『新しい上司はど天然』は、前職のパワハラで心身を病んだ桃瀬健太郎(声・西山宏太朗)が、ど天然な上司・白崎優清(声・梅原裕一郎)に癒されていく1話完結型のお仕事コメディです。白崎は仕事こそ超優秀なのに、仕事を離れると極度の“ど天然”になる人物。原作はいちかわ暖による漫画で、アニメは全12話。桃瀬がトラウマを乗り越えて自立するまでが描かれます。
でも、この作品の本当の魅力は「天然上司で笑える」だけじゃありません。正直に言うと、私も最初は軽いギャグ漫画だと思っていました。読み進めるうちに、これは“傷ついた人がゆっくり回復していく物語”なんだと気づいて、思わず胸が熱くなったんです。
※本記事は物語の展開に触れます。まっさらな状態で楽しみたい方は、先に本編をどうぞ。
※本記事は2026年7月時点の情報です。原作はマンガクロスで連載中です。
- 『新しい上司はど天然』の1分でわかるあらすじと作品の全体像
- 白崎・桃瀬・清優・青山・金城・子猫の白桃、それぞれの関係
- なぜこんなに癒されるのか——“ど天然”が桃瀬を救った本当の理由
- 子猫『白桃』の名前の由来と、兄・清優が示す白崎家の秘密
- アニメの結末と、その続きをどこで読めるのか(単行本は何巻まで?)
- アニメを見る・原作を読むためのVOD/電子書籍サービス比較
『新しい上司はど天然』ってどんな話?1分でわかるあらすじ
一言でいえば、パワハラで転職してきた青年が、ど天然な上司に少しずつ心をほどかれていくお仕事コメディです。舞台は広告代理店・株式会社Minette。
主人公の桃瀬健太郎は、前職の上司からのパワハラで心と体を壊し、逃げるようにこの会社へ転職してきました。北海道出身の26歳。身長191cmと大きな体なのに、「また怖い上司だったらどうしよう」と怯えながら初出社します。
そこで出会ったのが、直属の上司である白崎優清(34歳)でした。整った見た目で仕事もできる。桃瀬は身構えます。ところがこの人、木の切り株を猫と間違えたり、桃瀬の手をマウスと勘違いしてクリックしようとしたり——とにかく“ど天然”だったのです。
物語は基本的に1話完結。派手な事件は起きません。でも、白崎のずれた優しさに触れるたび、桃瀬の強張った表情がふっとゆるむ。その積み重ねが、この作品の心地よさになっています。
作者はいちかわ暖さん。もともとSNSに投稿していた漫画が原点で、2019年2月5日から秋田書店のWeb漫画サイト『マンガクロス』での連載に発展しました。「WEB漫画総選挙2019」では首位を獲得。2023年5月時点で単行本の累計発行部数は50万部を突破しています。
【結論】: まず1巻の「薬を買ってくるエピソード」だけでも読んでみてください。
なぜなら、白崎が桃瀬のために薬を買いに走り、間違えて生理痛の薬を渡してしまう——この1シーンに、作品の魅力が全部詰まっているからです。桃瀬が思わず吹き出す表情で、「あ、この漫画好きだ」と確信できます。
登場人物とその関係——白崎・桃瀬・清優・青山・金城・子猫の白桃
物語の中心は、上司・白崎優清と部下・桃瀬健太郎の二人。そこに白崎の兄や職場の面々、一匹の子猫が加わって、ゆるやかな“擬似家族”のような関係が広がっていきます。

白崎優清(しろさき ゆうせい/声・梅原裕一郎) は本作の“ど天然”上司。34歳・身長181cm。Minetteの主任で、仕事の能力は折り紙付きです。なのに仕事を離れると天然全開。猫が大好きで、一人暮らしをしています。
桃瀬健太郎(ももせ けんたろう/声・西山宏太朗) が主人公。前職のパワハラ被害で身構えていた彼が、白崎と過ごすうちに少しずつ人を信じられるようになっていきます。
清優(きよまさ/声・小野大輔) は白崎優清の兄。海外を拠点に活動するカメラマンで、弟に負けず劣らず天然な人物です。彼の登場が、白崎家の“ある秘密”を浮かび上がらせます(詳しくは後述します)。
青山光男(あおやま みつお/声・杉田智和) は白崎たちの課長。39歳。自己評価が低くて寂しがり屋という、どこか憎めない上司です。
金城愛悟(きんじょう あいご/声・福山潤) は桃瀬の後輩にあたる存在。彼もまたパワハラを経験しており、桃瀬と白崎のやり取りに癒されてこの会社にやってきました。
そして忘れてはいけないのが子猫の 白桃(はくとう/声・下野紘)。白崎と桃瀬が箱に捨てられていたところを保護した猫で、物語の癒し担当です。
なぜこんなに癒されるのか?『ど天然』が桃瀬を救った本当の理由
結論から言うと、白崎の天然は“相手を試さず、裁かない優しさ”の表れだからです。パワハラで人を怖がるようになった桃瀬にとって、これ以上ない特効薬でした。
ここから先はネタバレを含みます!
桃瀬の心が回復していく過程に触れます。未読の方はご注意ください。
考えてみてください。パワハラ上司の怖さって、「常にこちらを評価し、粗探しをしてくる」ところにあります。桃瀬はずっと、上司の顔色をうかがって生きてきました。
ところが白崎は、そもそも人を試すという発想がありません。桃瀬の失敗を責めるどころか、自分が切り株を猫と間違えて大騒ぎしている。そんな上司の前では、「ちゃんとしなきゃ」という緊張が意味をなくしてしまうのです。
象徴的なのが、桃瀬が体調を崩したときのエピソード。白崎はあわてて薬を買いに行き、間違えて生理痛の薬を渡してしまいます。普通なら気まずい失敗。でも桃瀬は、その天然ぶりに思わず笑ってしまう。この“笑えた”瞬間こそ、彼が久しぶりに肩の力を抜けた瞬間でした。
だから私は、この作品を単なるギャグ漫画とは呼びたくありません。白崎のボケで笑わせながら、その裏で「傷ついた人が回復していくドラマ」が静かに進んでいく。笑えるのに泣ける——この二層構造が、多くの読者の心を掴んでいる理由だと感じています。
【結論】: 白崎の言動を「天然でおもしろい」だけで読み飛ばすと、この作品の半分を見逃します。
なぜなら、彼の“裁かない態度”が桃瀬の恐怖をほどく描写こそが縦軸だからです。私は最初ギャグとして流し読みしていて、2周目で桃瀬の表情の変化に気づき、解像度が一気に上がりました。
子猫『白桃』と兄・清優の秘密——白崎家に隠された“天然の血筋”
このセクションでは、物語に温かみを添える二つの要素を掘り下げます。子猫・白桃の存在と、兄・清優が明かす白崎家の背景です。
まず白桃について。この子猫の名前、実は主人公二人の名字を合わせたものです。白崎の「白」と桃瀬の「桃」で「白桃」。二人で見つけた捨て猫を白崎が引き取り、名前を付けて一緒に育てていく——このプロセスを通じて、白崎と桃瀬の関係は同僚以上の“家族”に近いものへと変わっていきます。
やがて白崎の家で桃瀬が同居しながら猫を育てる、という関係にまで発展します。ここを「二人が付き合っている」と読む人もいますが、原作は明確な恋愛としては描いていません。むしろ、傷ついた桃瀬が安心して身を寄せられる居場所ができた、と受け取るほうがしっくりきます。
そしてもう一つの鍵が、白崎の兄・清優の登場です。海外で活動するカメラマンの清優もまた、弟に負けないど天然。この兄が現れることで、「白崎の天然は生まれ持ったもの=白崎家の血筋」であることが示されます。
これ、地味に大事なポイントなんです。白崎の天然が単なるギャグ設定ではなく、家族に裏打ちされた“本物”だと分かる。だからこそ、彼の優しさに嘘くささがないんですよね。
【結論】: 兄・清優が出てくる回は、白崎というキャラを理解する上で見逃せません。
なぜなら、白崎の天然の“出どころ”が家族にあると分かる瞬間だからです。アニメでは清優役が小野大輔さんで、第1話からOPクレジットに名前だけ先行登場していた仕掛けも粋でした。
アニメの結末はどこまで?桃瀬のトラウマ克服と自立のラスト
アニメ全12話のゴールは、桃瀬が前職のトラウマを乗り越え、自分の足で立ち直るところにあります。
TVアニメは2023年10月7日から12月23日にかけて放送されました。制作はA-1 Pictures、監督は阿部記之、シリーズ構成は横谷昌宏。オープニングテーマはフジファブリックの「プラネタリア」、エンディングテーマはLenny code fictionの「花束」が彩ります。
物語の終盤、桃瀬は白崎との同居生活を経て、自分の部屋で暮らし始めます。これを「二人の関係が終わってしまった」と寂しく感じる人もいるかもしれません。私も最初はそう思いました。
でも、これは別れではありません。白崎という安全な居場所で心を回復させた桃瀬が、「もう大丈夫」と自立していく——そういう前向きな卒業なんです。パワハラで一度は潰れかけた青年が、自分の意思で新しい一歩を踏み出す。そのラストは、静かだけれど確かな達成感がありました。
派手なクライマックスはありません。それでもこの作品は、「働くことに疲れた人が、もう一度前を向く」までを丁寧に描き切った。だからこそ、見終わったあとに温かい余韻が残るのだと思います。
アニメの続きはどこで読める?単行本は何巻まで出ている?
先に結論をお伝えします。単行本は既刊2巻(第2巻は2020年5月20日発売)で、その先の続きはWeb連載で読めます。
ここが、実は多くのファンがモヤモヤしているポイントなんです。アニメを見終わって「原作の続きを読みたい!」と思っても、単行本を探すと2巻までしか見つからない。「え、そこで終わり?」と戸惑ってしまいます。
種明かしをすると、原作は秋田書店のWeb漫画サイト『マンガクロス』で今も連載が続いています。単行本の刊行がゆっくりなだけで、物語そのものは2巻の先へと進んでいるんです。レーベルはヤングチャンピオン・コミックス。
つまり、まとめて手元に置きたいなら電子書籍で既刊2巻を、最新の展開を追いたいならマンガクロスのWeb連載を、という使い分けが正解です。アニメで描かれたのはあくまで序盤〜中盤。白崎と桃瀬のその後の日常は、続きにたっぷり残されています。
【結論】: 「単行本2巻で完結」ではなく「単行本は2巻まで、連載は継続中」と覚えておいてください。
なぜなら、ここを誤解して「打ち切り?」と心配する声をよく見かけるからです。私もアニメ後に単行本を探して同じ勘違いをしましたが、マンガクロスを開いたら続きがちゃんとありました。
アニメ『新しい上司はど天然』を見る方法【VODサービス比較】
アニメ全12話は、複数の動画配信サービスの見放題で楽しめます。会社帰りにスマホで1話ずつ、というゆるい見方がこの作品にはよく合います。
白崎の天然エピソードは表情や“間”で笑わせるタイプなので、画質のいい見放題でじっくり観るのがおすすめです。特に桃瀬が初めて吹き出す第1話の薬のシーンは、キャラの表情変化が肝。細部まで見られる環境で一気見する価値があります。
迷ったら、まずはdアニメストアを選ぶのが結局いちばん手軽です。月額660円〜とアニメ専門ならではの安さで、初回31日間は無料。全12話くらいのボリュームなら、無料期間内に一気見して癒しをチャージしきることもできます。原作漫画までまとめて追いたい人は、毎月のポイントで漫画も読めるU-NEXTが結果的にお得になります。
原作漫画をお得に読む方法【電子書籍比較】
原作の続きは電子書籍が便利です。既刊2巻ならまとめても手が届きやすく、スマホですぐ読み始められます。
紙の単行本は品切れの店も出てきているので、確実に既刊をそろえるなら電子書籍が安心。1話完結の作品なので、寝る前に1〜2話ずつ“ちょっとだけ癒される”読み方にも向いています。
| サービス | 特徴・おすすめポイント |
|---|---|
| Kindle | Amazonポイント還元 |
| DMMブックス | 全巻2000円割引 |
| ebookjapan | Yahooショッピング経由で購入可能 |
一番の推しはブックライブです。初回70%OFFクーポンを使えば1巻を実質半額以下で読み始められるので、「まず試してみたい」という人に一番向いています。Amazonでの買い物が多い人なら、ポイント還元のあるKindleでそろえるのも手です。
中古・フリマで安く集める【ネットオフ・メルカリ・Yahoo!フリマ】
「紙で手元に置きたい」「関連グッズも欲しい」という人は、中古・フリマも見逃せません。癒し系の作品はコレクションしたくなるものです。
既刊2巻なら、中古でまとめ買いすればかなり安くそろえられます。作品にハマった人向けのグッズや、アニメ関連の現物が思わぬ掘り出し物で見つかることもあります。
| サービス | 取扱商品 | 特徴・おすすめ |
|---|---|---|
| メルカリ | フィギュア・グッズ・同人誌・中古コミックなど何でも | 個人出品で掘り出し物・限定品が見つかる |
| Yahoo!フリマ | 中古本・ゲーム・ホビー・DVD/Blu-ray全般 | PayPay連携・匿名配送。紹介コードで特典あり |
| ネットオフ | 中古コミック全巻・小説・DVD/Blu-ray・ゲーム | まとめ売り・宅配買取に強く、状態表記が明確 |
| Amazon | 新品・中古の全巻セット・フィギュア・Blu-ray/DVD・グッズ | 新品も中古も。フィギュア・円盤・全巻セットが揃い、プライムなら翌日配送 |
よくある質問(FAQ)
まとめ
『新しい上司はど天然』は、ど天然な上司・白崎優清と、パワハラで傷ついた部下・桃瀬健太郎の関係を描いた、笑えて泣けるお仕事コメディです。白崎の“裁かない優しさ”が桃瀬の心をほどいていく過程は、働くすべての人にそっと寄り添ってくれます。
子猫・白桃や兄・清優といった存在が物語に温かみを添え、アニメ全12話は桃瀬の自立というやさしいゴールで締めくくられます。その先の日常は、マンガクロスのWeb連載と既刊2巻の単行本に続いています。
アニメで癒されたら、ぜひ原作でその先へ。白崎主任のずれた優しさは、きっと明日の元気になってくれるはずです。
参考文献・出典
- TVアニメ「新しい上司はど天然」公式サイト Character – キャラクター・声優情報
- 新しい上司はど天然 – Wikipedia – 作品概要・連載/放送情報
- 「新しい上司はど天然」白崎主任の兄でカメラマンの清優役を小野大輔 – おたスケ, 兄・清優の設定
- 新しい上司はど天然(1-2巻 最新刊) | 漫画全巻ドットコム – 単行本の巻数・発売日
- 新しい上司はど天然 単行本 第1巻・第2巻(いちかわ暖/秋田書店 ヤングチャンピオン・コミックス)
