※本記事は物語の核心に触れるネタバレを含みます。
『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』(2017年9月16日公開/93分)は、TVアニメをまるごとまとめた総集編ではありません。レントン視点で組み替えられたリブート3部作の第1作です。冒頭の約25分は、10年前の大事件「サマー・オブ・ラブ」を新規作画で初めて映像化したパートです。後半はTVアニメ第22話『クラックポット』から第24話『パラダイス・ロスト』の映像を加工し、「レントンの回想」として再構成されています。
「総集編だから飛ばしていい」——正直、私も公開当時はその言葉を信じて劇場をスルーしました。でも配信で3回見返して考えが変わった。流用元が3話分に絞られている理由が分かると、この93分が何をしようとしていたのかが見えてくる。
- 93分の中身が「新規作画パート」と「TV版流用パート」でどう分かれているのか
- 冒頭で描かれるネクロシス作戦と、アドロック・サーストンの最期
- 本作でチャールズ・ビームスとレイ・ビームスがどうなるのか(TVアニメ版と違う点)
- ラストでレントンがどこへ向かって走り出すのか
- 3部作の視聴順と、いま観るならどの配信サービスが向いているか

「総集編」の正体は何だったのか——冒頭約25分の新規作画とTV版第22〜24話の二層構造
本作の93分は、大きく二層に分かれています。冒頭の約25分が完全新規作画、後半がTVアニメの映像を加工した「レントンの回想」です。
まず前提として、作品の基本データを置いておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公開日/上映時間 | 2017年9月16日/93分 |
| 総監督/監督 | 京田知己/清水久敏 |
| 脚本/キャラクターデザイン | 佐藤大/吉田健一 |
| 音楽 | 佐藤直紀 |
| アニメーション制作/配給 | ボンズ(BONES)/ショウゲート |
| 主題歌 | 「Glory Days」/尾崎裕哉 |
| 興行収入 | 約2億1100万円 |
主要キャストは、レントン・サーストン/レントン・ビームス役に三瓶由布子、エウレカ役に名塚佳織、ホランド・ノヴァク役に森川智之、アドロック・サーストン役に古谷徹。デューイ・ノヴァク役は辻谷耕史、タルホ・ユウキ役は根谷美智子、チャールズ・ビームス役は小杉十郎太、レイ・ビームス役は久川綾です。総監督の京田知己と脚本の佐藤大は、TVアニメ版でも監督とシリーズ構成を務めた面々です。
ここが一番誤解されている部分なので、先に事実だけ置きます。流用元はTVアニメの全体ではありません。第22話『クラックポット』から第24話『パラダイス・ロスト』——チャールズ・ビームスとレイ・ビームスの夫妻とレントンが過ごす、あの3話分です。
つまり「TVアニメを全部ダイジェストにした映画」という説明は、そもそも事実として違う。全50話ある物語のうち、たった3話分にフォーカスを絞り込んでいる。ここを押さえないと、本作の評価軸そのものがズレてしまいます。
冒頭約25分:これまで語られるだけだった「サマー・オブ・ラブ」
新規作画パートで描かれるのは、人類対スカブコーラルの激戦です。
TVアニメを観た人なら、「サマー・オブ・ラブ」という単語だけは何度も耳にしたはずです。レントンの父アドロック・サーストンが世界を救った10年前の大事件——けれどTVアニメ本編では、その中身が正面から映像化されることはありませんでした。伝説として語られるだけの出来事だった。
その25分が、ボンズの新規作画によるバトルアクションとして立ち上がる。これが本作の目玉です。KLFが飛び、艦隊が動き、音楽は佐藤直紀が担当している。劇場のスクリーンで観る価値があるのは、まずここでした。
後半:3話分を「回想」として組み替える
問題は、この25分が終わったあとです。
物語は10年後へ飛び、14歳になったレントンの日常に切り替わる。そこから先が、TVアニメ第22話〜第24話の映像を加工したパートになります。時系列順に並べ直されるわけではなく、レントンの頭のなかで断片的に走る記憶として提示される。
映画評論ブログ「ナガの映画の果てまで」は、この構成にひとつの仕掛けを読み取っています。劇中の「現在」はチャールズの船を飛び出したレントンが野犬に追われている場面から始まり、流用パートはその短い時間のなかで走る回想だという指摘です。「Play Back」「Play Forward」といった映像が繰り返し挿入されるのも、時間が操作されていることの合図だという読みです。
私が3回目に見返して腑に落ちたのは、この点でした。順番に並んでいないのはバグではなく仕様。ただ——それが初見の観客に伝わる作りだったかは、まったく別の話です。
TVシリーズではセリフが変わっていたり、背景を書き直しているところがある。どうせ直すんだったらと目線を変えたり、いろいろ変わっている部分もある
出典: 京田知己総監督が作品を語る!『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション 1』のアニメ誌連合試写舞台挨拶レポート – 超!アニメディア, 2017年9月9日
「どうせ直すんだったら」。総監督の京田知己はそう言っています。流用は手抜きの結果ではなく、目線を変えるための素材として扱われている。ここが「総集編」という言葉では絶対にすくえない部分です。
冒頭25分で何が起きるのか——アドロックはなぜ自分が立てた作戦を止めに行ったのか
ここから先はネタバレを含みます!
まだ観ていない方は、先に本編をご覧になることを強くおすすめします。
冒頭で描かれるのは、2305年のスカブコーラル壊滅作戦「ネクロシス作戦」です。そして作戦を立案した本人が、自らそれを止めに行く。それがアドロック・サーストン(声:古谷徹)の最期です。
ネクロシス作戦とは何だったのか
公共福祉査察軍が実行したこの作戦の狙いは、スカブコーラルの殲滅でした。
手段は、決戦弾頭シルバーボックス。これをスカブコーラルの中枢部ウッドストックへ撃ち込み、音響攻撃によって一挙に片付ける——それが計画の骨子です。作戦を設計したのは、生化学即応軍に所属する科学者アドロック・サーストン。公式サイトのキャラクター紹介にも「スカブコーラルを殲滅するネクロシス作戦を立案」と明記されています。
つまり彼は、この計画の責任者です。ここが重要。
立案者が自分の作戦から逃げ出す
作戦が動き出したあと、アドロックは自分の誤りを認めます。
そして人型コーラリアンのエウレカ(声:名塚佳織)とともに、最重要秘匿KLF「ΑΩ級0系統」——通称オリジネート・ゼロに搭乗して脱走する。公式サイトのメカ紹介には「アドロックがネクロシス作戦を止めるためにエウレカとともに搭乗した」と書かれています。
ここで一点、TVアニメの記憶がある人ほど引っかかるはずです。「あの機体じゃないのか」と。本作の公式メカ紹介に掲載されているKLFは、ΑΩ級0系統/TB-303/CR-78/SH-101の4種のみ。シリーズの象徴だったニルヴァーシュは、この一覧に載っていません。詳しくは後述の誤読ポイントで整理します。
エウレカをホランドに託し、シルバーボックスへ
脱走の途中、アドロックは弟子のホランド・ノヴァク(声:森川智之)にエウレカを託します。
そして暴走したシルバーボックスへ自ら突入し、これを食い止めて消滅する。誰かに撃たれたわけでも、敵に討たれたわけでもない。自分が作った兵器を、自分の身体で止めに行った——そういう終わり方です。
この事件が後に「サマー・オブ・ラブ」と呼ばれ、アドロックは英雄として語られるようになる。そして残された息子が、その英雄の名前を背負わされることになります。
【結論】: 冒頭25分は、TVアニメを観ていない人でも問題なく追えます。むしろここだけ切り出して観ても成立する完成度です。
なぜなら、私が初見だった友人にこの25分だけ見せたところ、「父親が自分の失敗を取り消しに行く話」として普通に飲み込んでいたからです。逆に、この後の回想パートで「誰がホランドで誰がチャールズか」が分からなくなって止まりました。ハードルは冒頭ではなく後半にあります。
レントンはなぜ養父母に心を開けないのか——公式が明記した「養子になって9年」の重さ
本作のレントンは、アドロックの部下だったチャールズ・ビームスとレイ・ビームスの夫妻に引き取られた「レントン・ビームス」です。そして公式は、その関係を美談としては書いていません。
公式紹介文が書いている距離感
公式サイトのキャラクター紹介にある、レントンの紹介文を引用します。
地方都市ベルフォレストで育った14歳の少年。直情径行で喜怒哀楽が表情にすぐ出るタイプ。英雄アドロックの息子という目で見られることに嫌気がさしており、何もない故郷でリフだけを楽しみに暮らしていた。レイとチャールズの夫婦の養子になって9年が経つが、その関係はぎこちない。
出典: 映画『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』CHARACTER – ショウゲート/Project EUREKA MOVIE
「養子になって9年が経つが、その関係はぎこちない」。公式の紹介文がここまで踏み込んで書くのは、けっこう珍しいことだと思う。
9年です。14歳のレントンにとって、人生の3分の2近く。それだけ一緒にいて、まだぎこちない。この一文だけで、本作が扱おうとしているものの重心が分かります。
「英雄の息子」という枷
レントンが嫌がっているのは、養父母そのものではありません。
彼が嫌気を差しているのは「英雄アドロックの息子という目で見られること」。故郷ベルフォレストで、リフだけを楽しみに鬱屈した日々を送っている。父は世界を救った英雄で、自分は何もない地方都市の14歳——この落差が、彼を家からも故郷からも押し出していきます。
そしてチャールズとレイは、その父アドロックの部下でした。つまりレントンにとって二人は、家族でありながら「父の物語の続き」でもある。ぎこちなさの正体は、たぶんここです。
二人は「濃い」大人として描かれる
一方の養父母の描かれ方は、ずいぶん風通しがいい。
公式紹介ではチャールズが「情熱的な性格で、様々な面で”濃い”人物」、レイが「きつそうに見えるがとても愛情深い」。KLFの乗り手としても現役で、公式メカ紹介によればCR-78のB型装備の青い機体にチャールズ、C型装備の赤い機体にレイが搭乗します。
レントンを子ども扱いせず、戦場にも連れていく大人たち。だからこそ、彼らが背負っている任務が明かされたときの落差が効いてきます。
【結論】: レントンの家族関係については、TVアニメ版の記憶をいったん脇に置いて観てください。
なぜなら、私は1回目の鑑賞で「実家に帰らないのはなぜだ」と考えながら観てしまい、レイとチャールズの家がレントンの家だという前提を掴み損ねたからです。公式の紹介文を読み直して、ようやく本作のレントンが「ビームス家の子」として設計されていることに気づきました。
この映画のラストで、レントンは結局どこへ向かうのか
ラストは、レントンがチャールズとレイに見送られ、エウレカのもとへ戻ろうと荒野を駆けていく場面で終わります。誰かが死んで途切れる幕切れではありません。
明かされる「コーラリアン殺害任務」
終盤、レントンはひとつの事実を知らされます。
チャールズとレイは、軍から極秘にコーラリアン——つまりエウレカの殺害任務を受けていた。そしてその決行が迫っている。育ての親が、自分が心を寄せた相手を殺しに行く。14歳が受け止めるには重すぎる二択が、ここで突きつけられます。
本作で二人は死なない
そして、ここが本作最大の「TVアニメ版との差分」です。
本作の時点で、チャールズとレイは死亡しません。TVアニメ版で二人が辿った結末は、この映画では描かれない。二人は生きたまま、レントンを見送ります。
正直、ここは何度確認しても驚く部分です。TVアニメを通った人間の記憶では、ビームス夫妻の名前は喪失とセットで刻まれている。その二人が、本作では玄関で子どもを見送る親として立っている。同じキャラクターの、まったく違う置かれ方です。
「見送られて走り出す」という終わり方
だからラストの荒野は、悲劇の余韻ではなく出発の絵になっています。
レントンは葛藤の末、エウレカに会うためにチャールズたちのもとを離れる決断をする。追い出されるのでもなく、逃げるのでもなく、見送られて出ていく。「養子になって9年、ぎこちない」から始まった関係が、この一場面でようやく形になる——私はそう受け取りました。
ちなみに公式サイトのキャッチコピーは「ゼロから始まるレントンとエウレカの新たな物語――」。ゼロから始まる、と最初から宣言していたわけです。この幕切れは、その宣言に対する律儀な回答だと思う。
TV版の記憶で観ると必ず間違える3つのポイント
「チャールズとレイは死ぬ」「アドロックの機体はあのニルヴァーシュ」「実家は祖父の家」——TVアニメ版の記憶で語ると、この3点はいずれも本作の描写と噛み合いません。公式サイトの記載で1つずつ潰します。
ポイント1:ビームス夫妻の生死
本作でチャールズ・ビームスとレイ・ビームスは死亡しません。
前の見出しで書いたとおり、二人はレントンを見送る側として生き残ります。TVアニメ版で二人が戦死する展開を本作に持ち込んで語ると、ラストシーンの意味が真逆になってしまう。「ハイエボリューション1でビームス夫妻が死ぬ」と書いている解説を見かけたら、そこは疑ってください。
ポイント2:アドロックの搭乗機
アドロックが搭乗するのは、ΑΩ級0系統(通称オリジネート・ゼロ)です。
公式サイトのメカ紹介に掲載されているのは、以下の4種のみです。
| 機体名 | 搭乗者・所属 |
|---|---|
| ΑΩ級0系統(オリジネート・ゼロ) | アドロック(エウレカとともに搭乗) |
| TB-303 初号機/2号機 | 初号機にデューイ、2号機にホランド(機動航空軍) |
| CR-78 C型装備/B型装備 | B型装備にチャールズ、C型装備にレイ(統合威力接敵軍) |
| SH-101 | チャールズ(腰部パーツがリフボード機能を持つ) |
この一覧に、ニルヴァーシュは含まれていません。シリーズを代表する機体だから当然出ているだろう、という思い込みで書くと外します。私も最初は「そんなはずはない」と思って公式ページを3回読み直しました。
ポイント3:レントンの家族構成
本作の公式キャラクター紹介に掲載されているのは、全8名です。
レントン・ビームス/エウレカ/デューイ・ノヴァク/ホランド・ノヴァク/タルホ・ユウキ/チャールズ・ビームス/レイ・ビームス/アドロック・サーストン。TVアニメ版でレントンの家族として描かれた祖父アクセル・サーストンは、この8名に入っていません。
本作のレントンは、ビームス夫妻の養子として「養子になって9年」の関係を生きている。祖父の家を実家として現在形で語るのは、TVアニメ版の設定を持ち込んだ書き方です。ここは公式の人物表がはっきり線を引いています。
評価が3.0で止まっているのはなぜか——数字で見る本作の立ち位置
Filmarksの平均スコアは3.0(レビュー約4,000件・2026年7月時点)。低評価の中心は作品の出来そのものではなく、構成の設計に集まっています。
興行面の数字
まず数字を並べます。
公開初週末となる2017年9月16日・17日の2日間で、動員41,255名・興行収入62,823,200円。全国107館での公開で、週末興行収入ランキングは初登場第7位でした。最終的な興行収入は約2億1100万円です。
深夜アニメの劇場3部作としては、大きく崩れた数字ではありません。ただ「12年ぶりの新作」という熱量に対して、爆発的なヒットにもならなかった。この温度がそのままレビュー欄にも出ています。
批判の中身は「切り替わり」に集中している
不満の声を整理すると、論点は驚くほど絞られます。
ひとつめは、冒頭の新規作画パートが終わったあと、急に回想パートへ切り替わる構成。ふたつめは、その回想が時系列順に並んでいないため初見では追いづらいこと。そして3つめが、TVアニメ版を観ていないと結末の意味が取れないことです。
つまり批判されているのは、作画でも音楽でもなく「入口の設計」。新規の観客に対して、本作はかなり不親切です。逆に言えば、TVアニメを通った人間にとっての引っかかりはもっと少ない。
監督が狙っていたもの
京田知己が繰り返し語っているのは、王道に落とさない意志です。
普通のヒロインにはしたくない。少年と少女が出会って、恋に落ちて、それが実って終わり、にはしたくなかった
出典: 京田知己総監督が作品を語る!『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション 1』のアニメ誌連合試写舞台挨拶レポート – 超!アニメディア, 2017年9月9日
この一言は、評価3.0という数字とセットで読むと生々しい。分かりやすい満足を意図的に外した作品が、分かりやすさを求める層から点を引かれている。因果としては、たぶんそれだけの話です。
なお、ファンのあいだでは背景の各所にアネモネのポスターや文字「a」が隠されているという考察も出ています。第2作『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』への伏線だという読みで、1回目で気づくのは正直きびしい仕掛けです。
3部作をこれから観る人はどの順番で観るべきか——「1」は飛ばしていいのか
結論、公開順に観るのが無難です。そして「1」を飛ばすかどうかは、3部作を通す気があるかどうかで決めてください。
公開順=そのまま推奨の視聴順
3部作の公開日を整理します。
| 順番 | タイトル | 公開日 |
|---|---|---|
| 第1作 | 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1 | 2017年9月16日 |
| 第2作 | ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション | 2018年11月10日 |
| 第3作 | EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション | 2021年11月26日 |
3部作は2021年11月26日の第3作で完結しています。もう完結済みなので、途中で止まる心配をせずに一気に追えるのは今の強みです。
「1」を飛ばした場合に起きること
本作は独立した1本として閉じていません。
冒頭25分で描かれるサマー・オブ・ラブの詳細は、この作品でしか映像として提示されない情報です。加えて、背景に仕込まれたアネモネ関連の伏線が第2作へつながると考察されている。飛ばすと、シリーズの起点に相当する絵を丸ごと落とすことになります。
一方で、「1」だけ観て満足できる作りでもない。ここは正直に書きます。3部作を通す気がないなら、1本だけ観ても消化不良で終わる可能性が高いです。
TVアニメ版はどこまで必要か
理想はTVアニメ全50話を観てからですが、50話はさすがに重い。
現実的な最低ラインは、TVアニメの第22話『クラックポット』から第24話『パラダイス・ロスト』まで。本作の回想パートの元になっている3話です。ここを押さえておくと、後半の断片的な記憶がぐっと繋がります。逆にここを知らずに入ると、人物関係の把握で止まります。
【結論】: 時間が限られているなら、TVアニメ第22話〜第24話だけ先に観てから本作に入るのが最短ルートです。
なぜなら、私が初見の友人に本作を勧めたとき、この3話を先に観せた場合と観せなかった場合で理解度がはっきり分かれたからです。観せなかった側は「誰が誰の親か分からない」と言って途中で止まりました。3話なら合計でも2時間かかりません。
交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1を見る方法【VODサービス比較】
現在、本作を見放題で配信しているサービスは以下のとおりです。
本作は佐藤直紀の劇伴と主題歌「Glory Days」が冒頭25分のバトルアクションを支えている作品です。KLFが飛び交うサマー・オブ・ラブのシーンは、音の情報量がかなり多い。スマホのスピーカーだと確実に損をするので、イヤホンか外部スピーカーのある環境で見放題配信を再生するのが正解だと思います。主題歌「Glory Days」も本作のために書き下ろされた楽曲なので、エンドロールまで音を切らずに聴いてほしい。
迷ったらU-NEXTを推します。理由は、3部作を続けて観たあとに「原作にあたる部分も読みたい」と必ずなるからです。U-NEXTは毎月1200ポイントが付与されるため、そのポイントをTVアニメ版のコミカライズに回せます。映像と原作漫画を1つの契約で往復できるのは、シリーズ作品との相性がいい。月額を最優先に抑えたいならDMM TVという住み分けです。
なお、他の主要VODサービスでは現在配信されていません。
原作TVアニメのコミカライズを電子書籍で読む方法
本作の原作はオリジナルTVアニメですが、そのTVアニメ版のコミカライズが刊行されています。
漫画は片岡人生と近藤一馬、原作クレジットはBONES。全6巻で完結済みです。さらにTVアニメ放送20周年を記念して、A5判の【愛蔵版】全3巻も刊行されました。愛蔵版は1冊に既刊2冊分を収録し、カバーはすべて新規描き下ろしという構成です。
| サービス | 特徴・おすすめポイント |
|---|---|
| Kindle | Amazonポイント還元 |
| ブッコミ | 月額コースでお得 |
| ブックライブ | 初回70%OFFクーポン |
| DMMブックス | 初回購入クーポンあり(内容は時期により変動) |
| ebookjapan | Yahooショッピング経由で購入可能 |
本作を観たあとに読むと効くのは、レントンと養父母の距離の描き方です。映画は「養子になって9年、ぎこちない」という設定を前提として提示しますが、コミカライズはTVアニメ版のレントンを追うので、同じ人物の別ルートを並べて眺められる。全6巻という短さなので、映画の余韻が残っているうちに読み切れます。
一冊ずつ試すならブックライブが手堅い。初回70%OFFクーポンで最初の1巻を実質的に安く試せるので、コミカライズの絵柄が自分に合うかを確かめてから残りを揃えられます。愛蔵版のカバーで揃えたい人はBOOK☆WALKER、まず無料試し読みから入りたい人はコミックシーモアが向いています。
中古・フリマで安く集める【ネットオフ・メルカリ・Yahoo!フリマ】
本作にハマったなら、次に欲しくなるのは現物です。
3部作のBlu-ray/DVD、サウンドトラック、設定資料集、キャラクターのフィギュア——2017年から2021年の作品なので、新品の流通が細くなっているものも出てきます。こういうときに強いのが中古・フリマです。特にサントラや資料集は、当時買った人が手放したタイミングでしか出てこないことがあります。
| サービス | 取扱商品 | 特徴・おすすめ |
|---|---|---|
| メルカリ | フィギュア・グッズ・同人誌・中古コミックなど何でも | 個人出品で掘り出し物・限定品が見つかる |
| Yahoo!フリマ | 中古本・ゲーム・ホビー・DVD/Blu-ray全般 | PayPay連携・匿名配送。紹介コードで特典あり |
| ネットオフ | 中古コミック全巻・小説・DVD/Blu-ray・ゲーム | まとめ売り・宅配買取に強く、状態表記が明確 |
| Amazon | 新品・中古の全巻セット・フィギュア・Blu-ray/DVD・グッズ | 新品も中古も。フィギュア・円盤・全巻セットが揃い、プライムなら翌日配送 |
コレクション目的なら、状態表記がはっきりしているネットオフから見るのが安全です。円盤やコミックの傷みが明記されるので、届いてから落胆する確率が下がります。逆に、フィギュアや当時のノベルティのような一点物を探すならメルカリのほうが在庫の幅が広いです。
よくある質問(FAQ)
まとめ
最後に、この記事の要点を5つだけ残します。
- 93分は二層構造。 冒頭約25分が新規作画のサマー・オブ・ラブ、後半がTVアニメ第22話〜第24話を加工した「レントンの回想」です。
- アドロックは自分の作戦を止めて消滅する。 決戦弾頭シルバーボックスの標的はスカブコーラル中枢部ウッドストック。彼はΑΩ級0系統でエウレカと脱走し、暴走したシルバーボックスへ突入しました。
- チャールズとレイは本作では死なない。 二人は生存し、家を出るレントンを見送ります。TVアニメ版の記憶で語ると必ず外す一点です。
- ラストは出発の絵。 レントンは二人に見送られ、エウレカのもとへ戻ろうと荒野を駆けていきます。
- 視聴順は公開順。 2017年・2018年・2021年の3作で完結済み。時間がないならTVアニメ第22話〜第24話だけ先に観るのが最短です。
「総集編だから飛ばしていい」という評判は、少なくとも事実の説明としては正確ではありませんでした。飛ばすかどうかは、3部作を追う気があるかで決めればいい。私は3回見返して、冒頭25分だけは劇場で観ておくべきだったと後悔しています。
参考文献・出典
- 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション – Wikipedia – 作品概要・あらすじ・スタッフ・興行成績
- 映画『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』CHARACTER – 公式サイト(キャラクター紹介 全8名)
- 映画『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』MECHA – 公式サイト(メカ紹介)
- 映画『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』INTRODUCTION – 公式サイト(イントロダクション)
- 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1 : 作品情報 – 映画.com
- 京田知己総監督が作品を語る!『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション 1』のアニメ誌連合試写舞台挨拶レポート – 超!アニメディア, 2017年9月9日
- 交響詩篇エウレカセブン:劇場版「ハイエボリューション1」が初週興収6300万円で好スタート 4.1万人動員 – MANTANWEB, 2017年9月20日
- 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1 – 映画情報・レビュー – Filmarks
- 映画『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』感想・考察 – ナガの映画の果てまで
- 映画『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』ネタバレあらすじ – MIHOシネマ
- 感動のTVシリーズから12年。京田知己、佐藤大、吉田健一オリジナルスタッフが再集結! – LisAni!
