【ラスト・ブレス ネタバレ】クリスは助かるのか——酸素ゼロ29分の結末・命綱が切れた理由・実話との違いを完全解説

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映画『ラスト・ブレス』ネタバレ解説記事のアイキャッチ画像。真っ暗な深海で細いライトの光だけを頼りに立つ潜水士の後ろ姿と、『酸素ゼロで29分——彼は助かる』のコピー

結論から書きます。深海に取り残される若手の飽和潜水士クリス・レモンズ(演: フィン・コール)は死亡せず、生還します。しかもこれは実話で、酸素の供給が完全に絶たれた状態から約29分後に回収され、恒久的な後遺症も残りませんでした。

※本記事は物語の核心に触れるネタバレを含みます。

正直、私は予告の「残る酸素はあと10分」というコピーを見て、時間制限つきのパニック映画だと思っていました。ところが本編を観たあとに残ったのは、真逆の感触でした。——10分が過ぎた後の空白のほうが、はるかに怖い。

映画『ラスト・ブレス』(原題: Last Breath/2025年9月26日 日本公開・93分)は、2012年に北海で実際に起きた飽和潜水事故を題材にしています。生死という一番大きな問いには、実話ゆえ最初から答えが出ています。だからこの記事では「助かるかどうか」を早めに片づけて、そこから先の「なぜ助かったのか」「命綱はなぜ切れたのか」「どこまでが事実か」に紙幅を割きます。

この記事を書いた人
藤沢あかり——年間200本以上の映画を劇場と配信で追いかける映画ライター。実話ベース作品を偏愛しており、本作については2019年のドキュメンタリー版『最後の一息』を先に観てから、2025年の劇映画版を劇場で鑑賞。両者を見比べたうえで書いています。

💡この記事でわかること
  • クリス・レモンズが助かるのか、結末の事実関係
  • 事故発生から生還までに何が起きたのかの時系列
  • 命綱(アンビリカル)が切れた本当の原因
  • 「なぜ助かったのか」がいまも説明しきれていない理由
  • 2019年のドキュメンタリー版との違いと、3人のその後
  • 同名の別作品(海洋ホラー版)との見分け方

ここから先はネタバレを含みます!
事故の経過と結末に触れます。まだ観ていない方は、先に本編をご覧になることを強くおすすめします。

目次

クリス・レモンズは助かる?——結末を先に言うと「生還」

クリス・レモンズは死にません。海底に取り残されたまま酸素の供給を絶たれますが、最終的に回収され、蘇生処置で意識を取り戻して生還します。

まずここを確定させておきたいのは、本作が創作の余地を残したフィクションではないからです。題材になっているのは2012年9月、北海の潜水支援船(劇中ではタロス号)で起きた実在の事故。だから結末は脚本家が決めたものではなく、すでに起きた事実として決まっています。

そして事実のほうが、脚色よりも強い。クリスは水深約91メートルの海底で命綱を失いました。装備に残っていたのは背中の緊急用ボンベの酸素だけです。劇中ではこれを「およそ10分」として提示しますが、実際の事故で彼に残っていたベイルアウトガスは約5分ぶんだったと英語版Wikipediaは記述しています。

ここで多くの人が——私も含めて——「その数分以内に助けが来るかどうかの話だ」と考えます。違いました。彼はボンベを使い切り、そのうえで酸素供給がない状態のまま海底に留まります。劇映画版では「回収の29分前に酸素が尽きていた」と示され、実際の事故についても報道は約30分にわたり無呼吸ガス状態だったと伝えています。回収されたときには意識はなく、生きているようには見えない状態でした。

それでも彼は戻ってきます。身体にも脳にも、恒久的な障害は残りませんでした。ラストには実在のクリス・レモンズ本人の映像を含む後日談が置かれ、劇映画がそのまま現実へ着地する構成になっています。

ここが本作の設計のうまさだと感じました。生死を伏せて引っぱるのではなく、「助かる」という結末を実話として提示したうえで、観客の関心を「どうやって?」へ移していく。だから結末を知って観ても、緊張はまったく落ちません。

おたくライター

【結論】: 結末を先に知ってから観ても、この映画の面白さはほとんど損なわれません。むしろ知ってから観るほうがいい。
なぜなら、本作の緊張は「クリスが死ぬかどうか」ではなく「ベル内と船上の人間が、どの手順を、どの順番で選ぶか」に置かれているからです。私は結末を知った状態で劇場に入りましたが、通信が途絶える場面では息を詰めていました。

酸素ゼロで29分——事故発生から生還までに何が起きたのか

映画『ラスト・ブレス』の事故から生還までの時系列タイムライン図。2012年9月の北海での作業開始、DPシステム異常による船の流され、命綱切断と緊急ボンベのみの状態、酸素供給ゼロの約29分、回収と蘇生、約3週間後の現場復帰までを7段階で図示

2012年9月に起きたこの事故は、大きく4つの段階に分けて整理できます。①船の制御喪失 ②命綱の切断と緊急ボンベ約10分 ③酸素供給ゼロで約29分 ④回収と蘇生、という順番です。

①北海の海底91メートル、ガスパイプラインの補修作業

3人の飽和潜水士はガスパイプラインの補修のため、北海の海底へ降りていました。作業水深は約91メートル。光は届かず、水温も低い——人が長く留まる場所ではない。

映画.comの特集はこの現場を「360度全方位の暗闇に包まれている」と表現しています。実際、劇中でも視界の情報量は極端に少ない。潜水士たちが頼っているのは、命綱を通じて船とつながる通信の声です。

②船が流され、アンビリカルが引きちぎられる

事故の起点は船側です。潜水支援船の位置を保つダイナミック・ポジショニング・システム(DPシステム)に異常が発生し、船は定点保持を失って流されました。

その動きに引っぱられ、クリスのアンビリカル(酸素・電源・通信を送る命綱)が絡んだ末に切断されます。この瞬間、彼は暖房も通信も明かりも同時に失いました。残ったのは背中の緊急ボンベだけ(劇中の提示は約10分ぶん、実際の事故では約5分ぶん)です。

③酸素供給ゼロの約29分

ここが本作の核心です。ボンベを使い切っても、救出は間に合いませんでした。英語版Wikipediaの2025年版あらすじによれば、劇中でクリスが回収された時点で酸素が尽きてから約29分が経過しています。実際の事故についても、彼が呼吸ガスなしで過ごした時間は約30分と報じられています。

数字にすると短く見えるかもしれません。でも、通常なら意識を失ってから数分で不可逆的な脳の損傷が始まると言われる領域です。しかも救助側は「すぐ浮上して助ける」ことができません。飽和潜水では潜水士の身体が高圧環境に順応しているため、減圧に何日もかかるからです。

④デイヴ・ユアサが回収し、ダンカン・オールコックが蘇生させる

海底のクリスを回収したのは、同じチームの潜水士デイヴ・ユアサ(演: シム・リウ)です。そしてベル内で蘇生処置を行い、彼を呼び戻したのがベテランのダンカン・オールコック(演: ウッディ・ハレルソン)でした。

この役割分担は、映画の見え方をかなり左右しています。海に出て回収する者と、狭いベル内で待って手を尽くす者。ヒーロー1人の物語にせず、職業チームの手順として描く。そこが本作の静かな誠実さだと思う。

おたくライター

【結論】: 「緊急ボンベの持ち時間」と「酸素が尽きてからの時間」は必ず分けて理解してください。ここを混同すると、この事故の異常さが半分も伝わりません。
なぜなら、ボンベぶんは「想定内の備え」で、その後の時間こそ「想定外」だからです。しかもボンベの長さは劇中の約10分と実際の約5分でずれています。私は最初、両方をひとまとめに読み違えていて、記事化にあたって出典を読み直して認識を改めました。

命綱(アンビリカル)はなぜ切れた?——事故の引き金はDPシステムの異常

原因は潜水士の判断ミスや不注意ではありません。船の位置を保つDPシステムの異常です。制御を失った船が流れ、その力が命綱にかかりました。

ダイナミック・ポジショニングは、複数のスラスターを自動制御して船を同じ座標に留める仕組みです。海上に固定されたものは何もないので、船は常に「動きながら止まっている」状態になります。潜水士はその船から命綱を伸ばして海底で作業する。つまり船が流されれば、命綱は必ず引っぱられます。

この構図を理解すると、本作の恐怖の質が見えてきます。悪人がいないのです。誰かが手を抜いたわけでも、悪意で誰かを見捨てたわけでもない。システムが落ちた、それだけで一人の人間が海底に取り残される。

だから劇中の船上シーンには、怒鳴り合いの見せ場がほとんどありません。あるのは手順の確認と、選べる選択肢がどんどん減っていく事実の共有です。ここを「静かすぎる」と感じる人はいるでしょう。ただ、実際の産業事故はたいていこう進むのだろうと思わされます。

もうひとつ押さえておきたいのは、飽和潜水という働き方そのものが救出の制約になっている点です。潜水士は高圧のガス環境に身体を順応させたまま、船上の加圧室と海底を往復して長期間働きます。その代わり、地上の気圧に戻るには何日もかけた減圧が必要になる。

つまり「とにかく全員引き上げて病院へ」という当たり前の選択が使えません。救出は必ず、高圧環境の中だけで完結させなければならない。この仕組みが、そのまま脚本のルールとして機能しています。

なぜ助かったのか——「奇跡」の中身を分解する

正直に書きます。決定的な答えは出ていません。この事故でクリス・レモンズが生き延びられた理由は、専門家にも完全には説明できていないのが現状です。

よく挙げられるのは水温です。北海の海底は水温が低く、身体が急速に冷えていく環境にあります。低体温状態では代謝が落ちて酸素の消費量も下がるため、脳が損傷を受けるまでの時間が延びた可能性が語られています。

もうひとつは飽和潜水という条件そのものです。彼の体内は高圧下のガスで飽和した状態にありました。この特殊な条件が通常のダイビング事故と違う働きをしたのではないか、という見方も出ています。

ただし、ここは慎重に書かなければなりません。上の2つはいずれも「そう説明できるかもしれない」という水準の話です。実際に何が決定的だったのか、どの条件が欠けたら助からなかったのかは、確定していません。

そして本作は、この未解決をそのままにしています。都合のいい医学的説明を差し込んで観客を安心させることをしない。私はここに一番驚きました。ふつうの脚本なら、専門家役に一言説明させて処理したくなるところです。

しかし考えてみれば、それが誠実なのだと思う。実話を扱うなら、事実がわかっていない部分は「わかっていない」と示すしかない。この判断があるからこそ、生還の場面が「よかった」で終わらず、うっすら不気味な余韻を残します。

観終わってしばらく、私はクリスが助かったことを喜びながら、同時に落ち着かない気持ちを抱えていました。人間の生死の境目が、思っていたよりずっとぼんやりしているという事実を見せられたからです。この後味こそ、劇場の暗さと水中撮影の圧の中で受け取る価値があると思います。

2019年のドキュメンタリー版と何が違う? 同じ監督が二度撮った理由

2作をつないでいるのはアレックス・パーキンソンです。彼は2019年のドキュメンタリー『Last Breath(邦題: 最後の一息)』をリチャード・ダ・コスタとの共同監督で撮り、2025年には自分の題材を単独監督で劇映画として撮り直しました。

同じ人が同じ事故を二度撮るのだから、狙いは当然違います。監督自身がその差を語っています。

誰もが知らなかった世界に、誰もが共感できる物語がある

出典: 残る酸素はあと10分。実際の事故脱出を描いた『ラスト・ブレス』のアレックス・パーキンソン監督インタビュー – ギズモード・ジャパン, 2025-09-24

同じインタビューで監督は、劇映画化の難しさにも触れています。ドキュメンタリーは関係者の証言で「何が起こったのか」を正確に説明できる。一方の劇映画では、説明が多すぎて不自然にならないように物語の世界を広げることが最大の課題だったと語っています。

つまり2019年版は「説明する」映画、2025年版は「体感させる」映画です。この差は撮影方法にはっきり出ています。

水深91メートルの重圧を感じてもらうためには、本当に水中で撮影するしかなかった

出典: 「水深91メートルの重圧、恐怖感をより伝えるために深海を再現しました」…その時、映画『ラスト・ブレス』の出演者たちに起きていた“異変” – 文春オンライン, 2025-09-21

文春オンラインの記事によれば、深海のシーンは巨大な貯水タンクに海水を張り、深夜に水中撮影して再現されています。役者たちは実際の装備を身につけ、潜水訓練を積んでから撮影に臨んだとのこと。CGで水中を作らず、実際に水の中で撮る選択が、あの息苦しさに直結しています。

では、どちらを観るべきか。事故の全体像と当事者の言葉を正確に知りたいなら2019年のドキュメンタリー版が向いています。逆に、海底の暗さと通信が切れる感覚を93分で体験したいなら2025年の劇映画版です。

順番についても書いておきます。私はドキュメンタリー→劇映画の順で観ましたが、いま人に薦めるなら逆をおすすめします。劇映画を先に観て体感を受け取り、その後にドキュメンタリーで事実を確認する流れのほうが、驚きの総量が大きいからです。

おたくライター

【結論】: ドキュメンタリー版を先に観るなら、劇映画版の「静かさ」に肩透かしを覚える覚悟をしておいてください。
なぜなら、経過をすでに知った状態だと、劇映画版が意図的に説明を削っていることに気づいてしまうからです。私は劇場で最初の20分ほど「もっと説明してくれないのか」と物足りなさを感じ、命綱が切れて以降にその設計の意味を理解しました。

3人はその後どうなった?——約3週間で現場に戻った男たち

3人はその後、同じ現場へ戻っています。事故から約3週間後、クリス・レモンズ、デイヴ・ユアサ、ダンカン・オールコックは同じ作業に復帰し、任務を完了させました。

この一行が、私にとっては結末そのものより衝撃でした。命綱を切られて海底に取り残された当人が、3週間後にまた同じ海に降りていくのです。

普通に考えれば、二度と潜らない選択もあり得たはずです。それでも戻る。ここには、飽和潜水士という職業の内側の論理があります。あれは「たまたま起きた不運」ではなく、仕事に含まれるリスクの一つとして処理された、ということでしょう。

そして本作は、その事実をラストで観客に見せます。実在のクリス・レモンズ本人の映像を含む後日談が置かれるため、90分あまり見てきた俳優たちの向こうに、生きている当事者が立ち上がってきます。

多くのネタバレ記事は「奇跡の生還」で記事を閉じます。でも私は、この後日談まで含めて初めて本作の主題が完成すると思っています。主題は「奇跡」ではなく「仕事」だからです。海底で人が消えかけても、パイプラインの補修という仕事は残る。それを引き受け続ける人たちがいる。

エンドロールが流れ出したとき、私が思い出したのは深海の映像ではなく、無線越しの淡々とした声のやり取りでした。彼らはその声の職場に戻っていったわけです。

評価は?——「静かすぎる」と言われる理由と、それでも観る価値

批評的にはおおむね好意的です。Rotten Tomatoesの批評家スコアは78%(142件のレビュー・平均6.7/10/2026年7月時点)、観客スコアは91%で、サスペンスの持続とウッディ・ハレルソンの演技が評価されています。

興行面は小規模ながら健闘した部類です。製作費は約2,380万ドルで、Box Office Mojoによれば全米公開初週は3,018館で7,851,190ドル、最終的な世界興行収入は24,823,454ドル。劇場興収と製作費が近い数字ですが、宣伝費は別途かかるため「黒字」と判断できる材料ではありません。爆発的なヒットではないものの、実話ベースの93分作品としては堅実な数字です。

一方で批判もはっきりあります。よく指摘されるのは登場人物の掘り下げの薄さです。3人の背景描写が最小限で、事故が起きるまでの人間ドラマがあっさりしている、という声。

もうひとつは「展開が読める」という指摘です。実話に忠実であるほど、映画的なひねりや裏切りは入れられません。誰かが裏切ることもなく、隠された悪意も出てこない。娯楽としての起伏を求めて観ると、静かに感じるのは自然だと思います。実際、私の周りでも「途中で眠くなった」という感想は聞きました。

ただ、この2つの批判は本作の狙いの裏返しでもあります。人物を盛らないのは、実在の3人を英雄譚の登場人物に変えないためでしょう。ひねりを入れないのは、事故が「起きてしまったこと」であって物語の仕掛けではないからです。

だから私の評価は、期待の置き方で大きく変わる作品だ、というものになります。サメも怪獣も出てこないし、感動的な独白も少ない。代わりに、暗い水と機械音と手順だけで93分を持たせてきます。この静けさに耐えられる人には、今年観た中でもかなり忘れがたい体験になるはずです。

『ラスト・ブレス』は2作品ある——サメ映画と間違えていないか

検索するときに一つ注意点があります。『ラスト・ブレス』というタイトルの映画は複数あり、まったく別の作品が混ざって出てきます。

本作は2025年公開、監督アレックス・パーキンソン、上映時間93分、アメリカ・イギリス合作、出演はウッディ・ハレルソン、シム・リウ、フィン・コール。実話ベースの飽和潜水サバイバルです。

紛らわしいのが、2024年製作の海洋ホラー/スリラー『ラスト・ブレス』(原題: The Last Breath)です。こちらは監督がヨアキム・ヘーデンで、キム・スピアマンらが出演する96分の作品。製作国はイギリス・カナダ・スウェーデン・ベルギーなど複数にまたがります(資料によりアメリカ・マルタ・フィンランドも挙がります)。沈没船をダイビングで探検する内容で、サメが登場します。飽和潜水の実話とは無関係の別作品です。

見分け方は簡単です。ウッディ・ハレルソンの名前があれば2025年の実話ベース版、サメへの言及があれば別作品と考えてください。監督名で確認するのが最も確実です。

ここは実用上けっこう厄介で、私も一度やられました。レビューを読んでいて「サメの造形が」と書いてあり、頭が真っ白になったのを覚えています。配信情報も混ざりやすいので、サービス上で作品ページを開いたら公開年と監督名を必ず確認してください。

おたくライター

【結論】: 配信サイトやレビューサイトで『ラスト・ブレス』を探すときは、必ず「2025年・アレックス・パーキンソン監督」を確認してから再生・購入してください。
なぜなら、同名の2024年製作ホラー版のページに書かれた配信情報を本作のものと取り違えるケースが実際に起きているからです。私はレビューの「サメ」という単語で気づきましたが、あのまま観始めていたら丸ごと別の映画を観ていました。

『ラスト・ブレス』をいま観る方法——配信状況と現実的な選択肢

まず正直な現状から。2026年7月時点で、本作を見放題やレンタルで配信している動画配信サービスは確認できませんでした。映画.comのVOD情報ページ、Filmarksの配信情報ページのいずれも「配信されているサービスは見つかりませんでした」と表示される状態です。

だからこの記事では、特定のサービスで「配信中」と書くことをしません。ここを曖昧にした記事はよく見かけますが、その多くは前の章で触れた同名別作品(2024年製作のホラー版)の配信情報を拾ってしまっているのだと思います。実際、検索すると別作品側の配信情報が本作の名前で表示されることがあります。

現実的な選択肢は3つです。ひとつは各サービスでの配信開始を待つこと。日本公開は2025年9月26日、配給はキノフィルムズで、パッケージ化や配信開始の告知は公式サイトや配給の情報が最も確実です。もうひとつは劇場での再上映やリバイバル企画を狙う方法。本作は水中撮影の圧と音の設計が肝なので、機会があれば映画館が最良です。

そして3つめが、パッケージや中古市場を追う方法です。ソフト化されたBlu-ray/DVDは、発売後に中古・フリマ市場へ流れます。同時に、私のように「観たあとに何か手元に置きたくなる」タイプなら、この市場は別の意味でも役に立ちます。

中古・フリマで安く集める【ネットオフ・メルカリ・Yahoo!フリマ】

本作にハマった人がまず探すのは、円盤と関連書籍でしょう。飽和潜水という題材に興味が向いた人なら、海洋・潜水関連のドキュメンタリーソフトや資料本も対象に入ってきます。実話ベース作品は劇場公開から時間が経つほど市場に出物が増えるので、定期的に検索を掛けておくと安く拾えます。

サービス取扱商品特徴・おすすめ
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Yahoo!フリマ中古本・ゲーム・ホビー・DVD/Blu-ray全般PayPay連携・匿名配送。紹介コードで特典あり
ネットオフ中古コミック全巻・小説・DVD/Blu-ray・ゲームまとめ売り・宅配買取に強く、状態表記が明確
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迷ったらネットオフから見るのがおすすめです。理由は本作特有の事情で、パッケージ作品はコンディションの当たり外れが読者体験を直接左右するのに対し、ネットオフは状態表記が明確なので「ジャケットの傷は許容、盤面のキズは避けたい」といった選び方ができるからです。劇場パンフレットや個人放出品を狙うならメルカリ、支払いをPayPayに寄せたいならYahoo!フリマ、発売の有無そのものを確かめたいならAmazonを見る、という使い分けが実際的だと思います。

よくある質問(FAQ)

ラスト・ブレスのクリスは死ぬの?助かるの?

助かります。クリス・レモンズは海底で酸素の供給を絶たれますが、同僚のデイヴ・ユアサに回収され、ベル内での蘇生処置で意識を取り戻して生還します。実話がもとになっているため、この結末は事実として確定しています。恒久的な後遺症も残りませんでした。

酸素なしで29分も生きられるって本当?

本当です。英語版Wikipediaの2025年版あらすじでは、酸素が尽きてから約29分後にクリス・レモンズが回収されたと記述されています。実際の事故についても、呼吸ガスなしで約30分を過ごしたと報じられています。なぜ助かったのかは専門家も完全には説明できていません。

ラスト・ブレスはどこまで実話なの?

事故の骨格は実話です。2012年9月に北海で起きた飽和潜水事故を、当時のドキュメンタリーを撮った監督自身が劇映画化しています。水深約91メートル、命綱の切断、呼吸ガスなしで約30分、生還と現場復帰という流れはいずれも実際の経過に沿っています。細部では脚色があり、たとえば緊急ボンベの持ち時間は劇中で約10分と提示されますが、実際は約5分ぶんだったとされています。

命綱はなぜ切れたの?誰かのミス?

潜水士のミスではありません。船の位置を保つDPシステム(ダイナミック・ポジショニング・システム)に異常が起き、船が流されたことでアンビリカルが絡み、引きちぎられました。悪人がいない事故であることが、本作の静かな緊張につながっています。

2019年のドキュメンタリーと2025年の映画、どっちを観ればいい?

目的で選んでください。事故の全体像と当事者の証言を正確に知りたいなら2019年のドキュメンタリー『最後の一息』、海底の暗さと通信断絶の体感を求めるなら2025年の劇映画版です。監督はどちらもアレックス・パーキンソンで、劇映画版は93分です。

飽和潜水士ってなぜすぐ助けに行けないの?

減圧に何日もかかるからです。飽和潜水では潜水士の身体が高圧のガス環境に順応しているため、地上の気圧へ戻すには長い減圧時間が必要になります。そのため救出作業は高圧環境の中で完結させるしかなく、「すぐ引き上げる」選択が取れません。

ラスト・ブレスは配信で観られる?

2026年7月時点では確認できていません。映画.comとFilmarksの配信情報ページはいずれも配信サービスなしと表示されます。配信やパッケージの最新情報は、公式サイトや配給のキノフィルムズの告知を確認するのが確実です。中古・フリマでのソフト探しも選択肢になります。

同じタイトルのサメ映画とは別の作品?

別作品です。サメが登場する『ラスト・ブレス』(原題: The Last Breath)は2024年製作の海洋ホラーで、監督はヨアキム・ヘーデン、上映時間96分。製作国はイギリス・カナダ・スウェーデン・ベルギーなど複数にまたがります。本記事で扱っているのは2025年公開・アレックス・パーキンソン監督の実話ベース作品です。

まとめ

『ラスト・ブレス』の結末は生還です。クリス・レモンズは水深約91メートルの海底で命綱を失い、背中の緊急ボンベを使い切り、酸素供給が絶たれた状態で約30分(劇中では酸素が尽きてから約29分と示されます)を経て回収され、蘇生して戻ってきました。

事故の引き金は人の悪意ではなく、船のDPシステムの異常でした。そして「なぜ助かったのか」は、いまも完全には説明されていません。本作はその空白を埋めずに、そのまま観客へ渡してきます。

3人は約3週間後、同じ海の現場へ戻りました。ラストに置かれる本人映像を含む後日談まで観ると、この映画が描いていたのが奇跡ではなく仕事だったことが分かります。

配信での視聴はまだ確認できていない状況ですが、機会が来たらぜひ暗い部屋で観てください。93分、ほとんど無駄がありません。配信開始やソフト化の告知は公式サイトとキノフィルムズの作品ページに出ます。気になる方はブックマークしておくのが確実です。

参考文献・出典

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