2026年7月放送のアニメで『猫と竜』を知り、「原作小説ってどんな話?」「シリーズ何巻もあるけど、どこから読めばいい?」と気になって検索した方へ。
先に結論をお伝えします。『猫と竜』は猫好きなら確実に刺さる癒し系ファンタジーで、読むなら刊行1巻目からがおすすめです。
なろう発の短編から生まれ、シリーズ累計120万部を突破した人気作。この記事では、あらすじ・読む順番・完結状況・評価まで、アニメ前に知っておきたいことをまるごと整理します。
この記事を書いたのは、猫2匹と暮らすエンタメライター・藤沢あかりです。宝島社文庫版・漫画版ともに読破し、アニメ化発表時からずっと追いかけてきました。「読むか迷っている人」が安心して1巻に手を伸ばせるよう、ネタバレには配慮しながらお届けします。
- 『猫と竜』がどんな小説なのか(設定とあらすじ)
- 小説版は何巻まで出ていて、どの順番で読めばいいか
- 完結しているのか、連載中なのか
- なぜ「泣ける」と言われるのか、作品が刺さる理由
- 小説版・漫画版・アニメ版の違いとおすすめの入り方
- 賛否の評価と、向いている人・向いていない人
- 小説や漫画をお得に読める電子書籍ストア
『猫と竜』とはどんな小説?猫に育てられた竜という設定の魅力
『猫と竜』は、アマラさんが手がける日常系ファンタジー小説です。キャラクター原案は大熊まいさん、刊行は宝島社(宝島社文庫)。
ひとことで言うと「猫に育てられた竜と、魔法を使う猫たち、そして人間が織りなす、温かくてちょっと切ない物語」です。
なろう発・短編で日間1位を獲った異例の作品
この作品のはじまりは、小説投稿サイト「小説家になろう」でした。
もともとは約5000字の短編として投稿された作品です。それが短編としては異例の日間ランキング1位を獲得し、書籍化につながりました。
短い物語が読者の心をつかんだ事実は、この作品の「凝縮された優しさ」を物語っています。
ちなみに著者のアマラさんは、第2回なろうコン大賞を受賞した『神様は異世界にお引越ししました』の作者でもあります。なろう発作品を書き慣れた書き手の安定感が、本作の読みやすさにも表れています。
あらすじ——森に舞い降りた竜と母猫
ここから先は物語の設定や序盤の展開に触れます。まっさらな状態で読みたい方は、先に無料試し読みをチェックしてからお戻りください。
物語の舞台は、魔獣が跋扈する深い森です。
そこに一匹の火吹き竜が舞い降ります。やがてこの竜は、一匹の母猫に育てられることになりました。
ある理由から極度の人間嫌いとなった竜は、育ての母猫への恩を返すかのように、森の猫たちに寄り添い続けます。
初めは人間を嫌っていた竜も、猫たちを通して少しずつ人間を知っていきます。そしてやがて、その心は静かに変わっていくのです。
物語はオムニバス(連作短編)形式で進みます。竜と猫、猫と人、竜と人——さまざまな交流が、一つの世界観のなかでゆるやかにつながっていきます。
なぜ「猫竜」「羽のおじちゃん」と呼ばれるのか
この竜には、二つの呼び名があります。
森の猫たちは、永きにわたって自分たちを守り育ててくれる竜を、親しみを込めて「羽のおじちゃん」と呼びます。
一方で人間たちは、畏怖と敬意を込めて「猫竜」と呼びました。
同じ一匹の竜が、立場の違う者からまったく違う呼ばれ方をする。この二つの名前こそ、本作のテーマである「立場を越えたつながり」を象徴しています。

小説版は何巻まで出てる?読む順番と完結状況
「シリーズ何巻あるの?」「どこから読めばいい?」——ここが一番気になるところだと思います。順に整理します。
シリーズの巻数と各巻タイトル(刊行順)
小説版は、短編連作として刊行が続いています。刊行順のタイトルは以下の通りです。
- 1. 猫と竜
- 2. 猫と竜 冒険王子とぐうたら少女
- 3. 猫と竜 猫の英雄と魔法学校
- 4. 猫と竜 竜のお見合いと空飛ぶ猫
- 5. 猫と竜 竜と悪魔と母猫
- 6. 猫と竜 王子と竜と七英雄
- 7. 猫と竜 ねこじゃらし畑と皇竜への贈りもの
- 8. 猫と竜 異聞 七英雄の旅立ち(スピンオフ)
- 9. 猫と竜 冒険猫の帰還と王都の日常
本編は9巻まで刊行されています(2025年11月時点)。なお、文庫版も別途4巻まで刊行されており、4巻目『竜のお見合いと空飛ぶ猫』は2025年3月に文庫版が発売されています。
結論:読む順番は刊行1巻目から
読む順番に迷ったら、刊行順(1巻目から)で問題ありません。
オムニバス形式なので「どこから読んでも単体で楽しめる」面はあります。しかし、登場する猫や人間のエピソードは巻を追うごとに積み重なっていきます。
世界観や関係性の厚みを存分に味わうなら、やはり1巻目から順に読むのがおすすめです。
シリーズが長いと「面白い巻だけつまみ食いしたい」と思いがちです。筆者も最初そうしようとして失敗しました。途中の巻から読むと、猫たちの関係や竜の心の変化という積み重ねが伝わりきらず、本来の良さが半減します。急がば回れで、1巻目からどうぞ。
完結している?連載中?最新刊と累計部数
完結については、明確な「完結宣言」は出ていません。短編連作として刊行が続いており、現状は連載中と捉えるのが正確です。
シリーズの勢いを示す数字も見ておきましょう。2025年3月の文庫版発売時点で累計100万部を突破し、2025年11月時点ではシリーズ累計120万部を突破しています(小説・コミックス・電子版を含む)。
派生作品の漫画版(佐々木泉さん作画)は、2025年11月時点で12巻まで刊行されています。
長く愛され、着実に巻を重ねている——それがこの数字から読み取れます。
なぜ『猫と竜』は泣けると言われるのか?作品が刺さる理由
レビューを見ていると「ほのぼの」「癒やされる」と並んで「泣ける」という声が多く挙がります。優しい話なのに、なぜ涙腺に来るのでしょうか。
人間嫌いの竜が変わっていく心の機微
本作の核にあるのは、竜の心の変化です。
ある理由から人間を嫌うようになった竜が、猫たちとの暮らしを通じて、少しずつ人間を知っていきます。
最初から優しい存在ではなく、「変わっていく過程」が丁寧に描かれる。だからこそ、その変化に立ち会う読者の胸が熱くなるのです。
個性豊かな猫たち(魔法を使うケットシー)
本作の猫たちは、ただ可愛いだけではありません。魔法を使う猫——いわゆるケットシー的な存在として描かれます。
孤児院の少女に魔法を教える白猫のシロタエ。森の奥に住む力ある黒猫のクロバネ。城下町でおせっかいを焼くハイブチ。それぞれが自分の物語を持っています。
この「猫それぞれの人生(猫生)」が、群像劇のような厚みを生んでいます。レビューで「猫好き必読」と言われる理由も、この一匹一匹の魅力にあります。
そして忘れてはいけないのが、竜の育ての母である「ママにゃん」の存在です。アニメでは井上喜久子さんが声を担当します。竜にとっての原点であり、物語全体の優しさの源になっている重要なキャラクターです。
猫が竜を育て、その竜がまた森の猫たちを守る。この「恩送り」の構図が、シリーズを貫く温かさの正体だと筆者は感じています。
「童話っぽい=子供向け」と侮ると損をします。筆者も最初は軽い気持ちで読み始めました。ところが、人間嫌いだった竜が変わっていく描写は、大人になって人付き合いに疲れた人ほど深く刺さります。むしろ大人にこそおすすめしたい一作です。
「ほのぼの」なのに「ちょっと切ない」理由
公式の紹介文でも「温かく不思議で、ちょっと切ない物語」と表現されています。
癒やしと切なさが同居するのは、命の長さの違いがあるからです。長く生きる竜と、人間や猫の限りある時間。立場を越えてつながった者たちには、いつか訪れる別れの予感がつきまといます。
だからこそ、何気ない日常の一場面が愛おしく感じられる。この「優しさの奥にある切なさ」が、本作を単なるほのぼの作品で終わらせない深みになっています。
小説版と漫画版・アニメ版はどう違う?どれから入るべき?
『猫と竜』には、小説・漫画・アニメと複数のメディア展開があります。それぞれの関係を整理しておきましょう。
小説(宝島社文庫)/漫画(佐々木泉)/アニメの関係
原作は、アマラさんによる小説(宝島社文庫)です。これがすべての出発点になります。
漫画版は、佐々木泉さんが作画を担当。原作アマラさん、キャラクター原案・大熊まいさんの体制で、マンガボックスおよび「このマンガがすごい!WEB」で連載されています。
つまり、物語の原典を味わうなら小説、絵で世界観に浸るなら漫画、という棲み分けです。
アニメは2026年7月放送・オムニバス形式・声優陣
TVアニメ『猫と竜』は、2026年7月放送開始です。放送局はTOKYO MX・BS日テレ・読売テレビ・AT-X・長崎文化放送。原作と同じくオムニバス形式で描かれます。
声優陣も豪華です。
- 猫竜:子安武人
- ママにゃん:井上喜久子
- シロタエ:和泉風花
- クロバネ:速水奨
- ハイブチ:杉山紀彰
制作はOLM、監督はオジングさん、シリーズ構成は広田光毅さんが務めます。子安武人さんが演じる竜の声は、PVの段階から大きな話題を呼びました。
アニメ予習なら小説と漫画どっちが良い?
「アニメまでに予習したい」なら、どちらでも大丈夫です。好みで選んでかまいません。
物語の機微や心理描写をじっくり味わいたいなら小説。猫たちのビジュアルや動きを先に頭に入れたいなら漫画がおすすめです。
文章をスマホでサクサク読むのが好きなら小説、絵が多いほうが入りやすいなら漫画、と考えると選びやすいでしょう。
迷ったときの目安として、筆者は「まず小説1巻の無料試し読み」をおすすめしています。原作の文体や空気感が自分に合うかどうかは、数ページ読めばすぐ分かります。そこで気に入れば、そのまま小説を読み進めても、漫画に切り替えてもいい。一番ハードルが低い入り方です。
なお、アニメは原作と同じオムニバス形式なので、小説や漫画でいくつかのエピソードを知っておくと、放送時に「あの話だ!」と楽しめます。予習の効果が高いタイプの作品と言えます。
賛否はある?『改行が多い』という評価をどう見るか
どんな人気作にも、合う・合わないはあります。購入前にフラットな評価を知っておきましょう。
ポジティブな評価とネガティブな評価
ポジティブな声では、「まるで童話を読んでいるよう」「想像以上に面白かった」「猫好き必読」といった感想が目立ちます。感情タグの上位は「ほのぼの」「癒やされる」「泣ける」です。
一方でネガティブな声としては、「改行が多くスカスカに感じる」「文章が仰々しい」という指摘も見られます。短編集ゆえに「もっと読みたいのに物足りない」と感じる人もいるようです。
どんな人に向いている/向いていないか
向いているのは、猫が好きな人、ほのぼの系ファンタジーで癒されたい人、なろう発の書籍化作品が好きな人です。一話完結に近いテンポでサクサク読みたい人にも合います。
逆に、重厚で複雑な長編ストーリーを求める人や、ぎっしり詰まった文章を好む人には、やや物足りなく感じるかもしれません。
「改行が多くスカスカ」というレビューは、確かに事実です。ただ、これはなろう発短編ならではの読みやすさの裏返しでもあります。筆者は通勤のスキマ時間にスマホで一気読みできて、むしろ快適でした。文章のボリューム感より「気軽さ」を取るなら、これは長所になります。
『猫と竜』の小説・漫画をお得に読む方法【電子書籍比較】
『猫と竜』は、小説(宝島社文庫)・漫画版ともに主要な電子書籍ストアで配信されています。まずは無料試し読みで雰囲気を確かめてから購入するのがおすすめです。
主要ストアを比較しました。
ブックライブは初回50%OFFクーポンが使え、1巻目をお得に試すのに向いています。猫と竜のような複数巻シリーズを少しずつ買い進めたい人に相性が良いストアです。
BOOK☆WALKERは初回購入で50%還元があり、小説(宝島社文庫)・漫画版の両方が試し読みできます。ライトノベルの品揃えに強いのも安心材料です。
Amebaマンガは3冊分無料に加えて50%還元があり、漫画版をまとめ買いしたい人に向いています。
DMMブックスは全巻まとめ買い時の割引が魅力で、シリーズを一気に揃えたい人におすすめです。
どのストアも無料試し読みに対応しているので、まずは1巻の冒頭を読んで、自分に合うか確かめてみてください。
アニメ『猫と竜』はどこで見られる?【配信予定】
TVアニメ『猫と竜』は、2026年7月放送開始です。本記事執筆時点ではまだ放送前のため、配信も始まっていません。
公式情報によると、放送開始後はほかで配信予定とされています。
放送が始まれば、以下のような配信サービスでの視聴が見込まれます(配信ラインナップは放送後に確定します)。
| VODサービス | 料金 | 無料お試し期間 |
|---|
はアニメ特化で作品数が多く、放送中のアニメをまとめて追いたい人に向いています。最新の配信状況は、放送開始前後に各サービスの公式ページで確認してください。
それまでの予習には、原作小説や漫画版がぴったりです。
よくある質問(FAQ)
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まとめ:迷っているなら、まずは1巻から
『猫と竜』は、猫に育てられた竜と、魔法を使う猫たち、そして人間が織りなす、温かくてちょっと切ない日常系ファンタジーです。
なろう発の短編から生まれ、シリーズ累計120万部を突破。2026年7月にはアニメ放送も控えています。
読む順番で迷ったら、刊行1巻目から。短編連作なので気軽に読み始められて、巻を追うごとに世界観の厚みが増していきます。
「猫好き」「ほのぼのに癒されたい」「泣ける良作を探している」——どれか一つでも当てはまるなら、きっと刺さるはずです。まずは無料試し読みで、猫と竜の優しい世界をのぞいてみてください。
参考文献・出典
- TVアニメ「猫と竜」公式サイト
- 株式会社宝島社 プレスリリース(PR TIMES)
- コミックナタリー「『猫と竜』猫竜役は子安武人」
- 電撃オンライン「アニメ『猫と竜』7月放送」
- 猫と竜 – Wikipedia
