アニメ『七つの大罪 黙示録の四騎士』は、複数の動画配信サービスで見放題配信されています。前作『七つの大罪』もあわせて配信しているサービスが多いので、続編を機に前作から振り返るのもおすすめです。主要サービスを比較すると次のようになります。
| サービス | 料金 | 無料お試し期間 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| dアニメストア | 月額660円〜 | 31日間 | ★★★★★ |
| DMM TV | 月額550円 | 14日間 | ★★★★☆ |
| U-NEXT | 月額2,189円 | 31日間 | ★★★★☆ |
| Amazon Prime Video | 月額600円〜 | 30日間 | ★★★★☆ |
| Netflix | 月額890円〜 | なし | ★★★☆☆ |
アニメ作品を中心に楽しむなら、月額料金が手頃で31日間の無料お試しがあるdアニメストアが第一候補です。より幅広いジャンルの動画や電子書籍もまとめて楽しみたい場合は、無料お試し中にポイントも付与されるU-NEXTが便利でしょう。いずれも無料お試し期間を活用すれば、第1期から一気に見返すことも可能です。
原作漫画を電子書籍で読む【比較】
アニメの続きを追いたい、あるいはパーシバルの出生の秘密の詳細を原作でじっくり読みたいという方は、電子書籍で原作漫画を揃えるのが手軽です。連載中の作品なので、最新刊まで電子版で一気に集められるのは大きな利点です。主要な電子書籍ストアを比較します。
まずは1巻を割引クーポンで試してみて、気に入ったら続きをまとめ買いする、という買い方が無駄がありません。ブックライブの初回クーポンは割引率が高いので、シリーズものの最初の1冊を安く読みたいときに向いています。
中古・フリマで全巻をお得に揃える【比較】
「原作を紙で全巻揃えたい」「関連グッズやBlu-rayも探したい」という方には、中古・フリマサービスの活用がおすすめです。連載中の長編なので既刊をまとめ買いすると費用がかさみますが、中古を使えばコストを抑えられます。
| サービス | 取扱商品 | 特徴・おすすめ |
|---|---|---|
| メルカリ | フィギュア・グッズ・同人誌・中古コミックなど何でも | 個人出品で掘り出し物・限定品が見つかる |
| Yahoo!フリマ | 中古本・ゲーム・ホビー・DVD/Blu-ray全般 | PayPay連携・匿名配送。紹介コードで特典あり |
| ネットオフ | 中古コミック全巻・小説・DVD/Blu-ray・ゲーム | まとめ売り・宅配買取に強く、状態表記が明確 |
| Amazon | 新品・中古の全巻セット・フィギュア・Blu-ray/DVD・グッズ | 新品も中古も。フィギュア・円盤・全巻セットが揃い、プライムなら翌日配送 |
既刊をまとめて一気に読みたいなら、全巻セットの取り扱いが多いネットオフやAmazonが便利です。一方で、絶版グッズや限定フィギュアなどを狙うなら、個人出品の多いメルカリやYahoo!フリマもチェックする価値があります。
よくある質問(FAQ)
まとめ
『黙示録の四騎士』は、『七つの大罪』の16年後を舞台に、親世代から子世代へと物語のバトンを渡した意欲的な続編です。パーシバル・トリスタン・ランスロット・ガウェインの四騎士が、混沌に呑まれ暴君と化したアーサー王に立ち向かう構図は、前作を知る人にこそ深く刺さります。
そして何より、主人公パーシバルの「自分は何者なのか」という出生の謎が、単なる冒険譚を超えた重厚さを本作に与えています。アニメは第2期まで放送済み、原作は連載中でこれからも展開が続きます。気になった方は、配信サービスでアニメを、電子書籍や中古で原作を、それぞれ自分に合った形で本作の世界に触れてみてください。
