義妹に友達も、婚約者も、家族さえも奪われた――。
もしあなたがそんな目に遭ったら、泣き寝入りしますか? それとも——16年かけてでも、すべてを取り戻しますか?
『復讐の時間』の主人公・竹田琴葉は、16年という歳月をかけて、すべてを取り戻す道を選びました。
この記事では、復讐系漫画の中でも屈指の緻密さで描かれる琴葉の復讐劇を、全7巻にわたって徹底解説します。結末のネタバレはもちろん、読者の間で賛否が分かれるラストの真意まで、余すところなくお伝えします。
- 『復讐の時間』全7巻のあらすじとネタバレ
- 主要キャラクターの関係性と相関図
- 衝撃の結末と最終回の詳細
- あげはの策略と母の失踪の真相(考察)
- 読者の評価・感想まとめ
- 全巻をお得に読む方法
『復讐の時間』とは?作品基本情報
『復讐の時間』は、前田留依が原作、佐藤猫が作画を担当するサスペンス・ヒューマンドラマ漫画です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 復讐の時間 |
| 原作 | 前田留依 |
| 漫画 | 佐藤猫 |
| 出版社 | DPNブックス |
| レーベル | コミックなにとぞ |
| 連載 | ダ・ヴィンチWeb |
| 巻数 | 全7巻(全28話)完結 |
| ジャンル | 復讐劇・サスペンス・ヒューマンドラマ |
裕福な家庭に生まれ、何不自由なく育てられた主人公・竹田琴葉。しかし、父の不倫が発覚し、不倫相手の娘・あげはの登場によって、彼女の人生は一変します。
友達、婚約者、家族の愛、社会的地位——あげはの巧みな策略によって、琴葉はすべてを奪われてしまうのです。
そして16年後。大人になった琴葉は、トップデザイナーとして華麗に復活し、静かに復讐の幕を開けます。
登場人物・キャラクター相関図
物語を理解する上で、複雑に絡み合う人間関係を整理しておきましょう。
竹田琴葉(主人公)
タケダ・ハウスホールドアイテムズの社長令嬢として生まれるも、あげはの策略で全てを失う。16年間、復讐のために自分を磨き続け、杉山バッグでトップデザイナーにまで上り詰めた努力の人。知性と忍耐力を武器に、緻密な復讐計画を実行していきます。
あげは(義妹・敵役)
父の不倫相手・みきの娘。わずか8歳にしてサイコパス全開の悪知恵で琴葉を陥れた恐るべき存在。周囲を巧みに騙し、琴葉の友達、婚約者、そして父の愛まで奪い取ります。大人になってからも琴葉のデザインデータを盗作するなど、その本性は変わりません。
みき(継母・敵役)
琴葉の父の不倫相手で、後に再婚相手となる計算高い女性。元マリエ・キッチンのアシスタント。自分とあげはの幸せのために、琴葉と母親を排除しようと画策します。琴葉の母の「失踪」にも深く関わっている黒幕的存在です。
琴葉の父(タケダ社社長)
タケダ・ハウスホールドアイテムズの社長。不倫で家族を崩壊させた張本人でありながら、あげはの本性を見抜けず、実の娘・琴葉を冷遇し続けました。物語の終盤で、ようやく自らの過ちを認め、社長の座を退くことになります。
琴葉の母
元「マリエ・キッチン」の料理研究家。みきの策略により失踪させられ、実は病院に隔離されていました。最終回で琴葉と16年ぶりの再会を果たします。
杉山哲夫(叔父・味方)
琴葉の父の義弟。冷静で公平な判断力を持つ人物。物語の終盤で新社長に就任し、琴葉の復讐を静かに見届ける役割を果たします。

『復讐の時間』全巻ネタバレあらすじ
ここから先は重大なネタバレを含みます!
まだ読んでいない方は、先に本編をお読みになることを強くおすすめします。
1〜2巻:すべてを奪われた幼少期——悪夢の始まり
物語は、琴葉がまだ幸せな家庭で暮らしていた頃から始まります。
父は「タケダ・ハウスホールドアイテムズ」というキッチン・リビング雑貨の会社を経営し、母は同社の看板番組「マリエ・キッチン」に料理研究家として出演していました。何不自由のない、絵に描いたような幸せな家庭です。
しかし、その幸せは父の不倫発覚とともに音を立てて崩れ始めます。
不倫相手は、なんとマリエ・キッチンのアシスタントだったみき。そして、みきの娘・あげはが竹田家に入り込んできたことで、琴葉の地獄が始まるのです。
驚くべきは、あげはの策略がわずか8歳の時点で始まっていたこと。
琴葉の髪を事故と見せかけて毟り取り、父親の子供であると偽った可能性すら示唆される、常軌を逸した悪知恵。友達を次々と奪い、琴葉を孤立させていくその手口は、とても子供とは思えません。
読者の間では「8歳でこの策略は無理がある。実母のみきが裏で糸を引いていたのでは?」という考察も根強く、母娘で琴葉を追い詰めていった構図が見えてきます。
そして、琴葉にとって最大の悲劇——母の失踪。
真相は後に明かされますが、この時点で琴葉は友達も、婚約者も、家族の愛も、そして母親さえも失ってしまうのです。
【結論】: 復讐系漫画は序盤の「理不尽パート」を乗り越えてこそ真価を発揮します。
なぜなら、この手のジャンルは序盤で主人公がとことん追い詰められるほど、後半の逆転劇が鮮烈に輝くから。私も正直、あげはの序盤のサイコパスぶりがあまりにキツくて、一度読むのをやめかけました。でも3巻から一気に流れが変わります。序盤で「もう無理…」と思っている方、もう少しだけ読み進めてみてください。
3〜5巻:16年後、復讐の幕開け——トップデザイナーの帰還
16年の歳月が流れ、大人になった琴葉は別人のように変わっていました。
親戚の経営する「杉山バッグ」でキャリアを積み、トップデザイナーとして業界に名を馳せるまでに成長。新作は発売と同時に完売するほどの人気を誇ります。
そんな琴葉に、因縁の父が声をかけてきます。
「マリエ・キッチンを立て直してくれないか」
かつて母が手がけていたブランド。琴葉はこの提案を、復讐の足がかりとして受け入れます。
タケダ社に入社した琴葉は、社内であげはと再会。あげはもまた大人になり、社内で一定のポジションを得ていましたが、その実力は——琴葉のデザインデータの盗作によって築かれたものでした。
琴葉はマリエ・キッチンの立て直しを進めながら、着実に社内での存在感を高めていきます。あげはの盗作の証拠を集め、みきの策略の全容を解き明かし、16年分の怒りを緻密な計画へと昇華させていくのです。
3〜5巻の復讐始動パートが本作最大の見どころ。琴葉が感情に任せて暴走するのではなく、知性と忍耐で一手一手着実に追い詰めていく姿は、読んでいて思わず拳を握ってしまいます。
6〜7巻:プレゼン対決と衝撃の真相——すべてが明かされる時
物語はクライマックスへ。
琴葉とあげはのプレゼン対決——ここが本作最大のカタルシスポイントです。
社の命運をかけたプレゼンテーションの場で、琴葉はあげはの盗作を白日の下にさらします。あげはが長年にわたって琴葉のデザインデータを盗み、自分の実績として発表していた事実。積み重ねてきた虚構のキャリアが、一瞬にして崩壊する瞬間です。
そして、もうひとつの衝撃——母親の失踪の真相。
琴葉の母は、みきの策略によって病院に隔離されていたのです。失踪ではなく、事実上の監禁。16年もの間、琴葉のすぐ手の届かない場所で、自由を奪われていました。
この真相が暴露された時、父はついに自らの過ちを認めます。みきの言葉を鵜呑みにし、実の娘を冷遇し、元妻の失踪を深く追及しなかった自分自身の罪を。
【結論】: プレゼン対決シーンは、ネタバレを知っていても実際に読む価値があります。
なぜなら、佐藤猫先生の画力が存分に発揮されるシーンだからです。追い詰められたあげはの表情が段階的に崩れていく描写、そして琴葉の静かな怒りを湛えた瞳——これは文字だけでは絶対に伝わりません。復讐系漫画を100作品以上読んできましたが、ここまで「表情」で魅せるクライマックスは珍しいです。
結末・最終回を徹底解説
あげはの末路
盗作が公になったあげはは、社会的信用を完全に失います。会社からも追放され、世間からの非難を浴びる中、あげはは海外へ逃亡。法的な罰を受けることなく、日本を去りました。
父の決断
自らの過ちを認めた父は、社長の座を退きます。後任には、琴葉の叔父である杉山哲夫が就任。公平で冷静な判断力を持つ杉山のもと、会社は新たなスタートを切ります。
琴葉と母の再会
そして最終回のハイライト——琴葉と母の16年ぶりの再会。
病院から解放された母と、すべてを取り戻した琴葉。16年という途方もない歳月を経て、ようやく家族の絆が取り戻される瞬間です。
結末への評価が分かれるポイント
正直に言うと、この結末には賛否があります。
スッキリ派の意見:
- 琴葉が努力で全てを取り戻したのが良い
- 母との再会シーンに涙した
- 畳みかけるような復讐劇が爽快
モヤモヤ派の意見:
- あげはへの罰が軽すぎる。海外逃亡で逃げ切りは納得できない
- 父への罰も社長辞任だけでは不十分
- 伏線の回収が中途半端(室井の件など)
- 7巻で終わるには急ぎすぎている
筆者としては、あげはの「社会的信用の完全崩壊」は、ある意味で最も残酷な罰だと感じています。名前も実績もすべてが虚構だったと世間に知られた状態で、逃げた先の海外で何ができるのか。その孤独な未来を想像すると、刑罰以上の罰を受けているとも言えるのではないでしょうか。
考察・伏線まとめ|あげはの策略と母の失踪の真相
あげは8歳の策略——本当に単独犯?
作中で最も議論を呼ぶのが、あげはがわずか8歳で見せたサイコパス的な策略です。
琴葉の髪を利用した偽装工作、友人関係の破壊、父親の愛情の独占——これらを8歳の子供が単独で行えるとは考えにくい。読者の間では、実母みきが裏で糸を引いていたという考察が有力です。
みきは元々マリエ・キッチンのアシスタントとして竹田家に入り込んだ計算高い人物。娘のあげはを「道具」として利用し、琴葉とその母を排除しようとしたという見方は、十分に説得力があります。
母の失踪=監禁の真相
琴葉の母の失踪は、みき主導による事実上の監禁でした。
ここで気になるのは、父の関与です。16年間、元妻の行方を本気で探さなかったのか? みきの言葉を鵜呑みにしていただけなのか、それとも見て見ぬふりをした共犯関係だったのか。
作中では明確に描かれていませんが、父が「知らなかった」では済まされない年月が流れているのは確かです。
あげはの逃亡後——残された疑問
あげはは海外に逃亡しましたが、その先で同じことを繰り返す可能性は否定できません。あげはのサイコパス的な性格は、幼少期から一貫して描かれており、環境が変わったところで本質は変わらないでしょう。
この「完全な断罪がなされない」結末に不満を感じる読者が多いのも頷けます。
【結論】: 「罰が軽い」と感じたら、それは作品のメッセージを考えるチャンスかもしれません。
なぜなら、本作は「復讐の果てにある虚しさ」と「再生」を描いた物語でもあるからです。琴葉が本当に取り戻したかったのは、あげはへの罰ではなく、母との絆と自分自身の人生。復讐はあくまで手段であり、目的ではなかった——そう読み解くと、このエンディングの意味が変わってきます。
読者の感想・評価まとめ
めちゃコミックでの総合評価は3.6/5.0(554件)。星3が38%で最多という、「面白いけど惜しい」というゾーンに位置する作品です。
高評価ポイント
- テンポの良さ: 全7巻28話でサクサク読める
- 琴葉の成長と知性: どん底から這い上がる姿に共感
- プレゼン対決の爽快感: 復讐が結実する瞬間のカタルシス
- あげはの悪役としての完成度: 読者の怒りを掻き立てるサイコパスぶり
不満点
- 復讐の物足りなさ: あげはが法的に罰されないまま逃亡
- 結末のあっさり感: もう少し丁寧に描いてほしかった
- 未回収の伏線: 室井の件など説明不足な要素
- 父への処罰の甘さ: 不倫・児童虐待に近い冷遇の割に社長辞任だけ
筆者の総合評価
復讐系漫画としては「序盤の理不尽さ」と「中盤の緻密な逆転劇」が秀逸な作品です。特に3〜6巻の琴葉がじわじわと追い詰めていく展開は、ページをめくる手が止まりません。
一方で、最終巻の駆け足感は否めません。もう1〜2巻かけて伏線を丁寧に回収していれば、評価は大きく変わっていたでしょう。
それでも、全7巻という手頃なボリュームで「奪われたすべてを取り戻す」という王道の復讐劇を楽しめるのは、この作品の大きな魅力です。
『復讐の時間』をお得に読む方法|電子書籍サービス比較
『復讐の時間』はアニメ化・ドラマ化されていないため、作品を楽しむなら電子書籍一択です。
全7巻完結済みなので、一気読みにぴったり。コミックシーモア、ピッコマ、めちゃコミック、LINEマンガなど主要な電子書籍サービスで幅広く配信されています。
無料で試し読みできるサービスも充実しています。ピッコマなら「待てば無料」で読み進められますし、めちゃコミックでは4話無料、LINEマンガでは3話無料で配信中です。
まずは無料分を読んでみて、あげはのサイコパスぶりに怒りを覚えたら——それが「買い時」のサインです。全7巻、一気読みする価値は十分にあります。
よくある質問(FAQ)
まとめ
『復讐の時間』は、義妹に人生を丸ごと奪われた琴葉が、16年の歳月をかけてすべてを取り戻す壮絶な復讐劇です。
序盤のあげはのサイコパスぶりに胸が苦しくなりながらも、中盤以降の琴葉の緻密な逆転劇には思わず拳を握ってしまう——そんな作品。
結末にはスカッとする部分とモヤモヤが残る部分の両方がありますが、全7巻という手頃なボリュームで「どん底からの逆転」を味わえるのは、この作品ならではの魅力です。
ネタバレを読んでいただいた上であえて言いますが、プレゼン対決シーンの迫力は、文字では絶対に伝えきれません。 琴葉の静かな怒りとあげはの崩壊していく表情——ぜひご自身の目で確かめてみてください。
参考文献・出典
- 漫画『復讐の時間』最終回まで全話ネタバレあらすじ&感想を紹介! – ciatr(シアター)
- 復讐の時間 | 連載 – ダ・ヴィンチWeb
- 復讐の時間 レビューと感想(ネタバレあり) – めちゃコミック
- 復讐の時間 レビューと感想 – めちゃコミック
- 復讐の時間 第1巻〜第7巻(前田留依・佐藤猫、DPNブックス)
